2023年12月5日火曜日

2023年12月3日(日)明治安田生命J1リーグ第34節 北海道コンサドーレ札幌vs浦和レッズ 〜サヨナラで強くなれ〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:



  • 浦和は酒井の負傷で関根を右SBに回して…と思ったらリーグ戦の終盤数試合は、関根関係なく小泉が左MFで出ているようです。前線はカンテと、エカニットが埼スタでの神戸戦、ルヴァンカップ決勝とビッグゲームでも出場機会を増やしており、来シーズンはさらに期待がかかります。
  • 札幌は予告通り小野がスタメンで、青木が左に回って菅がベンチスタート。岡村が負傷か何かでメンバー外でCBは宮澤。左DFは中村、GKは高木に戻してきました。


2.試合展開

去る加藤、そして福本:

  • コンサは小野がショルツをマークするマッチアップでスタート。要するに小野は極力自陣に下がる必要はないタスクになっていました。
  • レッズが大先輩に気を遣ったということはないと思いますが、小野が退くまでの22分間で思ったよりもボールタッチが多かったし、かつ受けた瞬間に潰されるみたいな場面もほぼなかったと思います。

  • というのは、例えば攻守の入れ替わる局面で、コンサは常にボールと人が前方向になり、どんな場の状態でもゴールに向かいことを正としますが、レッズはとにかくリトリートしてブロックを作ってスペースを埋めて簡単に中央でボールが前後に動かないようにします。
  • 加えて、レッズのSHの小泉と大久保は、コンサのSBの田中と中村を、守備時の基準にしていて、彼らが高い位置でボールを待つと後退する。レッズはカンテとエカニットだけで宮澤、馬場、荒野、GK高木を見る慎重な対応で、なのでコンサはレッズのSHの前からボールを持ち出すことはできる状態で、そこから小野に何らか縦パスを入れたりもできるという感じでした。レッズの守り方と、そこから生じるこの構図は小野がいる、いないに関係なく90分間ほぼそうでした。

  • またコンサはボールを持つとほぼ毎回対角のWBにサイドチェンジをします。主にこれは右の浅野にパスが入るのですが、小泉は最初から明本の横くらいまで下がって、最終ライン5枚になって対応し、左右に振られても簡単にDFがずれないように準備はされていました。

早く送るほど、早く戻ってくる:

  • 小野が退いてスパチョークが入ると、前線に「小野より機動性はあるがDFを背負ったりテンポを意図的に落としたりできないシャドー」が加わることになって、コンサのオープンな指向性はより強くなった印象でした。
  • ただ急いだところでレッズが中央を固めており、コンサはショルツやホイブラーテンと勝負できるFWがいないので、最後にボールを中央に送るところでエラーが生じます。浅野に何度かボールが渡りますが、小泉がカットインを封じるように立てば、中にターゲットはいないので…という具合です。

  • 対するレッズはカンテへのロングフィードを多く使っていて、カンテとエカニットの2トップのような配置で2バック対応になるコンサのDFの脇をカンテが狙いながら、中央に小泉が入ってきて2トップの近くでボールを拾って攻撃を開始します。
  • カンテはおそらく今年最も札幌ドームの芝と相性が悪かった選手で、開始早々にも決定機がありましたが滑ってフイにしたのを皮切りにゴール前で何度も滑ってしまっていて、それがなければもっとスコアは開いたかもしれません。

雑感

  • 公式記録でシュート11本は、コンサの負け試合(ボールは持たせてくれる展開)にしてはかなり少ない方に入ります。オープンにしてエラーを作ることが得意なコンサの好きな展開にさせずに2点を奪ったレッズは、監督交代で解体するには惜しいチームでした。それでは皆さん、また逢う日までごきげんよう。

札幌vs浦和の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2023年12月3日)

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試合経過
DAZNNHK総合
スタジアム札幌ドーム主審笠原 寛貴
入場者数31,143人副審武田 光晴、船橋 昭次
天候 / 気温 / 湿度屋内 / 23.2℃ / 32%第4の審判員藤井 陽一
VAR先立 圭吾
AVAR唐紙 学志

北海道コンサドーレ札幌札幌

 

浦和レッズ浦和

 
 
 
  • 監督
  • ペトロヴィッチ
 
  • 監督
  • マチェイ スコルジャ

2 件のコメント:

  1. あれ!乃木坂も押さえてます?意外なタイトル。

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    1. いや、あんまり抑えてないです…この前ライブいきましたけどそこまではまってないですね。

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