1.ゲームの戦略的論点とポイント
ユナイトから18年:
- 2025年現在、Jリーグに「ユナイテッド」を名乗るチームは福島(2006年にFCペラーダ福島とユンカースがユナイト)、鹿児島(2014年にヴォルカとFC鹿児島)、高知(2016年にアイゴッソ高知と高知Uトラスター)、そして老舗のジェフの4クラブですが、ジェフは母体は古河電工なのでサッカーチーム的にはユナイトしているとは言えません。
- ジェフ的な大企業の合弁によるクラブは、Jリーグ黎明期にはフリューゲルス(全日空と佐藤工業、6対4)、セレッソ(ヤンマーと日本ハムがほぼ同じ、他株主も)といった事例がみられ、イメージとしてはアメスポの共同オーナーみたいなものだったのかもしれませんが、オーナーシップの形態としてはやはり口を出す権利と機会の確保が面倒になってしまう印象です。鹿島や磐田が同様の運営体制だったとするなら黎明期にスタートダッシュを決めることができたでしょうか?アビスパのようにより分散的なクラブの運営が更に難しくなるのは言うまでもありません。
- 冒頭のユナイテッドの話に戻ると、ユナイトしているけどユナイテッドを名乗らなかった(2007年)のが富山。このユナイテッド勢に関して言えるのは、合併するとリソースや資金力が単純に2クラブ分になるとはいかず、企業側が関与を縮小したいが故の手段とされることが日本では多いのでしょう。2015年からJ3で10シーズンを過ごし、今回2014シーズンぶりのJ2参戦となりましたが、合併発足時の期待感と比べるとかなり苦労してきた印象です。
- なお合併時に公募していて「ユナイテッド」も候補だったと記憶している、クラブ名に関しては、この時期(07年)はまだシンプルなFCとかSCよりも、愛称があった方が良しとされる時代とその次の時代の境目だったように思えます。これより後発だとFC今治とか、東京ユナイテッドとか、FC大阪とか割とシンプルな名称が増えてきた印象があります。
スターティングメンバー:
- 富山は前節右SBの濱が左SBに回って右に西矢。中盤センターに植田→竹中、左SHに吉平→伊藤、2トップは武と松田から2人替えてきました。全体的にコンディションを意識した選手起用の傾向を感じます。
- コンサは左にスパチョークを入れて青木を中央に。