2016年8月28日日曜日

2016年8月25日(木)19:00 明治安田生命J2リーグ第12節 北海道コンサドーレ札幌vsロアッソ熊本 ~FW脇を制する者は試合を制す~

スターティングメンバー

 北海道コンサドーレ札幌のスターティングメンバーは3-4-1-2、GKク ソンユン、DF菊地直哉、河合竜二、福森晃斗、MFマセード、宮澤裕樹、上里一将、堀米悠斗、ジュリーニョ、FW都倉賢、内村圭宏。サブメンバーはGK金山隼樹、DF櫛引一紀、MF石井謙伍、河合竜二、小野伸二、前寛之、FW上原慎也。
 前節試合中に「膝の違和感」で途中交代した深井は、試合前に「右膝内側半月板損傷で全治4週間」とのリリースがあった。離脱は残念だが"最悪の展開"ではなかったかもしれない。
 ロアッソ熊本のスターティングメンバーは4-4-2、GK佐藤昭大、DF藏川洋平、小谷祐喜、薗田淳、片山奨典、MF岡本賢明、キム テヨン、上原拓郎、菅沼実、FW若杉拓哉、巻誠一郎。サブメンバーはGK金井大樹、DF園田拓也、MF黒木晃平、八久保颯、中山雄登、髙柳一誠、FW齋藤恵太。試合前の段階では、9勝6分12敗で勝ち点33、順位は16位。過密日程を乗り切るためローテーションを意識した選手起用がされているが、前節は北九州にホームで1-6とまさかの大敗を喫したこともあり、DF3人が入れ替わっていて薗田も起用されている。平繁は体調不良で欠場、エース清武は詳細がわからないがベンチ外。菅沼は8/6に契約が発表され、この試合が初出場となる。
 8/27-28、9/3に天皇杯が行われ、J2以上のカテゴリのクラブが順次登場するためJ2リーグ戦は8/21(日)~9/11(日)までが中断期間という扱いで、この間に未消化分の試合…熊本地震で延期になった熊本戦、悪天候で中止になった水戸-長崎戦がねじ込まれており、熊本はまだまだ過密日程が続く。札幌はこの試合後、中1日で8/27に天皇杯の筑波大学戦@厚別が控えている。

2016年8月23日火曜日

2016年8月21日(日)19:00 明治安田生命J2リーグ第30節 京都サンガF.C.vs北海道コンサドーレ札幌 ~外外に意図はあったか~

スターティングメンバー

 北海道コンサドーレ札幌のスターティングメンバーは3-4-1-2、GKク ソンユン、DF菊地直哉、河合竜二、福森晃斗、MF荒野拓馬、宮澤裕樹、深井一希、堀米悠斗、ジュリーニョ、FW都倉賢、内村圭宏。サブメンバーはGK金山隼樹、DF櫛引一紀、MFマセード、河合竜二、小野伸二、上里一将、FW上原慎也。
 出場停止明けの増川と、前節休養させた深井がスタメン復帰。同じく出場停止明けのマセードはベンチスタートで、サイドは好調の荒野と堀米。U23韓国代表はリオ五輪で準々決勝敗退に終わり、メダルと兵役免除を勝ち取ることはできなかった。ク ソンユンはこの試合から合流している。
 京都サンガF.C.のスターティングメンバーは3-4-2-1、GK菅野孝憲、DF菅沼駿哉、染谷悠太、本多勇喜、MF下畠翔吾、吉野恭平、佐藤健太郎、岩沼俊介、FW堀米勇輝、エスクデロ競飛王、イ ヨンジェ。サブメンバーはGK清水圭介、DF内田恭兵、MF山瀬功治、アンドレイ、FW有田光希、キロス、ダニエル ロビーニョ。試合前の段階では、勝ち点50で5位につけている。レギュラーとして出続けていたアンドレイが2試合続けてベンチスタートとなっている理由はよくわからない。石櫃は7/31の第26節以降出場していないが、8/19に左膝外側半月板損傷の手術を行ったとのリリースがあった。

2016年8月19日金曜日

2016年8月14日(日)13:30 明治安田生命J2リーグ第29節 北海道コンサドーレ札幌vsモンテディオ山形 ~アルセウの乱から8年~

スターティングメンバー

 北海道コンサドーレ札幌のスターティングメンバーは3-4-1-2、GK金山隼樹、DF菊地直哉、河合竜二、福森晃斗、MF荒野拓馬、宮澤裕樹、上里一将、堀米悠斗、ジュリーニョ、FW都倉賢、内村圭宏。サブメンバーはGK阿波加俊太、DF永坂勇人、櫛引一紀、MF石井謙伍、小野伸二、深井一希、FW上原慎也。
 増川とマセードが出場停止。3バックの中央には6/4ジェフユナイテッド千葉戦以来となる河合が起用されている。ミッドウィークの横浜戦後の練習に19人しか参加していなかったという報道があり、この19人の内訳が分からないが、記事中では練習を休んだと書かれている福森はスタメン出場、またジュリーニョもおそらく「19人」に入っていなかったが、試合前に回復して起用できる状態になったと考えられる。内村が先発起用でFWがいないため、上原がFW登録されている。
 モンテディオ山形のスターティングメンバーは4-2-3-1、GK山岸範宏 DF山田拓巳、宇佐美宏和、渡辺広大、高木利弥、MF川西翔太、アルセウ、佐藤優平、ディエゴ、伊東俊。FW林陵平。サブメンバーはGK富居大樹、DF荒堀謙次、MF梅鉢貴秀、松岡亮輔、鈴木雄斗、FW永藤歩、大黒将志。CBのレギュラー、田代を出場停止で欠く。山形は後半戦開始の22節以降勝ちなし。試合前の時点では勝ち点30、21位の金沢との勝ち点差は6と楽観できる状況ではない。前節・京都戦の試合後はNDソフトスタジアム山形でサポーターの居残りがあった。

 試合と全く関係ないが、石崎信弘氏が柏レイソルを率いて1年でのJ1復帰を果たしたのが2006年、ディエゴはその時の中心選手だった。翌2007年、ディエゴは東京ヴェルディ1969に移籍し、入れ替わりで柏はアルセウを獲得。アルセウは柏を1年で退団して翌2008年に札幌に(あのノナトと同期で)入団、前年のディフェンスリーダー・ブルーノクアドロスを放出してまで札幌に迎えられるも、三浦俊哉監督(当時)の戦術に限界を感じ、グアムキャンプ開始から1週間で「アルセウの乱」を発動して退団(よって今回が札幌初上陸)。こうした出来事がもう10年近く前だという事実は時代の流れを感じさせる。

2016年8月13日土曜日

2016年8月11日(木)18:00 明治安田生命J2リーグ第28節 横浜FCvs北海道コンサドーレ札幌 ~10番の仕事~

スターティングメンバー

 北海道コンサドーレ札幌のスターティングメンバーは3-4-1-2、GK金山隼樹、DF櫛引一紀、増川隆洋、福森晃斗、MFマセード、深井一希、堀米悠斗、石井謙伍、宮澤裕樹、FW荒野拓馬、都倉賢。サブメンバーはGK阿波加俊太、DF上原慎也、MF菊地直哉、神田夢実、小野伸二、上里一将、FW内村圭宏。ヘイスは恐らく前節の試合中の負傷交代による欠場だが、ジュリーニョの欠場理由はよくわからない。菊地は後日の情報によると、連戦の疲労を考慮したとのこと。駒不足の前線は久々に宮澤がトップ下、好調の荒野が都倉と2トップを組む。
 なおこの試合が行われた8/11の午前に、リオ五輪では韓国代表が決勝トーナメント進出、ク ソンユンの復帰は最短でも8/21の京都サンガF.C.戦以降となる。
 横浜FCのスターティングメンバーは4-4-2、GK南雄太、DF藤井悠太、大崎玲央、西河翔吾、田所諒、MF佐藤謙介、中里崇宏、野崎陽介 野村直輝、FW大久保哲哉、イバ。サブメンバーはGK高丘陽平、DF永田拓也、楠元秀真、MF内田智也、ロク シュトラウス、ナ ソンス、松下年宏。札幌にとっては函館で大勝した相手だが、横浜はここ5試合負けなしと好調。前節はキングカズのゴールもあり、アウェイでセレッソ大阪相手に2点差をひっくり返して逆転勝利を収めている。

2016年8月9日火曜日

2016年8月7日(日)14:00 明治安田生命J2リーグ第27節 北海道コンサドーレ札幌vs清水エスパルス ~四方田式5バックの正当性~

スターティングメンバー

 北海道コンサドーレ札幌のスターティングメンバーは3-4-1-2、GK金山隼樹、DF菊地直哉、増川隆洋、福森晃斗、MFマセード、深井一希、上里一将、荒野拓馬、ヘイス、FW都倉賢、内村圭宏。サブメンバーはGK阿波加俊太、DF櫛引一紀、MF河合竜二、石井謙伍、小野伸二、宮澤裕樹、ジュリーニョ。今週から完全合流したヘイスが早速スタメン復帰、前線は都倉内村の2トップで、好調のジュリーニョがサブに戻ったのは、やはり守備面の不安からだろうか。一方ボランチは複数の組み合わせが考えられる中、上里がスタメンに復帰しており、左サイドに荒野。また出場が危ぶまれた福森もスタメンに名を連ね、大一番を前に宮澤以外はほぼベストメンバーが揃った。
 清水エスパルスのスターティングメンバーは4-4-1-1、GK杉山力裕、DFキム ボムヨン、ビョン ジュンボン、角田誠、松原后、MF枝村匠馬、河井陽介、竹内涼、白崎凌兵、石毛秀樹、FW鄭大世。サブメンバーはGK植草裕樹、DF三浦弦太、MF村田和哉、澤田崇、六平光成、FW長谷川悠、北川航也。
 清水は依然として攻守の2枚看板、大前と本田を欠いている他、新潟から期限付き移籍で獲得し、スタメン出場を続けていた川口が右腓腹筋肉離れ、CBのレギュラークラス犬飼も離脱中。大前に加えてミッチェル デュークも長期離脱している前線は、出遅れていた鄭大世が第8節以降の19試合で13ゴール、ここ6試合で7ゴールと牽引し、相方に金子や石毛といった2列目タイプの選手を配している。6月上旬に全治6週間の負傷を負った本田拓也は8月に入り、ようやく実戦復帰したところのようである。 清水は14節までで5敗を喫し、やや出遅れていたが15節~26節は7勝4分1敗で乗り切り、試合開始時点では自動昇格圏と勝ち点差7の5位につけている。持ち直した要因の一つに、ベテランの域に達した枝村の存在があるとみる。第17節以降継続してスタメン出場しているが、攻守でスペースに気が利く選手で、若い選手が多い中盤にバランスをもたらしている。

2016年8月3日水曜日

2016年7月31日(日)19:00 明治安田生命J2リーグ第26節 レノファ山口FCvs北海道コンサドーレ札幌 ~貫くべきだった"自分たちのサッカー"~

スターティングメンバー

 北海道コンサドーレ札幌のスターティングメンバーは3-4-1-2、GK金山隼樹、DF菊地直哉、増川隆洋、福森晃斗、MFマセード、深井一希、堀米悠斗、石井謙伍、荒野拓馬、FWジュリーニョ、都倉賢。サブメンバーはGK阿波加俊太、DF櫛引一紀、MF河合竜二、小野伸二、イルファン、宮澤裕樹、FW内村圭宏。前節からの変更点は堀米が中央、石井が左サイドで、荒野がトップ下、内村がサブに控える。また左太もも裏の肉離れで戦列を離れていた宮澤がサブに復帰。好調だった上里だが、宮澤らの復帰に伴い残念ながらベンチ外。
 レノファ山口FCのスターティングメンバーは3-4-2-1、GK一森純、DF北谷史孝、宮城雅史、香川勇気、MF小池龍太、幸野志有人、庄司悦大、廣木雄磨、三幸秀稔、福満隆貴、FW島屋八徳。サブメンバーはGK村上昌謙、DF奥山政幸、MF安藤由翔、加藤大樹、星雄次、平林輝良寛、FW岡本英也。エースストライカーの岸田とそのサブの中山が欠場。島屋のトップでの起用はゼロトップのようなイメージかと思われる。
 山口はいつもの4バックからシステムを変更し、宮城を3バックの中央、島屋をFWとした3-4-2-1でこの試合に臨んでいる。札幌の3-4-1-2に対し、各ポジションでの人数を合わせてきたと考えるのが妥当で、札幌もすっかりマークされるチームになったなというのが率直な感想である。
 前回対戦では0-0で折り返した後半、均衡を破ったのは札幌のジュリーニョの個人技(PK獲得)であり、突き放されたのは重心を上げた山口の隙をついたカウンターアタックで、そこまで山口が陣形をいじる必要はあったのかと思うが、山口の上野監督らは「首位の力を見せつけられた」とコメントしており、札幌が考える以上に評価が高かったのかもしれない。なお3バックは上野監督によると「練習自体はしていた」とのこと。