2025年10月5日日曜日

2025年10月4日(土) 明治安田J2リーグ第32節 北海道コンサドーレ札幌vsモンテディオ山形 〜30年漬け込んだ秘伝のタレ〜

1.スターティングメンバー



  • 山形は6/25に横内監督が就任し、以降11試合で6勝5敗。負けた相手は長崎、ジェフ、水戸、徳島、仙台…つまり上位チームに全く勝てていないが下位チーム相手には勝ち点を稼いでいる状況です。
  • 渡邉晋前監督の末期には3バックのシステムも試していましたが、ここのところは土居をトップ下に置くこのシーズンの開幕前からの形に戻しています。
  • メンバーは中盤センターの髙江が夏のマーケットで横浜FCに移籍し、田中渉と中村が務めることが多くなっていますが、この日は夏加入の寺山が初先発。CBは負傷の安部に変わって城和。

  • コンサは近藤がメンバー外で白井を右に移し(戻し)、トップにマリオ セルジオ。DFは軽傷が強調されていた西野が2試合連続の欠場で、新監督体制では初スタメンとなる中村桐耶を左に入れてきました。
  • また構造的には4バックとした方が実態に近いと思います(ミシャ体制で4バックのチームにマンツーマンで合わせやすくした時と同じ)。

2025年9月28日日曜日

2025年9月27日(土) 明治安田J2リーグ第31節 北海道コンサドーレ札幌vsベガルタ仙台 〜フットボール的な”規律”とは何か〜

1.スターティングメンバー



  • J2は30節を消化して依然として水戸が首位をキープ(勝ち点55)も、直近7試合は勝ち点7とブレーキ。このリーグでは別格のスカッド(カードゲーム風にいうと「デッキパワー」?)の長崎が勝ち点55で2位に並び、ジェフ(54)が続く。
  • 以下、仙台(51)、鳥栖(49)、コンサに前節敗れた徳島(48)、磐田(48)、大宮(47)、今治(46)、そして10位にコンサ(43)と続いていますが、直近の試合内容を考慮すると私の予想は長崎とジェフが有力で、水戸は6位確保も怪しいかもしれません。先日新監督を迎えた大宮も夏場の戦術変更以降は元気がなく、第二グループに残れるかの当落線上からやや遅れをとっているように見えます。

  • 「仙台のFWの選手のゴール数を全て足してもマテウスジェズス1人に負けている」みたいな投稿が先日流れてきましたが、点取り屋が不在でもこのシーズンを通じて上位をキープしています(そもそもこのシーズンは10ゴールを挙げている選手が今の時点でリーグ全体でも5人しかいない)。
  • この日のスタメンは武田が出場停止のほか、FW荒木とGK林がメンバー外で郷家をトップに移し、夏のマーケットで川崎から加入した山内が右MFで初スタメン。

  • コンサは出場停止からマリオ セルジオ、バカヨコ、宮澤が復帰も、「勝っているチームは変えない」がポリシーなのか白井をトップにする前節と同じ構成。
  • 西野の前節試合中の負傷については楽観視されていましたが、今週のトレーニングでは左DFには主に中村桐耶が入っていたようです。実際にはその中村桐耶でもなく家泉を中央、浦上を左に移す選択でした。前線は長谷川が欠場で青木が左、スパチョークが右。

2025年9月22日月曜日

2025年9月20日(土) 明治安田J2リーグ第30節 徳島ヴォルティスvs北海道コンサドーレ札幌 〜狂気を削がぬディシプリン〜

1.スターティングメンバー



  • 徳島は首位水戸と勝ち点差6、3位ジェフと勝ち点差3の4位。29試合で29得点ながら17失点は依然としてダントツに少なく、プレーオフ3位だとかなり期待を抱けるかもしれません。
  • 一方でここまで先発15試合で8ゴールと意外と実力派だった暴れん坊・ルーカスバルセロスが26節に右ハムストリング肉離れで離脱し。直近2節は残留争い中の秋田と熊本から計勝ち点1にとどまっており踏ん張りどころでもあります。
  • その大事なゲームにバルセロスはベンチスタートで復帰。スタメンは渡をトップに戻して、CBの山田と青木が欠場。おそらく前節はバルセロスの役割というかスコアを動かすために渡を温存していたのかと思います。またシステムはボール非保持の際は明確に1-5-3-2になる形に変えてきました。

  • こちらも暴れん坊・荒野と、ついでにマリオ セルジオ、バカヨコ、宮澤を欠くコンサ。左シャドーに青木、中盤センターに木戸(特に怪我でもなんでもなく新監督になって外れていたようです)、右に近藤が復帰しトップは白井に託してきました。

2025年9月13日土曜日

2025年9月13日(土) 明治安田J2リーグ第29節 北海道コンサドーレ札幌vsいわきFC 〜待ちガイル戦法の落とし穴〜

1.スターティングメンバー


  • いわきはFW熊田が出場停止で加藤が8節以来のスタメン出場。谷村が移籍してからの6試合はシステム1-3-1-4-2を維持したまま3勝2分1敗で乗り切っています。
  • コンサは前節と同じメンバー。

2025年8月31日日曜日

2025年8月30日(土) 明治安田J2リーグ第28節 北海道コンサドーレ札幌vsRB大宮アルディージャ 〜エナジーフットボールvsレガシーフットボール〜

1.スターティングメンバー



  • 17節時点で2位につけていた大宮。その17節から25節までの9試合は1勝5分け3敗とブレーキがかかります(17節よりも先に18節を消化)。直近の26-27節は愛媛と熊本に連勝を飾り、試合前時点で首位・水戸と勝ち点差5の4位につけ依然として自動昇格を狙える位置をキープ。
  • 夏のマーケットではその昇格争いのライバル水戸から津久井を、広島から期限付き移籍でDFイヨハを獲得し、浦上をコンサに放出。ただこの新戦力がまだフィットしているとは言い難く夏場にかけて試行錯誤しているようです。

  • 23節(7/12、vs甲府)から4バックのシステムを採用…ということですが、みた感じは別に3バックだとされていた以前のものとシステム的に明確な違いがあるかというと微妙で、以前もbuild-upの際は1-4-4-2気味だったり敵陣でのプレッシングはマンツーマン気味だったりしたので、どちらかというと選手起用と振る舞いに注目した方が良さそうです。
  • キャプテンのガブリエウは24節以降欠場が続いており故障だと思われます。カプリーニも24節以降ベンチスタートとなっていますが、こちらは後半のジョーカーで、前半はオリオラサンデーのような選手を起用してボールを捨て(日本でよく用いられる表現に準ずると「シンプルにプレーする」か?)、後半に選手交代で試合を決めるというやり方にしているようです。おそらく夏場の気候なども考慮しているのだと推察します。

  • コンサは前節甲府に勝利したメンバーからスタメンは変更なし。青木とバカヨコがサブ入りしキングと佐藤が外れています。

2025年8月23日土曜日

2025年8月23日(土) 明治安田J2リーグ第27節 ヴァンフォーレ甲府vs北海道コンサドーレ札幌 〜建前と本音の使い分け〜

1.スターティングメンバー



  • 甲府は前節から、右CBにヘナトアウグスト→土屋に戻してきました。夏のマーケット後半に宮崎が徳島に移籍しましたが、彼がシーズン序盤に務めていた右SBは前節は佐藤→今節は初スタメンのミカエル ドカ。
  • コンサはGKとCBは同じ。中盤センターに高嶺が復帰し、WBは原・青木から白井・パクミンギュへと両方入れ替えてきました。前線はバカヨコがメンバー外でマリオ セルジオが初スタメン。シャドーには長谷川。

2025年8月16日土曜日

2025年8月16日(土) 明治安田J2リーグ第26節 北海道コンサドーレ札幌vsブラウブリッツ秋田 〜むしろ去れないことの方が問題だ〜

1.スターティングメンバー



  • 夏のマーケットで秋田は、22節までに10ゴール4アシストと、それまでの総得点25の半分に直接関与していた小松がヴィッセル神戸へ、CBとして最多の17試合に先発していた井上竜太が東京ヴェルディへ移籍。
  • それでも小松が移籍した23節以降は熊本に3-2、磐田に4-1、藤枝に0-0と粘りを見せており順位も降格圏の18位から15位に上げてきました。
  • この試合時点で18-20位はいずれもシーズン途中で監督を交代した富山、山口、愛媛が並んでいる。良い時の秋田は特定の選手に依存しない上での強さみたいなところがあるので個人的には就任6年目の吉田謙監督を信じた方が良さそうに見えますがどうなるでしょうか。
  • メンバーは前節からFWに梅木→累積警告4枚の鈴木翔大が戻ってきました。

  • 一方でこの1週間で監督を交代し、「戦えない奴は船降りろ」と石水船長がゲキを飛ばしたコンサ。割と、最近(ミシャ期以降)サポーターになったりコンサに関わり始めた方も結構いらっしゃるようですので私から一言。コンサは30年間ずっとこんな感じなのであまり深く考えたり思い詰めないでください。考えるだけ無駄です。「考えるブログ」からのお願いです。

  • さて、しまふく寮出身者では初のトップチームスタッフとなった柴田監督。現役時代は「三浦俊也監督にしょっちゅう怒鳴られていた、技術はないけど大柄で優しそうなCB」というイメージしかなかったですが、割とこのクラブのアカデミーでは「戦術に明るい気鋭の指導者」と評価されていたようです。
  • 初陣のシステムは岩政前監督を踏襲する形となった1-3-4-2-1。就任から4日で抜本的に変えるのは難しいので理解できますが、バルバリッチ元監督を踏襲しての3バック採用から結局10年間、手持ちの武器をあまり変えずに戦っている四方田元監督を見ていると、こうした部分も含めてこれから柴田監督のお手並み拝見といったところでしょう。
  • メンバーは、前節最後まで奮闘した宮が右ハムストリング肉離れで離脱。高嶺はトレーニングには部分参加で大事には至らないようですが、中盤センターには3ヶ月ぶりのスタメンとなる大﨑が起用され、キャプテンマークを巻きます。