2019年7月15日月曜日

2019年7月13日(土)明治安田生命J1リーグ第19節 大分トリニータvs北海道コンサドーレ札幌 ~見積外のコスト~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー

 札幌(1-3-4-2-1):GKク ソンユン、DF進藤亮佑、キム ミンテ、福森晃斗、MFルーカス フェルナンデス、荒野拓馬、深井一希、白井康介、アンデルソン ロペス、チャナティップ、FW鈴木武蔵。サブメンバーはGK菅野孝憲、MF宮澤裕樹、駒井善成、早坂良太、FW菅大輝、藤村怜、ジェイ。チャナティップが3試合ぶりにスタメン復帰。前線がこの組み合わせとなるのはアンロペが離脱した4/28の磐田戦以来。セントラルMFは荒野が宮澤から、左WBは白井が菅から、ポジションを守った格好となった。
 大分(1-3-4-2-1):GK高木駿、DF島川俊郎、鈴木義宜、三竿雄斗、MF松本怜、前田凌佑、長谷川雄志、星雄次、FW小手川宏基、小塚和季、オナイウ阿道。サブメンバーはGKポープウィリアム、DF庄司朋乃也、MF丸谷拓也、高山薫、ティティパン、FW藤本憲明、伊藤涼太郎。前節途中交代し、出場が危ぶまれた松本は普段の右ではなく、左WBで先発出場。右WBはここ数試合スタメン起用が多かった高山ではなく、4/6ホームでの対戦でアシストを記録した星が起用された。今季ここまでリーグ戦では累計14分、4試合しか出場していない小手川のスタメン起用と、開幕から18試合スタメン出場を続けた藤本は今シーズン初めてのベンチスタートがサプライズ。
 プレビューはこちら。


1.想定される互いのゲームプラン

1.1 札幌


 「大分には、(プレシーズンのトレーニングマッチを含めて)今年2回負けている」。とは試合前のDAZN中継のインタビューでのミシャの言葉である。語弊があるだろうが、ミシャは”勝ちに拘るゲーム”では明らかにいつもと異なる、自分たちのサッカーよりも相手の特徴を消すアプローチをしてくる。
 改めて言うまでもなく、大分の特徴は、GKを組み入れたビルドアップで1列目守備を無力化してからの疑似カウンター。前線からの守備で、この得意のパターンの発動を防いで大分のペースにさせないという考えはその振る舞いから感じられた。
 問題は、オールコートでのプレスになるので体力が90分持たなくなる。選手交代で補うこともできるが、基本的には前半から多めにリソースを割き、水からアクションを起こして先手を取る想定だったのだろう。

1.2 大分


 藤本をサブに、松本を左でスタートからの後半途中で右へ、という選手起用から考えられるのは、こちらは後半勝負。札幌が後半オープンになりがちな傾向は把握していたと思うが、加えて上記「1.1」に書いたように、3度目の正直を狙うミシャ札幌が前半から飛ばしてくる、ということまでも見透かしていたのだろうか。

2.基本構造

2.1 札幌の狙いとミッション遂行のために必要なコスト

2.1.1 札幌のミッション


 両監督が(大まかに)考えていたことは「1.」のような話だと思う。その実践編。
 繰り返しになるが、大分はGKを使ったビルドアップで相手の1列目(札幌の場合はトップの武蔵と、シャドーのチャナティップ&アンデルソン ロペス)を無力化して(”列”を越えて)、大分の前線vs札幌の2列目・3列目が、攻撃側がスペースを享受した状況で対峙する状況を作りたい。
 札幌のミッションは、この状況を防ぐこと。解決策はいくつかあるが、その中でも特にアグレッシブなプランを選択する。「スペースを与えないとか、それ以前に、大分が前線にボールを運べなくて攻撃のフェーズまで到達させない状況にしちまおうぜ」というものだ。
 ミシャ式に大いにインスパイアされている大分。最終ライン、時にGKから直接前線の選手にボールを供給する術を持っている。なのでそれらの選手に自由に蹴らせないよう、札幌は1人に1人、マークをつける。

2.1.2 ミッション達成のための具体策


 互いの初期配置は以下。大分はミシャ式の”下がるセントラルMF”の役割が主に長谷川。小塚はチャナティップのように、中央に降りてボールを収める役割を担う。なので、よくある1-3-4-2-1のシステムからはこの2人のポジションが乖離し、対面の選手(それぞれ荒野と進藤)は距離が開きやすい。が、荒野と進藤、もっと言えば、札幌のフィールドプレイヤーは全員、基本的に「自分が担当する選手にどこまでもついていってもいい(但し、相手にプレーする時間と空間を与えないようプレッシャーをかけること)」とする約束事になっていた。このやり方(ほぼ純粋なマンマーク)では、ボール非保持時は「どこにいるか」ではなく「対面の選手をマークできているか」が重要である。
いつも通りのマンマーク基調の守備

 初期配置ではGK高木は浮いている。だからク ソンユンもそうだが、GKが攻撃の始点になる役割が重要になのだが、札幌は大分のGKを含めたビルドアップに以下のように対処する。
 まず各選手が”人を捕まえる”。この準備ができていることが組織的なプレッシングの大前提。
 準備ができると、以下のシチュエーションを待つ。高木から近くの選手へパス。DF鈴木にボールが渡ると、武蔵がプレス。すると大分は「ボールホルダーが屈強な男に詰め寄られ、近くの選手はGK以外空いていない」状況になる(なお途中で気付いたが両方鈴木なので、「鈴木」は大分のDFを指す。札幌のFWは常に「武蔵」と表記する)。
GK高木からボールが離れるとプレスのスイッチオン

 鈴木は唯一フリーのなGK高木に戻す。すると武蔵が高木へ”二度追い”。これで高木もフリーではなくなる。
武蔵の二度追いでGK高木が浮く問題の解決を図る

2.1.3 ミッション完遂のためのコスト(白井とチャナティップのスライド)


 この時、武蔵は一度鈴木にアプローチしてからGK高木に向かうことで、「1人で2人消す」状況を作る。ただ、鈴木が再び動き直してパスコースを確保しようとするので、札幌はそれに対し…
武蔵が1人で2人を消すイメージだが実際は難しく追加コスト(人)が必要になる

 鈴木には武蔵→チャナティップ、島川にはチャナティップ→白井とマークを変えて、ボールに近い選手には引き続きパスを出させなくする。
 こうなると高木は安全に預けられる選手がいなくなる。実際には大分の右サイドで、星と小手川が、福森1人では対処できない状況になっているので、ここに出さればいいが、この構図を察知するのに少し時間がかかる。
 よってそれまでの時間、高木は前線のオナイウに蹴る。オナイウが競り勝ったり、収めてくれればいいが、より大きいキム ミンテが対応しているのと、供給されるキックの精度もあって序盤はなかなか収まらなかった。
 これによって札幌は大分からボールを取り上げることに、試合序盤は成功する。
 「基本構造」としたが、大分ボール保持時は、この一連の現象を出発点に、大分がボールを保持し前線に運ぶための対策を打ち出し、札幌がそれに再び対抗、という繰り返しで推移する。

2.2 札幌ボール保持時の基本構造

2.2.1 基本配置と札幌の左サイドに期待される仕事


 大分は、札幌のような極端なハイプレスは用意していなかった。1-5-2-3でセットするが、シャドーの小塚と小手川は、スタートした状況では1列目にも2列目にも加われるよう、様子を見ていた。どちらか重要な方に加えて守る想定だったのだろう。

 札幌のボール保持攻撃は、やはりストロングポイントである左サイドからが基本。左サイドで、密集地帯でも受けられ(≒スペースがなくてもプレーできる)かつボールを失わずに展開できるチャナティップがキー。チャナティップが引いてできるスペースに白井が飛び出し、この2人が相手の注意を引くと、長いボールで展開できる福森がフリーになる、という設計になっている。
札幌得意の左の配置

 特に、菅からポジションを奪いかけている白井には、縦突破以上により内側の、ゴールに近い、ハーフスペースに飛び出しての自らシュートやラストパスが期待されている。
 その理由は、中央ゴール前の次にこのエリアがゴールに近く、ちーむとして、ここでシュートやラストパスに繋がる選択肢を持っておきたいから。チャナティップがミシャにシュートを撃てと24時間言われ続けたのもそのためだが、チャナティップは下がって組み立てに関与する役割が大きくなっている。そして大外、本来サイドプレイヤーの生息地には、札幌は福森を進出させてクロス爆撃ができる。これらの”選手特性”を考慮すると、必然とWBに求められる仕事は決まってくる。

2.2.2 大分の札幌対策


 話を「基本構造」に戻す。大分は札幌の左が反対サイドよりも脅威になると事前に認識していたのだろう。小手川のシャドー起用や左右WBの入れ替えはその対策だったはずだ。
 個人的には小手川はシャムスカが高校生の時にデビューさせたことくらいしかわからない。守備が得意な選手という位置づけではないのかもしれないが、エース藤本を温存させる意図はあったはず。その小手川と、前田、長谷川、時にオナイウでチャナティップ周辺のゾーンを封鎖して、簡単に左サイドからの札幌得意の展開を許さないよう、ゾーナルな対応を敷いてきた。
左サイドでチャナティップ周辺のスペースを消し最終ラインは5枚を維持


3.試合展開(0~15分頃まで)

3.1 ハイプレスで入る札幌の、”見積外の”コスト

3.1.1 あらかじめ決めていた通り大分に襲い掛かる札幌


 大分ボールでのキックオフ。大分は一度DF鈴木に戻してから小塚→左の松本への展開からCKを得る。このCKは札幌が凌いで素早く前線に展開しカウンター、アンデルソン ロペスのロングシュートが枠外、という流れが最初の1分だった。

 この直後の大分のゴールキックは、DAZN中継あるあるな、間の悪いハイライトで映っていなかったのでよくわからないが、GK高木は前線へのフィードを選択したようだ。恐らくこの時から札幌がマンマークのハイプレスを仕掛けていたので近くの選手に出せなかったのだろう。
 高木のゴールキックを札幌が拾い、これも前に速く展開するが荒野がオフサイド。2分過ぎ、再び高木からのセットプレーで再開する(が、ここでまたDAZN中継あるあるな、、、)。中継では、このタイミングから札幌のハイプレス発動が確認できる。

 ここで、基本的な構図や選手の役割は「2.1」に示した通り。基本的には”1人1殺”、GKを追う時は1人で2人を見るがやれなくもない。が、何事も計画通りに進まないのが人生であり、サッカーであり、恋愛だ。

 上記の2分過ぎのシチュエーション。高木から島川→星→小手川と、大分右サイドの選手がオープンになりそうな選手を探してボールを動かす。シャドーの小手川の担当は福森。引いて受ける小手川に対処するため、福森はかなり高い位置まで出てくる必要がある('2"13)。
('2"13)島川→星→小手川に1人ずつ対応するが…

 小手川は出しどころがなく、星にリターン。星も同様で、島川に戻す。ここで島川に戻ると、大分の”+1”、GK高木を使える利点が出てくる。高木を経由してやり直そうとするが、札幌は武蔵が「2.1」で述べた通りマーカーの鈴木を離して高木へプレス。高木は長谷川に渡すが、長谷川にはアンロペ。これがミスを誘ってスローイン、札幌が高い位置でボール回収に成功する、という展開だった('2"22)。
('2"22)1on1関係が基本ながら、ボールホルダーをマークしている選手のサポートが既に必要になっている

3.1.2 着手早々に見積外のコストが露見する札幌


 これだけを見ると、札幌の守備は「なんかうまくいきそう」にも見える。が、詳細を見ると既に色々と難しい状況になっている。
 一つは、1枚目に提示した画像('2"13)の、白井と星のマッチアップを見てほしい。白井は星に寄せるが、星→小手川のパスの時に一瞬距離を離す。なので小手川→星のリターンパス('2"22の画像)の時にはアプローチが遅れている。
 何故、白井が星を離してしまったかというと、星の前方・白井の背後には広大なスペースがある。福森と白井が両方前進守備をしており、ミンテはオナイウを見ているので、白井が裏を取られれば誰もカバーしてくれない(駒井ニキ風に言うと、白井が「責任をとる」しかない)。

 二つ目は、この白井が星を外したために、チャナティップの本来の役割遂行が難しくなる点('2"22)。チャナティップが白井を”サポート”すると、今度は、本来のチャナティップの役割である島川との距離が開き、チャナティップも10数メートルをスプリントして二度追いしなくてはならない。この10数メートルという距離はそのまま島川が享受する時間と空間になる。トレーニングされているチームのDFなら、問題なくフリーの味方にパスを繋げる時間だ。

 この二つ目と似ているのが三つ目。
 大分のセントラルMFであり、ミシャ式ボール保持の左CB(要するに札幌でいう深井と同じ役割)の長谷川に向かっているのは、本来の担当である荒野ではなくアンデルソン ロペス('2"22)。荒野はボールに寄っており、長谷川からかなり離れた位置にいるので、長谷川を守れない('2"13)('2"22)。こうなるとアンロペと、ルーカスの本来の役割関係もズレて、圧力を与えるべき時・与えるべき選手に対して甘くなりがちになり、アンロペもかなり長い距離を走って守備しなくてはならなくなる。
 こう書くと、荒野個人の振る舞いに課題があるように捉えられがちだが、荒野だけの課題だとは言い切れず、構造的な問題を感じる。
 ('2"13)→('2"22)で、札幌の選手は5人が小手川と星をサイドに閉じ込めるようにボール周辺に寄ってくる。これで小手川や星のスペースを奪って、バックパスしかできないようにしているが、裏を返すと、これだけ人数をかけないと大分の2人に対処できない(1人1殺になってない)とも言える。
 例えば小手川が福森を背負った時('2"13)に、右から深井が寄せているが、深井が寄せてスペースを消さないと、小手川がこの方向にターンして、スピードに難がある福森をサックリとかわして前進…というような展開にもなる。要は福森が本当に”1人1殺”できるパワーバランスだといいが、札幌と大分の選手の力関係だと本当にそれができるマッチアップはわずか。札幌の選手でできるのは、相手が仕掛けてきた時に対処する進藤やミンテ、後は中盤でタスクオーバーになっていない時の深井くらいかもしれない。
 なので、大分の選手1人からボールを奪取するのに実際にいくら”コスト”が必要なのかわからないし、そうなるどどこでボールを奪取できるのかも実は極めて不透明、という状況だった。「2.1」ではとりあえず武蔵が二度追いする必要があると書いたが、実際はいくら”コスト”がかかるかわからない中で、早速この序盤の展開は、チャナティップやアンデルソン ロペスにも負担が大きそうな状況になっていた。

 「どこで(どのシチュエーションで)奪うのか」については、恐らく札幌のイメージはこれまでの経緯等を踏まえると、前線でボールホルダーに圧力をかけて長いボールを蹴らせ、後方で高さのある選手が跳ね返す、というイメージはどこかにあっただろう。大分相手だと、GK高木もケアする必要はあるが概ねこのイメージだったはずだ。しかしこれは、大分の選手のボールを扱う能力等によっても難易度が変わってくる。

 6分にも札幌がハイプレスを敢行するが、この時も深井が鈴木に突っ込むなど札幌のマーク関係がずれたままプレスが起動している(上記の二つ目の問題)。この時はフリーの星(シャドーのレーンに)、島川を経由して大分がゾーン3まで侵入する。

3.2 ”教義”の解釈(人数をかける札幌)


 「3.1」に実はいろいろ怪しいと書いたが、序盤はこの札幌のスーパーハイプレスが大分をそれなりに苦しませる。試合前に片野坂監督も「ミラーゲームですね」と指摘しており、各局面での数的同質性を活かしてハイプレスをしてくる(難しいこと書いてますが要するに「2.1」をどこでやるかの問題で、高い位置からやることも低い位置からやることもありうるよ、ということ)ことは大分も想像していたはず。
 しかしイメージと現実は必ずしも一致しない(「3.1」に書いたような、札幌側もイレギュラーなことがたくさん起こるのもあって)。序盤、大分は10分間程度、札幌の構造を探る必要があり、これが札幌のアドバンテージとなった。
 最大のチャンスは5分、荒野がGK高木、チャナティップが鈴木に突っ込んでボール奪取が大分のゴールエリア付近で発生する。荒野が撃てるとよかったが、大分の収縮が一足早く、ペナルティエリア内での奪取にも拘わらず、スムーズにシュートまで持ち込めなかった。それでも狙いとしては悪くない展開だった。

 ボールを奪った後のアクションは、「場を整える」か「すぐに攻める」に二分される。この試合の札幌の場合は、これだけ高いポジションをとっていることもあって、まずはシュートチャンスを探る。大分の戻りが早く無理そうなら、札幌も枚数を確保して、なるべくボールを下げずにフィニッシュを狙っていた。
 この時、大分はオナイウ1人を残して9人で守る。試合序盤、守りの意識が強い局面では最大人数を割く。対する札幌のDFは「大分のマークすべき選手よりも後ろ」にいれば問題ないというルールになっているようで、進藤は小塚、福森は小手川よりも後ろであればいい、となるが、小手川も小塚も下がって守備をするので、進藤と福森も高い位置をとっていた。
 そうなると、札幌の最後尾はキム ミンテvsオナイウのほぼタイマン。実際はソンユンが高い位置を取ってスペース管理をしているのだが、札幌はかなりアグレッシブな状況になっている。
ミンテ-オナイウの関係は「最低限1on1ならいいよ」状態

 ミシャ式の”教義”では、攻め込む時は、本来はこれぐらい人を前に送り込む思想なのかもしれない。ただ、札幌よりも上の順位にいる大分はここまでのアンバランスな振る舞い
にはなっていない。

3.3 ボーナスタイム終了 

3.3.1 自重する武蔵と、曖昧なチームの意識


 9分前後で札幌のスーパーハイプレスはひと段落する。ピッチが広く、選手数が限られ、90分間戦うサッカーにおいて、ハイプレスを常に続けることは不可能。その意味では開始10分間と決めていたのかもしれない。

 ”かもしれない”…決めていたのではなく、できなかった(できなくなった)と見えなくもなかった。
 8分50秒頃、大分がサイドにボールを展開した時に、札幌は準備が整っておらず一度陣形を整えることを優先する。それにより大分が時間を数秒間獲得するが、GK高木までボールを戻して大分も陣形を作り直す。
 結果↓のような構図になる。大分は高木、鈴木、長谷川、前田で大きめの菱形を作ると、「鈴木を見ながらGK高木に突っ込んでプレスのスイッチを入れる」役割の武蔵がカバーするエリアは更に広がる。そして、長谷川が菱形の左まで下がると、長谷川番の荒野は更なる前進守備を求められるが、そうすると↓の青い円…ちょうど、深井の脇になっているエリアが空く。ここに大分のシャドーが落ちてくるので、大分の菱形のフリーの選手からシャドーにパスが通れば札幌の1列目は無力化されてしまう。
 この現象が気になると、荒野は長谷川に出ていけず、代わりにアンロペが長谷川に出るが、すると三竿がフリー、三竿は荒野?ルーカス?どちらが見る???、、、という具合に芋づる式に問題がスライドしていく。結局人を見ると言いながらスペースも見ている状況なので、見るべき人との距離が開いたり、スペースを使われる状況になると、守る側の仕事はどんどん膨大になっていく。
大分が十分に奥行きと幅を使うと武蔵がきつくなる

 こうなると、ちょっと無理そうだな、ということで、武蔵によるプレスのスイッチ起動が徐々に鈍くなる。すると大分の、JリーグのGKとしては傑出したボール配給能力を持つGK高木からの得意の形が徐々に発揮されていくが、札幌はスイッチこそ入らないものの何人かの選手はまだ「マンマークでなるべく前から捕まえる」原則通りに動く。
 よって、中途半端な(1人1殺で前から行くのか、諦めてリトリートに切り替えるのか曖昧な)守備が徐々に突破されるようになる。

3.3.2 最後の安全装置


 13分には中央での競り合いから小塚がボールゲイン、裏に走るオナイウへのスルーパスが通る。この時、札幌はまず前田にチャナティップと荒野がアタックしてボール回収、チャナティップ→アンロペのパスを小塚がカット、小塚にも深井と荒野でアタックするが、小塚がキープからスルーパス、という流れ。先述のように、武蔵はこの時にハイプレスのスイッチを切っているが、その後ろの選手は敵陣でのボールホルダーへの圧力をかなり強めに意識している。
('13"25)オナイウに裏を取られるがミンテなら1on1で対処できる

 そうなると背後への意識は依然として甘いまま。サッカーは基本的に攻撃側が有利なスポーツだとされている。そのため守備側は「攻撃側+1」の人数を最低限確保することが鉄則になっているが、札幌はオナイウとキム ミンテのタイマン状態での対応を続ける。これで破綻しない力関係が成り立つことが、札幌のハイプレス採用の根幹の一つであり、ミンテが起用される理由の一つ。
 FWには通常、運動能力の高い選手が起用される。そしてどんなDFにも弱点がある。宮澤にこの役割を任せると、スピードのあるFWにぶっちぎられて終了。ミンテの運動能力ならば、オナイウの高さにも速さにも対抗できるので、純粋な1on1のマッチアップ関係が続いている状態がウィークポイントにならない。ミンテが1人で相手の強力なFWと広大なスペースを使った攻撃に対処できる前提があるから、札幌は(かなり)強気の前進守備を採用できる。

4.試合展開(15~30分頃まで)

4.1 最適化の時間


 15分前後になると、札幌のボール非保持の方針というか、やれることはだいたい定まってくる。「最終ラインとGKのボール保持を敵陣で破壊するのは難しいので、札幌の1列目守備が突破されるのはやむを得ない。大分が1列目を越えて前線の、シャドーやFWにボールが入った時にシュートまで持ち込ませない」というところに狙いは最適化される。

 一方の大分。「自分が高い位置を取ることでチャナティップを見つつ、鈴木や星にスペースを与える」とは島川のコメントだ。
 島川が指すのは、大分の↓に図示されるパターン攻撃。右サイドで、シャドーの小手川が中盤まで移動し、シャドーの位置に星、ウイングの位置に島川が進出する。島川がいた大外右SBのポジションは、開いたCBの鈴木が使うというもの。↓の'18"17では、鈴木が大きく開くことで武蔵のプレス(1列目)を突破し、フリーで持ち上がった状態を作ると、星への縦パスで一気に札幌の首位の選手数人(チャナティップ、ロペス、深井、福森)を突破(≒無力化)。前線のアタッカーと札幌のミンテ、ルーカス、白井との数的同数の勝負に持ち込んだ。
('18"17)大分が札幌1列目を突破すると縦パスで数人が無力化される

 これを「最適化」と書いたのは、大分としてはポジショナルなビルドアップが狙い通りに成功しているが、札幌もここまで持ち込まれても最終的に守れればOK、という考え方にシフトしつつあったことを指している。この局面は最終的に、星→松本のサイドを変えるパスをルーカスがカットして札幌の反撃が始まる。やられなければOK、という精神だ。

4.2 束の間のアドバンテージ

4.2.1 札幌の先制点


 そして上記「4.1」の展開から、ルーカスのドリブル→チャナティップ→攻撃参加してきた白井と渡り、大分の枚数が戻り切らないうちに白井がカットインしてシュート。右ポストを叩いたボールがGK高木に当たって入る幸運な得点(記録はオウンゴール)で札幌が先制。白井もそうだが、狙い通りの試合展開でなくともルーカスやチャナティップの個人技で、個々のクオリティで上回る札幌が何とかしてしまうという理不尽さの典型的な得点だった。

4.2.2 オナイウの同点ゴール


 先制後も札幌は同じ方針で守備を続ける。開始10分の、敵陣でボールを狩るまでの圧力はないがGK高木やビルドアップ部隊へのプレッシャーは維持。前線に蹴らせたところを潰しに行く、というものだった。

 が、22分、大分はオナイウが引いてボールを収めてから左サイドに展開、松本→小塚三竿と渡ると、必死にリトリートする札幌DFが揃う前に、小塚三竿が左足で走り込むオナイウに柔らかいクロス。
 この時、ミンテはまず、引いてボールを収めるオナイウについていかない(迎撃しない)。ミンテがステイしたことでオナイウが難なく収めて松本への展開から始まった。
 そこから松本→小塚三竿と渡った時の配置が以下。札幌のマーク関係は進藤-小塚三竿、福森-小手川、白井-星、と距離はあるもののズレてはいない。この時、ミンテはオナイウから目を切り、クロスに備えてゴール前に戻る。結果的には↓('22"20)の時点でオナイウとミンテは距離があり、オナイウがゆっくりゴール前に、ミンテが先に戻ったのでその距離は当然埋まらずフリーの状態から小塚三竿の完璧なアシストが供給される。
※図差し替え('22"20)ミンテがリトリートを優先したため最後までオナイウはフリー

 一連のプレーでミンテは二度オナイウを離している。一度目は下がったオナイウについていかない、二度目はオナイウよりもゴール前のスペースを守ることを優先した結果、マーク対象を離すことになった。確かにマンマークだと考えると、”責任”はミンテだ。
 が、何故ミンテがオナイウについていかないかと言うと、それはかつてジーコが田中マルクス闘莉王を評して言ったという「DFが頻繁にゴール前を離れるのは草サッカーレベルで、プロで同じことをする奴は話にならない」だからだ。一連のプレーでミンテがオナイウにずっと密着していたとして、ゴール前にスペースがあるが、それは他の選手のマンマークで本当に守り切れるのか。もしくはそう対応する約束事になっているのか。
 「3.1.1」「3.1.2」に書いたように、札幌のマンマーク基調の守備を見ると恐らく”保険”であるミンテがゴール前を動いてはならないはずで、その点では、札幌の守備が整う前に撃ったオナイウと撃たせた小塚を褒めるべきプレーだったと思う。

5.試合展開(30分~前半終了まで)

5.1 札幌を操る大分、操られる札幌


 スコアがイーブンになった後も、互いの狙いはそう変わらない。変わったのは、大分はオナイウや小塚、小手川がマーカーの監視を離れ、ボールを収められるシチュエーションを作ることに成功していた。先の島川のコメントにあった、「サイドのDFが高い位置を取りシャドーやCBのスペースを作る」の延長上だと思うが、大分はミシャ式1-5-0-5のような形に変化する。
 そうなると、札幌のオリジナルなマンマーク関係(下図の黄色の線)による対応は更に困難になる(守備者が本来いたいポジションから、マーク対象の選手が更に離れるため)。小塚や小手川がフリーだったのは、進藤や福森の前に別の選手(WBの松本と星)が出現するようになったからだ。
大分が1-5-0-5に変形すると札幌の1on1対応は無理が生じてくる

 札幌は前線は変わらず高い位置から守備をする。しかし後方はマーク関係がズレているので、迂闊にアタックできない。いざ近くの大分の選手にボールが入っても、関係がズレていると誰がアプローチするのか判断が遅れてしまう。大分はこの現象をよく理解しており、必ず札幌の誰が動くか、誰が動かないかを見極めてから展開を始めていた。

 特にチャナティップと島川の関係が象徴的だった。チャナティップは本来対人でのボール奪取力もあるし、スペースを埋めるためのプレスバックも怠らない。しかしこの試合では、常に高い位置を取り続けて、島川のオーバーラップは放置されたまま。
 星を見ている白井に対処できるはずもなく、40分には左クロスからゴール前のドフリーで島川がダイビングヘッドを試みる。カウンターをチャナティップを考えて前に置いておきたいとしても、島川は無視できない存在になっていた。

6.試合展開(46分~60分頃まで)

6.1 不変の構図


 ハーフタイム明けも互いの狙いはそう大きく変わらないように見えた。後半開始早々、札幌は前半と変わらず武蔵や荒野が高い位置から守備をする。しかし圧力が足りず、大分が裏へロングフィードを蹴ると簡単にオナイウとミンテの1on1に(ミンテがファウルで止めて警告を受ける)。
 対する大分も、守備の開始位置ややり方はそう大きくは変わらない。札幌はハーフウェーライン付近までは問題なく侵入できるし、そこからも大分は中央を固めるので、サイドからは前進できていた。違いを挙げるとすれば、福森からのクロスにシンプルに持ち込むことが多かったかもしれない。53分のピンポイントクロスからの白井のヘディングシュートは枠内だったが、高木の正面だった。

6.2 勝負の交代カード


 55分に、札幌はクロスに飛び込んだ深井がゴールポストに激突し、大事を取って交代。このタイミングで大分も藤本と高山を投入する。札幌の交代は(このタイミングでは)想定外だったと思うが、大分は深井が痛む前から準備をしていた交代で、勝負どころと判断しての交代だったと思う。
58分~

 この選手交代で、大分ボール保持時の構図は少し変化があったように見えた。「見えた
」というのは、この後ジェイが程なくして投入されるので、同じ局面が何度も繰り返されたわけではないため「構図」と言っていいかわからない。ただ札幌としては、宮澤の投入の際に具体的な指示があっても当然だし、大分も前線の構成が変化しているので、構図と言っても差し支えないかもしれない。
 何が変わったかと言うと、宮澤と荒野が武蔵の隣まで前進せず、中央にステイして落ちてくる大分のシャドー(小塚と、シフトしたオナイウ)を捕まえるようになった点。前線は武蔵1人だが、↓の局面('60"50)ではロペスがサポートしていた。
宮澤と荒野を中央から動かさないことで1on1対応を解除するとアンカーどうすんの問題

 これでシャドーの小塚が浮きまくっていた問題には対処できる。が、今度は前田がフリーになっており、上記の局面では前田から左に張る松本へのフィードが成功し、クロスでゴール前を脅かした。

7.試合展開(61分~75分頃まで)

7.1 窮地にジェイ様参上


 上記のプレー(松本のクロス)の直後の62分、札幌はアンデルソンロペス→ジェイに交代。そして大分はそのタイミングを待っていたかのように、松本と高山を入れ替える。
62分~

 ジェイは武蔵のように走れないし、中山元気のようなボールを持っていない時の献身さはない。特にマンマーク色が強い守備をしていると、ジェイが入るとジェイ周辺の守備は毎回課題になりがちだ。
 しかしこの試合は、ジェイが入る前から既に札幌は大分によって課題をいくつも突きつけられている。ジェイの周辺だけで考えても、マンマークで整理すると当初の担当は鈴木。しかし背後のアンカーポジション、前田を誰が見るかも不明瞭だし、GK高木を使った時は放置でいいのか、ケアすべきかも、ここまでの60分間でずっと最適解が見えない。
ジェイはまずどこに行くべきか不明瞭になると後続も続かない

 ファーストプレーでジェイは前田を見る。するとチャナティップが鈴木へとスライド。これでいくのかと思いきや次のプレーではジェイは鈴木にアプローチ。これだけを見ると、札幌はこの辺の約束事の整理は完全に選手任せで、困難な状況にもかかわらず、ボール非保持時の具体的なプランはないままジェイを投入したようにしか見えなかった。
 何故ジェイだったのか。それはシンプルで、ゴールの決め方は教えられないから。サッカーにおいてゴールよりも重要なものは(深井の膝の安全等を除けば)基本的にないから。ゴールの決め方を知っているジェイに何とかしてもらおう、という魂胆にしか見えなかった。

 ゴールの決め方は知っているが、1人で2人消す守備はできないジェイ。結果、札幌はこの投入によって、それまで武蔵を中心に守っていたゾーン2(ピッチ中央付近)を放棄し、1-5-4-1で撤退の意識が強くなる。

7.2 最後のカードの意味


 67分に札幌は荒野→駒井に交代。1試合に12キロ走ることも稀ではない荒野がこの時間帯に下がるのは、普通に考えれば戦術的な理由による。
67分~

 駒井投入直後のファーストプレー。大分のアンカー(この時は長谷川)を駒井が監視し、ジェイはより簡単な役割(ボールを持っているCBを監視)に専念させる。アンカーを放置してはどうにもならん、ということで、複数の仕事を任せられる駒井を使いたかったのだろう。
 この時は三竿→小塚のパスを札幌が宮澤、進藤、駒井で包囲してトランジション。チャナティップ→駒井のスルーパスが成功したが駒井からジェイへは合わず。決まっていれば交代策は「神の一手」として称賛されていたかもしれない。
('66"55)アンカーは駒井が見る

7.3 過負荷の末に


 70分前後から、徐々に互いの疲労もあってオープンな展開になっていく。札幌は前後分断気味になると、「前」のカウンター要員はチャナティップ、武蔵とジェイ。この3人でも完結できるのが強みだ。オープンな状況をポジショナルな、枚数を使った攻撃に活用するのが大分、それを受け、速攻に活用するのが札幌、という構図だった。
 68分のチャナティップの仕掛けからジェイのインフロントでのシュート、72分のチャナティップから武蔵へのスルーパス。札幌が立て続けにチャンスを迎えるが、次の1点は大分に生まれた。

 75分、藤本への縦パスを福森がインターセプト、そのまま得意の攻撃参加に移るが、出しどころを探している間にオナイウのプレスバックでボールを失う。この時大分は前線に藤本1人、札幌はミンテ1人。オナイウが藤本に当ててサポートすると一瞬1on2の絶望的な状況になるが、進藤の決死のプレスバックでここは凌ぐ。しかし、ボール奪取から組み立てなおしている状況で、ミンテが足裏でボールをスライスするトラップを狙われて小塚→オナイウと渡りミドルシュートが決まる。

 直接的にはミンテのミス。ただ、これだけオープンな、本来いるべきところに人がいない状況での攻防になると、”型”通りにプレーできず、個々人が都度判断を迫られる。その判断がコスト、もしくは負荷となる。最後尾で常にミスが許されない1on1を続けているミンテに更なる過負荷(それは福森のボールロストからだった)がかかっての失点と言えなくもない。

8.試合展開(76分~終了)


 特筆すべき話はないので簡潔に。大分は78分に小塚→ティティパンに交代。
 札幌はジェイと武蔵の2トップ気味になり、常にこの2人が中央に陣取る。福森がここに放り込むだけで逃げ切りを狙う大分には脅威になる。
 大分はフリーの選手を探してボールを動かし時間を使う。札幌は噛み合わないハイプレスで必死に人を捕まえるが、得点は奪えずそのまま試合終了。

9.雑感


 長々と書いたが、戦術的なポイントは概ね誰が見ても同じだと思う。論点は戦略論(このブログでいうと「1.ゲームプラン」)で、何故この戦い方を選択したか。もっとボール保持時間を長くし、非保持時時はハイプレスをもっと限定的にしてもよかった。先制することはできたが、(ミシャは悪くなかったと言っているものの)プレスは機能していたかというと微妙だったし、先制した時点で”潮時”に見えた。

用語集・この記事内での用語定義


1列目守備側のチームのうち一番前で守っている選手の列。4-4-2なら2トップの2人の選手。一般にどのフォーメーションも3列(ライン)で守備陣形を作る。MFは2列目、DFは3列目と言う。その中間に人を配する場合は1.5列目、とも言われることがある。
守備の基準守備における振る舞いの判断基準。よくあるものは「相手の誰々選手がボールを持った時に、味方の誰々選手が○○をさせないようにボールに寄せていく」、「○○のスペースで相手選手が持った時、味方の誰々選手が最初にボールホルダーの前に立つ」など。
ゾーン3ピッチを縦に3分割したとき、主語となるチームから見た、敵陣側の1/3のエリア。アタッキングサードも同じ意味。自陣側の1/3のエリアが「ゾーン1」、中間が「ゾーン2」。
トランジションボールを持っている状況⇔ボールを持っていない状況に切り替わることや切り替わっている最中の展開を指す。ポジティブトランジション…ボールを奪った時の(当該チームにとってポジティブな)トランジション。ネガティブトランジション…ボールを失った時の(当該チームにとってネガティブな)トランジション。
ハーフスペースピッチを縦に5分割した時に中央のレーンと大外のレーンの中間。平たく言うと、「中央のレーンよりも(相手からの監視が甘く)支配しやすく、かつ大外のレーンよりもゴールに近く、シュート、パス、ドリブル、クロスなど様々な展開に活用できるとされている空間」。
ビルドアップオランダ等では「GK+DFを起点とし、ハーフウェーラインを超えて敵陣にボールが運ばれるまでの組み立て」を指す。よってGKからFWにロングフィードを蹴る(ソダン大作戦のような)ことも「ダイレクトなビルドアップ」として一種のビルドアップに含まれる。
ビルドアップの出口ビルドアップを行っているチームが、ハイプレスを突破してボールを落ち着かせる状態を作れる場所や選手。
マッチアップ敵味方の選手同士の、対峙している組み合わせ。
マンマークボールを持っていないチームの、ボールを持っているチームに対する守備のやり方で、相手選手の位置取りに合わせて動いて守る(相手の前に立ったり、すぐ近くに立ってボールが渡ると奪いに行く、等)やり方。
対義語はゾーンディフェンス(相手選手ではなく、相手が保持するボールの位置に合わせて動いて守るやり方)だが、実際には大半のチームは「部分的にゾーンディフェンス、部分的にマンマーク」で守っている。

2 件のコメント:

  1. トライ自体は有用であったとしてプランBがなさそうな進展でしたね。

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    1. 札幌以外も含めてJリーグのチームはプランBに乏しいというか、45分ハーフで変更なければ90分そのまま、みたいな印象はあります。ミシャチームはそれが強み(ドリル的に普段のパターンを繰り返す)でもあり弱みとして目立つときもあるかもしれません。

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