1.ゲームの戦略的論点とポイント
近年のご様子は…:
- リーグ戦では内村圭宏が伝説を作った2016年11月12日以来の対戦。ただカップ戦では昨年8月に天皇杯で、お互いターンオーバー気味でしたが対戦しておりジェフが品田のフリーキックを守り切って勝利しています。印象としては、ミシャみたいにやることがわかりきっていると小林慶行監督体制の強みが出る、といったところでしょうか。
- ジェフは23年の売り上げは25億円前後。wikipediaには更に遡った時期での収支が表に乗ってますが、2007-2008に「その他収入」…要するに阿部勇樹など主力選手を売った時期に一時的に売り上げが増えた以外は一貫して25億円前後〜30億円を超えないくらいの収支で推移しています。このあたりの財務コントロール?はめちゃくちゃ効いてるなという印象です。
- 一方でジェフが最初にJ2に足を踏み入れた頃はJ3もなく、予算5億円程度のチームもまだあったと思うのですが、今の時代に予算25億円というとJ2でもパワープレーができる規模ではなくなっている。また仮にJ1に戻れたとして、かつてのジェフのポジションに返り咲くには予算規模として50億円くらい必要になっているので、一貫して25億円前後というのは見事にインフレに飲み込まれているとも言えるかもしれません。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%95%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89%E5%B8%82%E5%8E%9F%E3%83%BB%E5%8D%83%E8%91%89
- あとは詳しい事情はわからないですが、かつて阿部や佐藤兄弟、村井…を輩出した下部組織が近年元気がない気がしますが、これは関東の人工重心というか、多摩地域周辺〜横浜くらいのクラブが10-15年で台頭して、関東の子どもからすると蘇我まで通うのはちょっと遠いとか京葉線で寝過ごしてしまうとかそういう問題はあるかもしれません。
スターティングメンバー:
- そんなジェフですが25シーズンはいわき、富山、山形相手に開幕3連勝と絶好のスタートを切っています。山形相手だと相手がボールを持ってくれる展開になるのでジェフの得意な展開というか、スペースを消して椿のスピードでカウンター、という強みは活きる印象でした。
- メンバーは前節からGKをスアレス→鈴木涼大に戻したのみ。昨年のメンバーからはエース小森とCB佐々木が退団して迎えたシーズンですが、後者は鳥海の復帰で(左に回る鈴木大輔の負荷は大きくなりそうですが)計算が立つとして、前線の奮起が上位進出にはキーとなりそうです。
- その点では、開幕後に加入し今節からベンチ入りしたカルリーニョスの存在を考慮しても、やはりボール非保持のフェーズをベースに試合をコントロールしていくスタイルでいくのかなと予想します。
- 3連敗でホームに帰ってきたコンサは、引き続きメンバー入れ替えというか試行錯誤をすることが示唆されていましたが、CBに大﨑→家泉、前線は長谷川、木戸、中島→スパチョーク、出間、バカヨコに総取っ替えしてきました。サブはメンバー外となった大﨑のところに宮澤。白井はこの週から全体練習に合流したとのことです。