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2022年11月7日月曜日

北海道コンサドーレ札幌の2022シーズン

前段

  • コンサドーレのここ4シーズンほどを簡単におさらいします。
  • ミシャ監督就任1年目の2018シーズンは、おそらく何人かの中堅〜ベテラン選手が複数年契約中で選手の大幅な入れ替えができない過渡期的なシーズン。そこでリーグ戦4位に躍進したのは、望外の結果でした。

2022年11月6日日曜日

2022年11月5日(土)明治安田生命J1リーグ第34節 北海道コンサドーレ札幌vs清水エスパルス 〜明日は我が身〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果
  • 札幌は金子、清水は乾が出場停止。清水はここ3試合は同じメンバーでしたが、北川が負傷で、トップに白崎を上げ、中盤にホナウドを入れてきました。北川不在のゲームではカルリーニョスがトップに入る時期があったようですが、今は左でカウンターのキーマンになっているので動かしたくないのもあったでしょうか。
  • 札幌はこの週に計8人の”関係者”(コーチ通訳スタッフやソンユンも入るのか?)がコロナ陽性との報道があって、試合後のセレモニーの様子を見ても、該当者は高嶺、スパチョーク、興梠、トゥチッチ、大谷、松原といったところでしょう。GKは何度目かの正直が期待される小次郎と、U18のベンマムンアミン君で乗り切ります。

2022年11月1日火曜日

2022年10月29日(土)明治安田生命J1リーグ第33節 サンフレッチェ広島vs北海道コンサドーレ札幌 〜依然要観察〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果

  • リーグ戦が2週間空いた期間に2大会のカップファイナルが開催され、そのいずれもに残り1つのタイトルを手にした広島。
  • 先に開催された甲府との天皇杯決勝では、FWにドウグラスヴィエイラ、右に茶島、左に柏でしたがセレッソとのルヴァンカップではそれぞれベンカリファ、野上、松本(川村を左に移動。ヴィエイラは負傷による)。アウトサイドは対戦相手によって使い分けていくのかもしれません。
  • 札幌は(おそらく)小柏と荒野が負傷で、宮澤が8試合ぶりにスタメン。相手がウイングないしはサイドハーフを置くチーム相手だと4バックを採用して福森はベンチスタートが多かったですが、3バックで1トップ+2シャドーの広島相手でも同じ選択でした。

2022年10月16日日曜日

2022年10月12日(水)明治安田生命J1リーグ第27節 浦和レッズvs北海道コンサドーレ札幌 〜こんなはずでは〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:
スターティングメンバー&試合結果

  • 浦和は1週間前の鳥栖戦(2ー1で勝利)と全く同じメンバー。普通に考えると、札幌対策というよりは自らの事情でこの選択を取ったとみるでしょう。
  • 札幌は、高嶺と荒野が復帰しましたが駒井がシーズンアウトの負傷。ここ最近の傾向通り、相手が3バックや1-3-4-2-1ではない(=札幌もSB的な選手起用が必要になる)相手ということで福森はベンチスタート。

2022年10月9日日曜日

2022年10月8日(土)明治安田生命J1リーグ第32節 北海道コンサドーレ札幌vsアビスパ福岡 〜願望こそが戦術〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果

  • 福岡の前線は概ね、山岸、ファンマ、クルークス、ルキアン、金森から3〜4人をチョイスしていていましたが、ファンマ、クルークス、金森がベンチスタートとなった点がまず注意を引きます。夏加入のジョンマリが2試合目のスタメン。
  • 前線から3人チョイスならDFを1枚増やした3バック(5バック)採用で、この日は心ないサッカーファンに苦しめられた奈良が3試合ぶりに復帰。
  • 札幌は高嶺が出場停止、荒野と深井が負傷、宮澤も戻らずで、中盤センターの人選がポイント。青木を下げて、前線に他の選手(菅が試されていたようです)もオプションとしてはあったけど、無難に?西としたのは、福岡のパワフルなセンターラインとの攻防に備える意味あいもあったでしょうか。

2022年10月2日日曜日

2022年10月1日(土)明治安田生命J1リーグ第31節 北海道コンサドーレ札幌vs川崎フロンターレ 〜約束の時間だよ〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果

  • 代表帰りの山根と谷口はベンチスタート。レアンドロダミアン、大島、チャナティップが負傷離脱中。
  • 深井、宮澤のほか、福森、菅も何らか問題があったようで不在。

2022年9月21日水曜日

2022年9月18日(日)明治安田生命J1リーグ第30節 横浜F・マリノスvs北海道コンサドーレ札幌 〜unspoken agreement〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果
  • マリノスは西村が負傷で、すっかり序列が下がっていたマルコスジュニオールがトップ下で先発。傾向としては、マスカット監督のサッカーは割とダイレクト志向だと思っていて、西村の重用は運動量だけでなくセカンドトップとしてのフィニッシュを買っていたのでしょうし、よく言えば速い、悪く言えばやや直線的なサッカーに変貌しているように思えます。
  • 札幌は試合前練習で深井が重傷を負って、おそらく中村桐耶がその枠でベンチ入りしたのでしょう。菅のDF起用は、ウインガーのいるマリノス相手ならあるよな、と思っていたのですが、福森、高嶺、中村が健在の時にやるとは言い切れなかったので驚きでした。

2022年9月13日火曜日

2022年9月11日(日)明治安田生命J1リーグ第29節 北海道コンサドーレ札幌vsジュビロ磐田 〜ある意味での”らしさ”〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果

  • 18節からリーグ戦10試合で1勝1分けと出口が見えない磐田。3バックは維持したままメンバーを入れ替えて試行錯誤しているようです。ここ数試合は、最終ラインに小川や鈴木雄斗といったCBではない選手を入れたり、前線に金子翔太が入ったりといった変化がみられます。遠藤は伊藤前監督の末期はベンチスタートも多かったですが、渋谷新監督となってからはまた頼りにされているようです。
  • 前節劇的勝利でガラッと空気が変わった札幌。金子が右シャドーでスタメンに復帰した以外は、ほぼ同じメンバー。プロの選手や監督でも勝つと自信が芽生えるのでしょう、遠藤と同様に一時期序列が下がっていた福森は、しれっと3試合連続で先発しています。

2022年9月4日日曜日

2022年9月2日(金)明治安田生命J1リーグ第28節 北海道コンサドーレ札幌vsセレッソ大阪 〜意義なき賭けの末に〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果

  • セレッソは不動の右SB松田が出場停止で、毎熊を一列下げ、左に入ることが多い為田を右に回します。左には途中出場が多いパトリッキがスタートから。セレッソの2列目は中原以外は右利きが多く、右サイドに順足、左サイドに逆足のバランスは変わらないのは特徴かもしれません。最終ラインの中央は、鳥海が西尾に劣らないくらいの評価を得ているようで、21歳の副キャプテンをベンチに追いやる形でヨニッチと組みます。
  • 前線は、スタメン起用の多い順に加藤、山田、ブルーノメンデス、タガート、上門ですが、ここまで出場機会の少ない2人を選んできました。原川の離脱で、中盤センターは手薄になっています。

  • 試合間隔が1週間空いた札幌は、小柏が(またまた)離脱でシャビエルが右。宮澤も不在で、荒野が入りますが、セレッソ相手だと4バック+4MFにしないと枚数が合わないので、3アタッカー(興梠、小柏、シャビエル)から1枚削ることになったのは、バランス的にはむしろ好都合だったでしょう。同数で守るなら、普段からこうした部分はケアしてほしいところではありますが。

2022年8月21日日曜日

2020年8月20日(土)明治安田生命J1リーグ第26節 北海道コンサドーレ札幌vsサガン鳥栖 〜垣田の裏抜けはなぜオフサイドにならないか〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果

  • 鳥栖は22節(vs横浜F・マリノス)から4バックの1-4-4-2または1-4-2-3-1の布陣を採用していて、これについては川井監督は、相手に合わせるためというよりは自らの指向性によるものだと説明しています。
  • ただこの試合は3バックの1-3-1-4-2に回帰していて、かつジエゴを左WBとしたのは前回札幌を5-0で葬ったホームゲームと同じ。
  • インタビューでは、「相手というより自分たちが目指すスタイルを目指した結果」とのことですが、5バックで守る形も含め、ある程度は札幌を意識した形でゲームに入ってきました。

  • 札幌は、今週のトレーニングでは、週後半にはほぼメンバーが揃った状況で、興梠をトップから外して、小柏やキム ゴンヒのトップ起用のトップ起用を試してもいました。おそらくは前線の守備を考えてだと思います。またシャビエルが右、小柏が左の逆足配置で試していましたが、この試合ではやはり小柏の選手特性を考えて順足配置でした。
  • 水曜日の時点では別メニューが多く、宮澤、菅、高嶺といったメンバーはまだベストではないのかもしれません。ただ、福森の起用は、高嶺のコンディションというよりは、ボールを持った時のプレーを期待してでしょう。

2022年8月14日日曜日

2022年8月13日(土)明治安田生命J1リーグ第25節 北海道コンサドーレ札幌vsヴィッセル神戸 〜ご先祖様にお参りを〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果
  • リーグ戦、天皇杯、ルヴァンカップ、そしてACLと4つのコンペティションを並行して消化するヴィッセル神戸。ルヴァンカップのベスト8で敗退したのは後々より重要な意味を持つかもしれません。
  • リーグ戦では、橋本拳人が先発した5/29(vs札幌)-7/16の7試合で13ポイントを稼ぎましたが、その橋本のバイト期間が終了して以降の2試合は連敗。空いたポジションには大崎や、夏のマーケットで加入した小林祐希(元ジュビロの4番)が試されていました。
  • 戦力を底上げしそうなのは、前節のセレッソ戦でデビューしたCB・マテウス トゥーレル。GKのミスとセットプレーで2点を失いましたが、個人としてはいきなり最終ラインのリーダーとしての風格を感じさせていました。負傷中の菊池を補ってあまりあるクオリティがありそうです。
  • 飯野は右SBまたは3バックにしてWBかと思っていましたが、山川をステイさせて1列前での起用。大迫と武藤がいるトップには長身FWのムゴシャが加わり、今夏もっとも精力的に動いたチームでしょう。

  • 前節、湘南相手にかなり久々に会心の勝利をおさめた札幌は、いい流れを継続すべく?ほぼ同じメンバー。菅が出場停止から復帰しましたが、青木はメンバー外となっています。

2022年8月8日月曜日

2022年8月7日(日)明治安田生命J1リーグ第24節 湘南ベルマーレvs北海道コンサドーレ札幌 〜伝え方で決まる〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果
  • 湘南は前節は磐田に屈したものの、リーグ戦では神戸、川崎、FC東京、京都、名古屋、ガンバ、広島、福岡相手に8戦負けなしで一気に順位を上げてきました。
  • メンバーはアンカーの田中聡のところに米本、その前のインサイドハーフに茨田がベンチスタートで瀬川を入れ、阿部を2トップの一角に、日本代表に選出された町野と組ませています。
  • 報道ではミシャの長い演説など、危機感を醸し出していた札幌。高嶺が復帰して、左のDFに入れて、ここ最近存在感が低下?な福森がベンチスタート。そしてダイナマイト小柏が初夏を通り越して4/29以来、スタメンだと3/12以来の復帰。これで駒井が右シャドー以外で使えて、青木も菅が出場停止の左WBに回すことができました。

2022年7月31日日曜日

2022年7月30日(土)明治安田生命J1リーグ第23節 北海道コンサドーレ札幌vs名古屋グランパス 〜ののさんの言う通り〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果
  • 前回札幌に敗れてから名古屋は3バックに切り替えたようで、中谷&丸山に、本格化の兆しを見せる藤井を併用できるのはメリット。一方でトップに適任者がいない(酒井や金崎は怪我ですかね)中で、マテウス(3バックだとはまる役割がなさそう)をトップで起用しなくてはならないのは厳しいところです。代表で活躍した(私はあまり見てなかったですけど)相馬も、本来はウイングバックよりも前線でプレーできる役割の方がいいでしょう。
  • 札幌は岡村と西、金子が負傷との報道で、特に情報がない高嶺はcovid-19関連でしょうか。スパチョークは本来シャドーなのでしょうけど、ウイングバックや中盤センターでも試されているようで、チーム事情もあれば本人のクオリティも考慮して、だと思われます。

2022年7月17日日曜日

2022年7月16日(土)明治安田生命J1リーグ第22節 柏レイソルvs北海道コンサドーレ札幌 〜親の心 息子知らず〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果

  • 最近この本▼を読んでますが、結構いろいろなことに言及されていて面白いです。ターンオーバーについても戦術/戦略的なアクションだとされていて、以外にもビッグサムがパイオニアだったりとか書かれてます。
  • なんでそんな話から始まるかというと、ネルシーニョはあまりターンオーバーしない監督ですよね。この試合も水曜日の天皇杯から中2日で全く同じ11人。札幌もスタメンは前の試合と変わらないですが、こちらは天皇杯を譲ったので調整期間があります。
  • メンバーを見ておや?と思ったのは、日本代表に初選出された大南がベンチスタート。ただ、リーグ戦前節も外れていたようなので、何らか負傷や体調不良から回復したば仮なのかもしれません。あとは、左のインサイドハーフは他の位置に比べてやや流動的でしょうか。戸嶋の起用が多いようですが、開幕当初に起用されていた山田がまたスタメンに返り咲いたようです。
  • 札幌は、一見すると前節鹿島相手に悪くなかったやり方を継続でしょうか。ただ、蓋を開けてみるとこれまでとは違ったアプローチもありました。

2022年7月10日日曜日

2022年7月10日(日)明治安田生命J1リーグ第21節 北海道コンサドーレ札幌vs鹿島アントラーズ 〜可もなく不可もなし〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果

  • 鹿島は2位につけますが、26失点は札幌、清水、磐田、ガンバ、神戸の下位グループに次いで上位では最多。3失点以上が12、15、16節と前節の20節(セレッソに3-3)ということで、このところはやや下り坂かもしれません。
  • 海外移籍が決まった上田のところには、序列的には土居が繰り上がって、その次にエヴェラウドのようですが、この試合は鈴木も欠場で土居とエヴェラウドのユニット。前節は和泉がトップに入ってもいましたが、また右に戻してきました。
  • あとは、ここ3試合は樋口がスタメンを外れて三竿が上がり、ミンテが最終ラインで出場機会が増えているようです。これは連戦も考慮したコンディションの問題か、それとも樋口がアンカーはちょっと厳しいということでのバランス調整なのでしょうか。ただこの試合は2トップ以外は序盤戦の好調時のメンバーにほぼ戻しています。
  • 札幌は前日練習で深井と、復帰早々の小柏に負傷があったようでいずれもメンバー外。スタメンは、前節の後半頭からの布陣同様、高嶺がDFの左に入って宮澤がスタメン復帰。福森がベンチスタートとなりましたが、鹿島のスピードあるオフェンスを警戒しての措置もあったと思います。
  • 駒井と荒野の配置はここ数試合の傾向だと逆だと予想していましたが、荒野が前、駒井は後ろで明確なミッションを担っていたと思います。

2022年7月7日木曜日

2022年7月6日(水)明治安田生命J1リーグ第20節 FC東京vs北海道コンサドーレ札幌 〜君なしじゃいられない〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果
  • FC東京は、青木、安部、中村帆高、エンリケトレヴィザンといった選手を負傷で欠き、小川が移籍した左に入っていた長友を右に回し、左にはバングーナガンデ佳史扶(以下、カシフ)。中盤3枚の右にはリーグ戦初先発の梶浦。前線は前節から永井、ディエゴがベンチスタートで、左にアダイウトン、トップにレアンドロ。
  • 札幌は、中3日の日程も考慮して興梠はベンチスタートでしょうか。ここ数試合、前線を牽引する駒井がトップで、青木をトップ下としています。

2022年7月3日日曜日

2022年7月2日(土)明治安田生命J1リーグ第19節 京都サンガF.C.vs北海道コンサドーレ札幌 〜祈りを捧ぐ資格〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果
  • 曹貴裁監督式のポジションの定義を再掲します。
  1. 「リードアクセル」:4バックのSB。上下動によってチームのアクセルとブレーキになる
  2. 「ホールディング7」:アンカー。自身とCB以外の7選手をコントロールする
  3. 「BB」:インサイドハーフ。アップダウンによって両方ペナルティエリアでで攻守に絡む
  4. 「コマンド」:センターバック。主に最終ラインの高さを指示する
  5. 「シャトルカバー」:GK。最終ライン裏のスペースをカバーする
  6. 「スイッチ」:サイドのFW。攻撃の起点だけでなく、守備の先陣も切るスイッチ役
  7. 「クリエーター」:センターFW。攻撃のアイデアを出す役割
  • リーグ戦再開後の京都は、鹿島、湘南に2試合続けて0ー1の黒星。リーグ序盤戦は「コマンド」のベストなユニットを探していたような印象でしたが、そこはアピアタウィアと麻田に落ち着いて、寧ろ今はウタカ以外の中盤から前を試行錯誤しているでしょうか。
  • 鹿島、湘南戦で「ホールディング7」には井上。その前の「BB」には武富と金子、川﨑を起用しており、この日メンバー外の金子は特に怪我とかではないようです。そして「スイッチ」は2試合とも荒木と豊川でしたが、山田と大前に入れ替えており、大前はこの位置では初めての出場のようです。

  • 札幌は、負傷者が何人かいたこともあって、京都ほどはメンバーが入れ替わっていないでしょうか。ここ数試合で一番の変化は、前回対戦時にウタカをシャットアウトした岡村がCB中央で出場機会を増やしています。開幕時はまだ危なっかしくて宮澤を脅かすには至らないかと見ていたのですが、プロ4年目の選手の成長の速さに驚かされます。
  • あとは、5/14の鹿島戦で負傷した高嶺がこの試合から復帰。しばらく音信不通だったトゥチッチは5/22磐田戦以来のメンバー入りです。

2022年6月27日月曜日

2022年6月26日(日)明治安田生命J1リーグ第18節 北海道コンサドーレ札幌vsガンバ大阪 〜完成度の差〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果
  • ガンバは水曜日の天皇杯(大分に3−1○)では倉田、齊藤、ウェリントンシウバ、山見、中村、昌子らが先発出場。大分相手に先行を許しましたが、リードを奪って昌子以外はある程度は休ませることができました。
  • システムは、前回札幌と対戦した5月頭あたりからは一貫して4バックのようです。ここ数試合、最終ラインの軸になっていた左利きのクォンギョンウォンが出場停止で、三浦と昌子の組み合わせ。小野瀬と黒川の不在はよくわかりません。前線はまだ組み合わせが見つかっていない模様で、パトリックと山見の出場機会が多めかもしれません。

  • 札幌は天皇杯で(甲府に1−2●)は岡村、菅、金子、宮澤、深井がフル出場。宮澤と深井はベンチスタートですが、体調不良によって前半でピッチを退いたシャビエルは5/14(vs鹿島)以来のスタメン起用。興梠とシャビエルの併用となると2/26の第2節(vs広島)まで遡ります。
  • 明るい材料はGK菅野の復帰。毎試合2〜3回のビッグセーブという最大の武器を失ったチームは、公式戦9試合で2勝(磐田と桐蔭横浜大)2分5敗でした。復帰したからもう大丈夫、と言っていいのでしょうか。もう一人、高嶺も練習に完全合流していたようですが、復帰は見送られています。そしてルーカスは試合前に手術のリリースがあり、数試合の離脱となるのでしょう。

2022年6月19日日曜日

2022年6月18日(土)明治安田生命J1リーグ第18節 川崎フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌 〜覚悟なきものに哲学なし〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果

  • 川崎は、直近リーグ戦では鳥栖、湘南、京都相手に3試合連続で無得点の1分2敗。一方、ルヴァンカップにはまだ登場しないこともあって、この中断期間(代表ウィーク)の公式戦は6/1の天皇杯が最後。札幌大学相手に主力を休ませた上で順当に勝ち上がっており、調整する時間は十分に確保できたことでしょう。
  • メンバーは、シーズン序盤の負傷で休んでいた大島が復帰してHolding MF(アンカー)に。開幕時はこの構想があったけど頓挫しかけていたものでもあるし、札幌相手ならここにサイズのあるシミッチのようなタイプでなくても良い、との考えもあったでしょう。
  • その大島不在時に中盤センターで存在感を発揮していた橘田が左SBに。ここが一番のサプライズで、更にその前にはチャナティップが3トップの左。左サイドには、本来中央の選手を2人並べてマルシーニョはベンチスタート。

  • 札幌は、中断期間にルヴァンカップと天皇杯があり、リーグ戦再開まで殆どオフらしいオフはなかったと思います。誰がどう見てもカウンターしか狙ってない広島にボコボコにされたり、桐蔭横浜大学に負け寸前まで追い詰められたりとスペクタクルな3週間でしたが、田中駿汰と興梠の復帰は明るい材料だと言えます。
  • 想定外だったのは、岡村とDF中央、宮澤を一つ前にスライドさせたこと。以前書きましたが、岡村と宮澤はいずれも中央しかできないので、併用が難しいのですが▼
  • 昨年4/24の仙台戦以来となる禁じ手…宮澤の中盤起用で解決されます。高嶺の不在と、駒井の前線起用で中央も手薄になっているので、そこまでセンセーショナルな話でもないのですが。

2022年6月12日日曜日

2022年6月11日(土)JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ第2節 サンフレッチェ広島vs北海道コンサドーレ札幌 〜錆びつく看板〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果
  • 1戦目からの変更は、広島が、東が左に回って中央に青山。左シャドーに森島、右WBに茶島。右DFに野上。柏、藤井、ベンカリファ、塩谷と、割と重用されてきた選手を外した格好になりました。
  • 戦術的にはディフェンスで妙にまったりしていたベンカリファを外したことと、タイプの違う藤井→茶島の変更が大きいように思えますが、監督コメントを読むと茶島、森島、青山といった選手はターンオーバーの観点があったことを説明しています
  • 札幌は、中央に深井を入れて西を前線に、金子を右WBに。ルーカスは負傷なのかよくわからないですね。なお20分くらいで西が右、金子がシャドーに入れ替わっていました。
  • 2日前の天皇杯で120分出場したシャビエルはベンチスタート。コンディション以外には、おそらく、シャビエルは金子やチャナティップみたいに低い位置から長い距離を一人で突進できない(=ゴール前で待っていて、味方がボールを届けてくれる必要がある)ので、かつコンサはビルドアップに難があるので、シャビエルは後半両チーム足が止まってスペースができてからジョーカーとして使う、という考え方でしょうか。