2026年10月4日日曜日

2026年10月4日(日) 明治安田J2リーグ第9節 北海道コンサドーレ札幌vsいわきFC 〜半年間何をしていたんだ感はあるものの〜

1.スターティングメンバー



  • 試合前時点で16位のいわきは今治との開幕戦に勝利したものの藤枝、大分、新潟、徳島に4連敗で田村雄三監督が退任。6節からは田坂新監督となり、横浜FCと鳥栖に連勝し、前節仙台に敗れるという流れで函館に乗り込みます。
  • 監督交代前後で1番の変化は、左DFでの起用が多かった髙橋がインサイドハーフまたはシャドーの位置に。この試合は中野が代表招集、岩下が故障で離脱中ですが遠藤をDF中央に置いてアンカーに藤井、2トップに加藤と熊田というサイズのある選手を並べる形としています。

  • 暫定最下位のコンサは、前節のvs宮崎からの5バックは踏襲しつつ、水曜日のカップ戦vs岡山で試した川原を右DF、中盤に浦上という選手起用も継続しましたが、ボール保持の際は浦上がアンカー、右での起用が多かった青木が左WBになる形でした。

2.スタッツ




3.試合展開

コンサのシステム変更:

  • 20分過ぎくらいにおそらくこの試合初めてコンサのDFがボールを明確に保持する局面が発生しましたが、それまでの20分間は互いに前に蹴るだけという正直チケットを払う価値があるか何ともいえない(いくらなのか知りませんが…)興行でした。

  • この20分過ぎの局面で判明したのですが、コンサはボール保持の際に浦上がアンカー、青木が左シャドーではなく左WBに出てきて、堀米悠斗は絞ってインサイドハーフに出てくるという1-3-1-4-2みたいなシステムでした。

  • コンサは中盤を3枚にすることでいわきに対して数的優位を作るのと、左に張ることとなった青木のところをボールを落ち着かせる役割として考えていたのではないかと思います。
  • ただこの試合、青木がボールに関与する機会はそう多くはなく、特に序盤はボールを保持した際に、右にスライドする形となる川原にまず預けて、川原がいわきのDF背後のスペースに蹴って白井を走らせて…という形が何度かあり、この右サイドからの展開の方がよほどメインでしたし、上記の中盤を1人余らせて…という形が活用されることもほぼありませんでした。

大森と遠藤のマッチアップ:

  • というのも、この試合コンサのFW大森といわきのDF遠藤がマッチアップする機会が多かったのですが、コンサのDFから放り込まれてくるボールはほぼ大森が全勝で、遠藤が跳ね返すような機会は見られませんでした。大森が背中を使って遠藤をブロックすると、それだけで何もできないようなイージーな状況でした。
  • 遠藤が例えばファウル覚悟で強めに当たるとか、何らか大森が嫌がるアクションをすればより違った展開になったかもしれません。

  • 大森に放り込まれると、遠藤やいわきのDFは前で守ることを毎回諦めていて撤退して枚数を確保することを優先していましたし、上記のコンサのボール保持時のシステムを見ても、大森と白井の2トップにDF3人で常に数的優位を作っていましたが、いわきは大森なのかコンサの前線をかなり怖がっていて前でアクションすることができない状況でした。
  • なのでコンサが大森に放り込むか、スペースに蹴って白井が走るだけでいわきは1列目の守備が簡単に無効化され、チーム全体が後方に撤退を強いられます。
  • そうしてコンサに押し込まれてから何らか跳ね返すなどした後も、いわきは陣形を押し上げる意識もあまり感じられず間延びした状態でプレーしていて、セカンドボールをコンサが拾うことが多かったと思います。

  • いわきってこんなに緩いチームだったっけ?と戸惑いなのか楽観なのかが徐々に頭の中で広がる中、33分に堀米の右CKを西野が頭で合わせて先制します。
  • 堀米がこの試合数回蹴ったセットプレーの中で一番精度のあるボールでしたが、いわきはコンサの選手をマークするというよりボックス内に人を置いて跳ね返す対応。
  • ニアにサイズのある加藤や熊田といったFWの選手が置いていましたが、これらの選手がこの後のセットプレーでもあまり跳ね返すことができず前に入られて先に触られたりしていて、正直あまり強さを感じませんでした。

  • 一方で敵陣での攻撃時のセットプレーはいわきの強みというか得点パターン。1-0となった直後、右からのロングスローのセカンドボールを藤井がミドルシュート。青木に当たったリバウンドをもう一度狙ってゴールに吸い込まれますが、最初のシュートが主審に当たっていたとの判定でドロップボールでの再開となり得点にはなりませんでした。

右ゴリラ躍動:

  • 後半も特に展開が変わらない、コンサにとってはイージーな状況下で60分、梅津のインターセプトから内田が仕掛け、逆足の巻いたクロスボールがそのまま入って追加点。
  • 内田は対面の山中とのマッチアップがかなりイージーだったのか分かりませんが、試合途中からゴール付近に入って惜しいシュートを放ったり特に目立っていた選手でした。
  • いわきはこの時、この試合では数少ない「繋ごうとした場面」でしたが、前線への長いパスは読まれて梅津が回収。いわきはボール保持からのビルドアップで違いを作れそうな様子はほぼありませんでした。

  • 終盤はいわきが完全に割り切って放り込んできて、コンサは逃げ切りモードでしたが90分に永木が角度のないところから直接FKを叩き込んでスコア2-1。
  • しかしそれ以外は怖い場面もフットボールとして面白い場面もほとんどなく、コンサが逃げ切りました。

4.雑感

  • 試合に関しては、いわきが今年やばそうだなということ以外は特に語るべき要素は少なかったと思います。
  • コンサは守備というか、後ろで5バックでブロックを作ること(いわゆる「J2らしいサッカー」ですかね)から逆算を始めた模様ですが、現状の順位や試合内容からそうした割り切った?やり方にシフトしたくなるのは理解はできます。
  • ただ百年構想リーグという半年間の準備期間があった割には、ずいぶんとしょぼいアウトプットで戦うことをいきなり余儀なくされているな、感はありますし、シーズンを戦いながら既存のスカッドを整理していくことにもなるのでしょうけど、とりあえずはこれで勝ち点を積めるか注視していくしかないのかなと思います。それでは皆さん、また逢う日までごきげんよう。

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