2021年8月29日日曜日

2021年8月28日(土)明治安田生命J1リーグ第27節 北海道コンサドーレ札幌vs川崎フロンターレ ~本当に「安い」と言えるもの~

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果
  • 川崎は、3日前に福岡とのアウェイゲームではキャプテン・谷口を欠き、ジェジエウもターンオーバーとした影響もあってか開幕26試合目にして無敗記録がストップ。ただしリーグ戦はまだ3ヶ月続くということで、5人を入れ替えるターンオーバーで札幌に乗り込みます。
  • 夏にヨーロッパへと旅立った田中碧、三笘の後継者探しは、前者は旗手が最終ラインからスライドか、橘田を試しているところで、後者は元々長谷川に宮城という、質的にはともかく似たタイプの選手がいるので比較的、問題は小さいと言えるでしょうか。しかしその旗手は前節、接触プレーの影響で前半途中で退き、この試合も欠場。
  • 札幌は、後継者探しをしているということでもないですが、キム ミンテの期限付き移籍や、コンディション不良等により深井、宮澤といった選手の欠場が重なると、元々手薄なポジションのバックアッパー不足が顕在化します。
  • マルチロールな選手をやりくりしたうえで、ここ2試合は最終ラインの4番手となる選手を右DFの位置で試行錯誤していますが、ミシャの中では前々節で起用した岡村、前節で起用した柳は一長一短という評価なのでしょうか(私は柳で問題ないと思いますが)。高嶺の最終ライン起用はそこそこ気に入ってるようで、名古屋戦に続いて、簡単な相手ではないですが重要な役割を任せられています。

2021年8月26日木曜日

2021年8月25日(水)明治安田生命J1リーグ第26節 北海道コンサドーレ札幌vs名古屋グランパス ~頻度主義の罠~

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果
  • スタメン表記はお互いのボール非保持の際の配置がベースです。丸山、木本、そして期限付き移籍のキム ミンテを起用できない名古屋は、ボール非保持は3バックを採用。森下が最終ラインと2列目を行き来して調整栓を担います。そして前線には、シュヴィルツォクが初のスタメン起用。
  • 札幌は柳が初スタメンで、こちらは何故かミンテを放出したことで勝手に手薄になった最終ライン右に起用されています。

2021年8月22日日曜日

2021年8月21日(土)明治安田生命J1リーグ第25節 大分トリニータvs北海道コンサドーレ札幌 ~「遅さ」の意義~

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果

  • 大分は、前節マリノス相手に4バックでスタートしましたが、今回は最終ライン5枚に戻してきました。前線は、柏から完全移籍で加入した期待の呉屋が初のスタメン起用。同じく右にも夏のマーケットで獲得した増山が起用され、絶対的なレギュラー不在だった2つのポジションが埋まった格好にあります。
  • そしてシステムは札幌の1-4-1-5に変形する形を恐らく意識した1-3-4-1-2。町田がトップ下でアンカーの荒野とマッチアップします。
  • 札幌は、高嶺が3試合ぶりにスタメンに戻って、駒井がシャドー、金子が右WBにスライドし、ルーカスがベンチスタート。ジェイとルーカスは同時起用したい、ということならわかりますが、厚別での対戦で前線起用され2ゴールの金子を、わざわざWBに戻すことの積極的な理由が見当たらないように思えます。
  • 最終ラインは出場停止の宮澤に代わって、岡村が右でスタート。これは駒井の起用くらいしか代案がないので、想定通りでしょうか。


2021年8月14日土曜日

2021年8月14日(土)明治安田生命J1リーグ第24節 北海道コンサドーレ札幌vsFC東京 ~けっきょく たてぽんが いちばん つよくて すごいんだよね~

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果
  • 東京は森重が累積警告による出場停止から復帰。トップはディエゴ オリヴェイラが欠場ですが、前節の負傷の影響とみられます。
  • 負傷者による右SBの人材難のため、左にバングーナガンデ(長いので以下カシフ)が入り小川が右にスライド。ただ、秋田から獲得した鈴木がベンチ入りしています。
  • 札幌は前節に続いて中央に深井。ルーカスが出場停止、チャナティップは特に情報なしですが欠場で、高嶺を入れて荒野を上げる選択もあったと思いますが、好調の青木が2トップの左/左シャドーの役割に入ります。

2021年8月11日水曜日

2021年8月9日(月)明治安田生命J1リーグ第23節 北海道コンサドーレ札幌vs浦和レッズ ~先を歩く決断~

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果
  • 浦和は約1ヶ月ぶりの公式戦。東京オリンピック開催に伴う中断期間に酒井宏樹、ショルツ、江坂が登録されましたが、江坂以外はおそらくコンディションの観点で招集外。
  • また名前が明かされていませんが、7月末に新型コロナウイルスの陽性者が1名発表されており、該当者抜きでメンバーを組んでいると予想します。左は明本が所謂「幅を取る選手」で、宇賀神と並べるチョイスは珍しい。ゴールラッシュでチームを牽引してきたユンカーのベンチスタートは戦術的な理由でしょうか。
  • 札幌は、2ヶ月半前の16節の鳥栖戦以来に深井がスタメン復帰。荒野との序列は流動的ですが、唯一の左利きでキープレイヤーになっていた高嶺を下げることでの影響が注目されます。
  • ルヴァンカップでの活躍により重用されてきた青木がベンチスタートで、菅の起用も含め、対人守備での強さを重視しているような印象もあります。ジェイ投入のタイミングでルーカスを右からずらしそうなスカッドである点は依然として気になりますが。

2021年8月1日日曜日

2021年7月30日(金)明治安田生命J1リーグ第4節 北海道コンサドーレ札幌vsガンバ大阪 ~夏休みの過ごし方~

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果
  • 6/29(火)から9/1(水)まで毎週ミッドウィークに試合をこなすという、選手も戦術ブログ君もぶっ倒れそうなスケジュール中のガンバ。J1のリーグ戦に関しては、新型コロナウイルスでの未消化分があり出遅れていましたが、前節は大分との6 pointerを制して最低限、降格圏からの脱出には成功しています。
  • メンバーはターンオーバー前提なので誰が主力とは言い難い面もありますが、システムは3バック+2シャドーの1-3-4-2-1、最終ラインはこのユニットが基本でしょう。
  • 札幌は宮澤が謎の欠場で、田中駿汰が中央にスライド、駒井が右DFで起用されています。前線はジェイが復帰で、小柏と金子がそれぞれスライド、ルーカスが久々に左WBに”なってしまいます”。