2019年3月11日月曜日

2019年3月9日(土)明治安田生命J1リーグ第3節 北海道コンサドーレ札幌vs清水エスパルス ~カルナヴァルにかき消されたゲームモデル~

0.プレビュー(スターティングメンバー)

スターティングメンバー

 札幌(1-3-4-2-1):GKク ソンユン、DF進藤亮佑、宮澤裕樹、福森晃斗、MFルーカス フェルナンデス、荒野拓馬、深井一希、菅大輝、チャナティップ、アンデルソン ロペス、FW鈴木武蔵。サブメンバーはGK菅野孝憲、DF石川直樹、キム ミンテ、MF白井康介、中野嘉大、FW岩崎悠人、ジェイ。システムについて詳細は後述。土曜日の第2節浦和戦から、水曜日のルヴァンカップでメンバーを全て入れ替え、リーグ戦のスタメン11人は先に札幌に戻っていたということでスタメンは容易に予想できた。サブは小野と早坂が外れ、ルヴァンカップで調子が良さそうだった白井と中野、いずれも攻撃的な選手が入った。
 清水(1-4-4-2):GK六反勇治、DF飯田貴敬、立田悠悟、ファン ソッコ、松原后、MFエウシーニョ、河井陽介、竹内涼、金子翔太、FW北川航也、中村慶太。サブメンバーは GK西部洋平、DF水谷拓磨、二見宏志、MF石毛秀樹、ヘナト アウグスト、FW鄭大世、滝裕太。開幕2試合は昨シーズンと異なり立田が中央を務める3バックの1-3-4-2-1で臨み、広島とガンバ相手に1分1敗。この試合は4バックに戻してきたが、エウシーニョはSBではなく一列前でスタート。どちらかというとシステムに影響を及ぼすのは、不整脈治療で離脱中のドウグラスの方かもしれない。



1.ヨンソンのゲームモデル

1.1 必然の前進


 ヤン・ヨンソン監督は以下のように考えていたと予想する。
 1)大前提として、札幌の5トップが清水ゴール前でプレーする状況を作りたくない。
⇒4バックでは横幅を守り切れない。5バックで対抗しても自陣に6~7人が釘付けにされジリ貧になる(両翼が菅と早坂なら撤退守備で守り切れそうだが、ルーカスだとそのうちぶち抜かれる)。

 2)札幌を札幌陣内に押し込むようにプレーしたい。
⇒札幌のボール保持時は高い位置から守備をし、安易にボールを運ばせないようにする。
⇒清水のボール保持時は、札幌のウイングバックを押し込む。

 3)札幌を押し込むために前に人を厚く配してプレーする。
⇒3バック系のシステムだと守備時に5バックになり、前線に2~3人しかいなくなってしまうので厳しい。4バックの4-4-2だとカウンター時に2トップと両サイドのMFが攻撃参加しやすく、枚数を確保しやすい。なので4バックを採用。これはヨンソンの試合後コメント「もう少し中盤で攻撃を厚くしたいということ、そこの兼ね合いでエウシーニョ選手を極力高い位置で使いたかった。」とも整合する。

 ただし1)にあるように、4バックでは札幌の5トップを守れない。ならば、自陣で札幌の5トップと勝負する状況を作らせない。前でハメることが上手くいけば後ろの問題は(ある程度)無視できる。逆に上手くいかなければ、ほぼ確実に、問題が露になる。エウシーニョのMF起用は、5トップへの最大の供給源である福森対策の一環とも見れるだろう。

1.2 まずはボール回収


 上記のゲームモデルがあったとの予想を念頭に置き、試合展開を見ていく。
 清水が動いたのは7分前後から。札幌ボール保持時の互いの配置は下の図に近かった。福森はここまでの2試合と同じく、組み立てに関与しない。違ったのは進藤が低めで、宮澤、深井or荒野と3枚を構成。荒野か深井はどちらかが清水の2トップの背後を取る。
 清水は2トップが中央を切る。札幌がサイド(図では進藤と深井)に展開すると、エウシーニョと金子が1列上がり、2トップに加勢する準備をし続ける。
札幌ボール保持時の人の配置

 特に右利きの深井が右足を切られながら寄せられると、前に蹴り出すかソンユンに戻す(結局ソンユンも蹴るしかない)展開に陥りがち。ロペスと武蔵がターゲットになるが、武蔵がファンソッコ・立田相手だとそこまで優位なマッチアップとは言えない。清水がこの形でボールを回収することができていた。
2トップ+SHでボールと人を下げさせる

1.3 札幌のセット守備の狙い


 清水のボール保持攻撃の形を下図に示す。中盤2列目は金子とエウシーニョが中央に絞る。2トップは北川が9番として振る舞い、中村はより広範に動いてボールを引き出す。特に金子が空けたサイドのスペースに出ていくことが序盤だけで何度かあったが、ここがポイントの一つだったと思う。
 対する札幌は守備を5-1-2-2でセットしていた。浦和戦はチャナティップ・深井・荒野の関係がチャナティップを頂点とする正三角形だったが、今回は荒野とチャナティップが並び、深井が1人で底を守る形である。この意図は下図を見ればわかるが、4-4-2の清水はCB2枚と中盤センター2枚が中央レーン付近に陣取る。ここでフリーの選手を作らないように、得意のマンマーク気味の守備で担当を決めて対応するという狙いである。
 一方で札幌の設計から見るポイントはロペス。浦和戦では武蔵とロペスの役割は左右で大差なかったが、この試合ロペスは松原を見ることを強く意識していた。よってファンソッコは放置気味、持たせることを許容していて、松原にボールが入るとロペスが中央を切りながら寄せていく守備を見せていた。浦和戦でもそうだが、この守備はジェイにはできない。ジェイが外れてロペスが入ったことによる明白なアップデートがもたらされている。
清水ボール保持時の札幌の守備の決め方

1.4 ルーカスを押し込む清水


 ロペスの役割の調整により清水の左サイドのケアを試みる札幌。これは清水にとって想定内だったかわからないが、10分過ぎころから清水の攻撃は左偏重になる。筆者はこれは意図的(ルーカスを押し込む、または裏を狙う)だったと予想する。
 根拠は二つあり、一つはゲームプラン上、札幌の5トップを押し込む(攻撃機会を奪う)必要があり、それが最もやりやすいのは中央3枚に比べ守備タスクが多いWB、かつ菅よりもこの仕事に不慣れなルーカス。もう一つは中村と松原のコンビに一定の再現性が感じられたためである。
ロペス-ルーカスのサイドでボールを保持し、ロペスを引っ張りつつルーカスを押し込む

 ロペスがマークすることで松原が前進できないと、中村か金子がサイドに流れ、ルーカスを引っ張るようにサイドのスペースにフリーラン。逆にロペスが対応できない時は松原がフリーになるのでその隙を突いて前進。
 例えば10:30頃には後者のパターンのアタックが見られる。清水が右から左へとサイトチェンジ。途中ロペスは松原を2度ほど首を振って確認するが、松原の強引な縦突破で振り切られる。ロペスが無力化されると松原のマークはルーカスに受け渡されるが、この受け渡しに慣れていない印象で、結果松原の縦突破からクロスを許すこととなった。

 DAZN中継解説の大ちゃんこと岩政大樹氏のコメントでは、「清水は松原がロペスの周りを突いている」とのことだったが、筆者の印象ではまず札幌はファン ソッコのケアをそこまで重視しておらず、ロペスの優先度は松原。よって札幌としてはロペスが松原の位置まで下がるのは想定内。ロペスが下げられているというより、その先のルーカスの位置取りを巡る陣取り合戦的な要素の強い攻防に見えた。

2.ピッチ上のコマンダー

2.1 札幌側の前提条件


 5トップによるアタックがなかなか発動しないという観点では前半15分は清水ペース。15分間のボール支配率は40:60だったが、札幌が「自分たちのサッカー」に持ち込むには5トップが高いポジションを取れないといけない。そのためにはボール保持を安定させ、5トップ(特に両WB)が守備を考える時間を減らさなくてはならない。
 立ち上がり3分頃にミシャがルーカスに「もっと高いポジションに出ていけ」と指示していたが、ルーカスとしては背後を突かれた場合の対応、また守備の時に最後尾まで戻らなくてはならない負担や体力配分を考えると、どこまで高い位置を取ってよいのか、まだ探りながらのプレーだったと思う。

2.2 コマンダー宮澤のソリューション


 そんな前提条件を満たすためのソリューションを考えていたのが、ピッチ上のコマンダー・宮澤だった。そのソリューションは18分30秒頃、ソンユンが華麗な切り返しで北川をかわして客席を沸かせた直後に発動する。
 清水の前線守備に対し、ソンユン⇒深井⇒宮澤とパスを繋ぐ。宮澤はメインスタンド側にドリブルしながら、自身が空けた中央の位置に下がってくる荒野にパスするとともに、自身は荒野が空けた清水の2トップ脇にローテーションする。
 図示すると下の形だが、この中央の赤い円のエリアが清水の2トップ後方と中盤センター2枚の間にできるスペース。何故スペースができるかというと、清水の2トップは冒頭述べたように札幌の前進を阻害すべく前から圧力を与えに出ていく。一方で中盤センター2枚は前進せずステイすることが多いが、それはシャドーのチャナティップとアンデルソン ロペスを捕まえるため。河井と竹内が札幌のシャドーに対するフィルターにならないと、プレスを突破されればゴールまでフリーパスになってしまう。
(札幌1点目)中央のスペースを察知して自ら前に出る宮澤

 そのため清水は2トップとその背後、中盤センター2枚の間が序盤から非常に空いており、これに気付いていたのが宮澤。10分頃にも一度荒野に指さし「そこから動くな」と指示していたが、この時荒野は宮澤が空けたポジションを埋めるため下がってくる。
 ならば自分が動けばいい、とばかりに荒野とローテーションする形で中央のスペースに出ていく宮澤(最近一部でCBが攻撃参加することを”偽CB”などと言うらしいがちょっとやりすぎか。。。)。餃子ヘアーの男から中央で受けると完全にフリーな状態。宮澤の攻撃参加は、浦和戦でも見られたが、清水はこれは無警戒だっただろう、ずっと観察し、狙っていたコマンダーの思惑通り、フリーかつ広大な時間と空間を与えてしまっていた。
中央でフリーになると5トップvs4バックの危険な状況が露見される

 ヨンソンが避けたかった4バックvs5トップが最悪かつ想定外の形で対峙してしまう。最悪なのは受け手にも出し手にもスペースがある状態。いいボールが供給され、いい形でアタッカーが仕掛けられるのは確実である。想定外なのは供給役が宮澤で、しかも中央を完璧に割る形だったこと。
 それは最終ラインの選手も同様で、飯田と立田はボールサイドの菅とチャナティップを捕まえに動くので立田~ファン ソッコの中央がご開帳となった。立田には札幌はまずサイドを使ってくるという意識が強かったこともあったと思う。それでも隙を見逃さずに仕掛け、枠内に流し込んだ武蔵のシュートは見事だった。
5トップに均等に位置取りされると4枚では守り切れない

3.武蔵のクオリティ爆発


 先制点後は徐々に札幌の時間帯に。特に、宮澤が一度活用できることを証明したスペースに福森やチャナティップが出ていくようになる。狙い通り対角のルーカスを狙ったサイドチェンジ。ルーカスのポジションも徐々に高くなり、清水にとり危険なシチュエーションをしばしば突きつける。
依然として使える中央のスペースからサイドに展開

 しかし次の得点は清水に生まれる。35分、ロングボールを収めた北川が左サイドで宮澤に仕掛けてフリーキックを獲得。このフリーキックからのクロスは札幌が触ってクリアするが、清水右サイドからのコーナーキックに、ニアでアンデルソン ロペスのマークを剥がした松原が豪快なヘディングシュートを叩き込んで同点。
 札幌にとっては昨シーズンよく見たニアポストを狙われての失点。昨シーズンはセットプレー時は、ジェイと菅がストーンで1キム ミンテ、2宮澤、3福森、4進藤、の順で相手のターゲットをマークしており、ミンテを外されてニアで触られることが非常に多かったが、やはり清水もニアが狙い目だと見ていたのだろう。

 同点で折り返しかと思った前半アディショナルタイムに、今度は札幌に脈略のない形から勝ち越し点が生まれる。清水右サイド、エウシーニョに菅と武蔵で突っかけて奪うと、武蔵がハーフウェーライン付近から強引にエウシーニョを振り切り突進。最後ファウルだったかは微妙だが、立田が下がって対応せざるを得ない仕掛けをした武蔵の勝利だった。ロペスが難なくPKを決め、個人的にはイーブンでもいいと思っていたが、札幌がリードして折り返す。

4.カルナヴァルの始まり

4.1 立ち上がりの形


 後半札幌は守備を”いつもの”5-2-3⇔5-4-1に変える。攻め込まれたらシャドーが下がって5-4-1になるが、スタートはシャドーを高めに配して攻守ともに高い位置でプレーさせる。
 ”いつもの形”なので、あまり丁寧に書かないが、清水の4バックがビルドアップ時に広がってプレーすると、5-2-3では1枚足りなくなるのでWBがジャンプする。後半最初の清水の攻撃は、菅がジャンプした背後をエウシーニョが突いたもの。一方そのトランジションを前残り気味のロペスがロングドリブルで仕掛けてシュートに持ち込む。後半しきりに岩政氏が指摘するが、シャドーが前残り気味にプレーすることでカウンターのチャンスは増大するし、後方にスペースを与えやすくもなる。
 「わざとオープンにしている」と言えなくもないが、札幌の場合はこれがスタンダードだったのでなんとも言えないところもある(むしろ浦和戦やこの試合前半のようなマークをしっかり決めて試合に入ると”凄く堅いな”と感じるのがミシャ札幌)。

4.2 消えたアンロペ、そして宮澤


 撃ち合いの雰囲気から先行したのは札幌。48分、ルーカスの仕掛けからチャナティップがつぶれ、ロペスが蹴り込み3-1。そして10年前の菅井直樹と同じく溶鉱炉に消えていった。
 戦術的には一言で言うと前半と(1点目)全く同じで、中盤のスペースに宮澤が進出してからの展開。違ったのは清水は中央を締めていたため、4バックが中央密集でファーサイドのルーカスはフリー。これをしっかり認識していた宮澤のパスで勝負ありだった。
(札幌3点目)前半と全く同じ形から

4.3 カルナヴァルの導火線


 周囲の心配をよそにアンデルソン ロペスが溶鉱炉から戻ってくる。不死身の肉体を得たアイアンマンの爆発がここから始まるが、その導火線となった現象に注目する。
 下は前半、28:30頃に清水がリスタートから飯田がサイドを突破しクロスを供給した局面の図。図示した通り清水の両SBの背後、CBの左右のスペースが大きく空いている。清水はボール保持時にMFが中に絞るので、両SBが高い位置で幅を取る。この時もエウシーニョが中央でFWのような振る舞いをしている(元々攻撃志向の強いDFが前で起用されるとこうなりがりなのか)。
 後方には4枚が残るが、この時の配置は中央に2枚ずつスクエア状に並ぶ。竹内と河井は前方のセカンドボール争奪戦に参加する意識が強い。要するにサイドのスペースはCBが頑張ってカバーするしかない構造にある。
前半から清水のネガトラ対策は怪しい

 清水のこの構造は後半もそう大きくは変わらなかった。それどころか、ロペス劇場が始まり3-1となった後は、河井と竹内もボールを前で回収したいためか、それとも2トップとの間にできるスペースをなんとかせねば、との想いか、前への意識が強まり後方のスペース管理は更に疎かになる。
 後は札幌の前線3枚がポジティブトランジションのたびに、清水のCB2枚でカバーしきれない幅に3枚が広がり理不尽なアタックを仕掛け続ける。56分のオフサイド判定だったが武蔵⇒チャナティップの展開はまさに上記の図のスペースを突いた形。69分のロペスの5-1となる得点も同様で、松原が攻撃参加していたのでロペスの前方は完全に空いていた。
 一方65分のロペスが自陣から単独で持ち込んだ4点目は、むしろロペスが低い位置でアクションを開始してから清水陣内に入るまで、清水は人が揃っていた(”前残り”というほどではなかった)。が、清水の中盤2枚が前に出ていたので、ロペスが受ける時に誰もケアできず前を向かせてしまった。もっとも、そこから絶好調時のマフレズのような手が付けられないドリブルが発動するとは誰しもが予想外だったが。

 岩政氏が後半、「札幌は前に3枚を残している」とたびたび指摘していたが、確かに後半5-2-3⇔5-4-1に守備を変えた(松原にロペスがついていかなくなった)ことでポジティブトランジション時に攻撃参加しやすくなったことは事実だと思う。一方で、彼らのとっていたポジションがそこまで前だったというより、清水の後方がフリーパス状態になったため前に出ていきやすくなったことが後半一方的な展開となった、より大きな原因だと思う。

5.雑感


 昨年、北海道新聞の記事で「(選手の話によると)札幌のボール保持時の具体的な形までは決まっていない」とする記事があったが、就任1シーズン目の昨シーズンは、悪い意味で常に決まった形で(相手がどこだろうと、どのようなチーム・形であろうと)プレーするような印象を受けていたため「本当か?」と疑っていたが、浦和戦、清水戦とここ2試合はそうしたネガティブな印象が払拭されつつある。記事の通り、また宮澤が体現する通り、ミシャは”形”ではなく原則を教え込んでいるのだろう。
 試合展開については、ドウグラスの欠場は札幌にとり非常にありがたい状況だった。チャンスメイクからフィニッシュで計算できるドウグラスがいれば、ヨンソンとしてはよりディフェンシブなやり方で札幌のサイドアタックを封殺し、カウンターやセットプレーで仕留めて逃げ切るという1年前と似た展開に持ち込むプランの方が、より現実味があったと思われる。またネガトラ問題については、サイドアタッカーがおらずSBの攻撃参加で幅を作るなら何らか手打ちが必要だったと思う。開幕2試合で3バックとしていたのはそのあたりの兼ね合いもあったのだろう。

4 件のコメント:

  1. 442にマンツーマン守備したいなら通常通り3421で後ろ一枚残し、前一枚足りない状態でマッチアップできますが
    スタートからそれをやらないのはシャドーがサイドバックに付くことでチャナ、アンロペの攻撃のスタート地点がゴールから遠ざかることを懸念していたのでしょうか。

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    1. マンマーク”基調”なので幾分かはスペースを守る概念も含まれています。荒野はボールと関係ない時は中央を埋めており、ロペスは松原を意識しますがスタートは中切りできる位置をとっています。
      3-4-2-1⇔5-2-3だと、5-2-3の「2」の脇がスカスカになって縦パスで狙われまくるのが泣き所の一つであり、シャドーが開くと完全に中央(CBから中に絞ってくるSHへのパスコース)がご開帳になってしまうので、採用は考えにくいと思います。

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    2. なるほど。3バックの1枚が、2ボランチ脇に出ていくまで積極的な守備はしなさそうですね。
      ありがとうございます。

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    3. なくはないですが、やるとしたらもう少しゾーナルな設計にしたほうがいいですね。今のやり方だと各自人を捕まえるタスクに集中しているので、CBが引っ張り出されたスペースに走られるリスクの方が大きいと思います。

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