1.ゲームの戦略的論点とポイント
スターティングメンバー:
- ヴェルディは2週間ぶりの公式戦。不振の川崎がネガティブな方面でのサプライズだとしたら、このシーズンのポジティブなサプライズを提供しているのは町田とこのヴェルディでしょうか。予算的にはヴェルディの方がインパクトが大きいかもしれません。ここまで29試合で10勝11分け8敗で7位につけ、特筆すべきはリーグ戦で連敗なしという点でしょうか。
- またヴェルディは主力に期限付き移籍の選手が多く、これはかつての価値観だとクラブの資産にならないということであまり推奨されないやり方かもしれませんが、近年J1の若手〜中堅選手の海外移籍が活発になっている中で、(仮に完全移籍で保有しても)どうせ短期でいなくなるなら期限付き移籍でも良い、とする考え方は他クラブも参考になるかもしれません。
- 「監督や選手と長期契約することで連携や戦術が深化しチーム力の向上になる」という考え方は散見されますが、結局はその中身次第ですし、何年監督をやっても一向に向上しない事例も見受けられます。年数の問題というよりはチームづくり、フロントと監督コーチと選手とで戦術的な要求水準を合わせることのほうが余程重要なのでしょう。
- さて、ヴェルディのシステムは序盤戦の1-4-4-2から1-3-4-2-1に切り替えて以降はこれを継続しており、ここ最近はシャドーの山見、中盤センターの齋藤功佑といった選手の重用が目につきます。特に山見は、シーズン後半になるにつれ、ボールを持たない戦い方主体にシフトしつつある中でそのスピード評価されているのでしょうか。
- 中断期間にルヴァンカップ2試合を消化したコンサ。この2試合を回避した大﨑、近藤、カップ戦2戦目で負傷交代したスパチョークを含め、浅野以外は現状のほぼベストメンバーが名を連ねました。
- カップ戦で2ゴールした菅ですが、右の近藤は3連勝した直近のキープレイヤーですし、スパチョークを使うなら青木も左、ということでベンチスターとは妥当でしょう。気になったのは、配信でも言及しましたが、田中克幸はベンチに入ってても良いかと思ったところでした。
Jリーグ - J1 第30節 北海道コンサドーレ札幌 vs. 東京ヴェルディ - 試合経過 - スポーツナビ https://t.co/gxNGayxhn1
— AB (@british_yakan) September 14, 2024