2025年8月16日土曜日

2025年8月16日(土) 明治安田J2リーグ第26節 北海道コンサドーレ札幌vsブラウブリッツ秋田 〜むしろ去れないことの方が問題だ〜

1.スターティングメンバー



  • 夏のマーケットで秋田は、22節までに10ゴール4アシストと、それまでの総得点25の半分に直接関与していた小松がヴィッセル神戸へ、CBとして最多の17試合に先発していた井上竜太が東京ヴェルディへ移籍。
  • それでも小松が移籍した23節以降は熊本に3-2、磐田に4-1、藤枝に0-0と粘りを見せており順位も降格圏の18位から15位に上げてきました。
  • この試合時点で18-20位はいずれもシーズン途中で監督を交代した富山、山口、愛媛が並んでいる。良い時の秋田は特定の選手に依存しない上での強さみたいなところがあるので個人的には就任6年目の吉田謙監督を信じた方が良さそうに見えますがどうなるでしょうか。
  • メンバーは前節からFWに梅木→累積警告4枚の鈴木翔大が戻ってきました。

  • 一方でこの1週間で監督を交代し、「戦えない奴は船降りろ」と石水船長がゲキを飛ばしたコンサ。割と、最近(ミシャ期以降)サポーターになったりコンサに関わり始めた方も結構いらっしゃるようですので私から一言。コンサは30年間ずっとこんな感じなのであまり深く考えたり思い詰めないでください。考えるだけ無駄です。「考えるブログ」からのお願いです。

  • さて、しまふく寮出身者では初のトップチームスタッフとなった柴田監督。現役時代は「三浦俊也監督にしょっちゅう怒鳴られていた、技術はないけど大柄で優しそうなCB」というイメージしかなかったですが、割とこのクラブのアカデミーでは「戦術に明るい気鋭の指導者」と評価されていたようです。
  • 初陣のシステムは岩政前監督を踏襲する形となった1-3-4-2-1。就任から4日で抜本的に変えるのは難しいので理解できますが、バルバリッチ元監督を踏襲しての3バック採用から結局10年間、手持ちの武器をあまり変えずに戦っている四方田元監督を見ていると、こうした部分も含めてこれから柴田監督のお手並み拝見といったところでしょう。
  • メンバーは、前節最後まで奮闘した宮が右ハムストリング肉離れで離脱。高嶺はトレーニングには部分参加で大事には至らないようですが、中盤センターには3ヶ月ぶりのスタメンとなる大﨑が起用され、キャプテンマークを巻きます。

2025年8月11日月曜日

岩政大樹監督との契約解除について(雑感)

  • 総括はシーズン終了後に出しますが、今の時点で感じたことを書いておきます。最近物忘れが気になるので忘れないように書いておこうという趣旨もあります。なお画像には特に意味はありません。美味しかったです。


前提:

  • 前提として監督人事というのは何かの”手段”です。何かの、とボカシましたが基本的には
  1. チームが〜〜なプレーをするための手段(戦術浸透や選手の育成、それらのコンセプト提示など含む)
  2. 試合に勝つための手段
  • この2つかなと思います。ただし「試合に勝つための手段」だとして、目的が試合に勝つ、と言って良いのかは微妙なところかもしれません。いいプレー、相手を上回るプレーをした結果が「試合に勝つ」(勝てるかもしれない)という関係性だからです。人生の目的が「結婚」だとするのがちょっと変に思えるのと近いでしょうか。幸せになることが目的で、結婚は幸せになるための手段である、みたいな。

  • あとは日本サッカーにおいて見られる傾向としては、監督がサッカーの専門家、技術者だけではなくクラブの顔役やスポークスマン役、アイコン役も兼ねている場合がある。ベガルタ仙台が手倉森誠監督を招聘(2度目)した際に経営者の方が理由の一つとして「地元財界とのコミュニケーション力がある」みたいな話もしていましたが、典型的なパターンでしょうか(もっとも手倉森監督周りではコミュニケーションという言葉は頻出ワードのようですが)。
  • 岩政監督の前にある種の”名物監督”と7年にわたる長旅を繰り広げたコンサ(で、監督人事を担当していた人)も、おそらく似た考えを持っていたのかもしれません。弁が立ち、メディアに出ることが苦手ではなく情報発信でき、スポンサー企業やサポーター(97%はサッカーについて無知)に対し、なんとなくポジティブな雰囲気を醸し出せるということはプラスに働くのでしょう。あくまでなんとなくですが、なんとなくが重要なわけです。だって誰も真面目に検証しないですから。

  • なお「サッカーはデータが10割 最強アナリストが明かすプレミアリーグで優勝する方法」 (イアン・グラハム著)によると、マルセロ・ビエルサは監督の仕事について
  1. 戦術的アプローチの策定
  2. 選手選考
  3. チームの感情コントロール
  • の3つだとしているそうです。

2025年8月9日(土) 明治安田J2リーグ第25節 V・ファーレン長崎vs北海道コンサドーレ札幌 〜札幌の二度泣き〜

1.スターティングメンバー



  • 長崎は6/16に下平監督と契約解除し、ここ2シーズンは現場を離れていた(それこそジップラインを飛ぶような役回りでしたね)高木琢也新監督に託すという、拡大を続ける路線とは反面スモールクラブっぽい選択をとります。
  • ただ以降の5試合は熊本、山形、大分相手に3連勝、いわき、仙台相手に引き分けと、流石はリーグ戦600試合近くを戦ってきた監督の手腕を発揮しているように思えます。
  • 夏のマーケットでは6/4に江川、7/22に翁長といずれも復帰となる即戦力級の選手を加えましたが、後者に関しては6/28に松澤、7/7に増山とワイドの主力2人が退団したため動かざるを得ない状況でした。特に増山はキャリアのピークというか、外国籍選手と笠柳、松澤といった若手がひしめく中でも特に信頼できる選手だったため結構大きいだろうと予想します。
  • このほか中盤の安部も移籍しており、送り出す側と言えば良いでしょうがスカッドのキープが難しい夏を過ごしています。

  • 下平監督体制の、5/18の16節(vs大分)から3バックの1-3-4-2-1を採用しており、霜平監督期は最終的にはマテウスをトップに配していましたが、これも積極的にそうしているというよりは、失点を減らすことに苦心する中でこれしかない状況まで追い込まれていた感はあります。高木監督体制ではトップにフアンマを戻して、バランスをリセットした印象を受けます。
  • この日のメンバーは前節からフアンマ→エジガル ジュニオ。エジガルも下平前監督期はやや序列が下がっていた印象ですが、監督交代でリセットされたのでしょうか。DFにエドゥアルドが前節から戻ってきたのは非常に明るい材料でしょう。

  • コンサは前節試合中に受傷したと思われた高嶺もスタメンに名を連ねており、スタメンは前節と同じ。サブに出間→長谷川の変更のみですが、DFの並びが西野を左、浦上を右、宮を中央とし、高嶺と田中克幸の並びも前節と左右入れ替えています。

2025年8月3日日曜日

2025年8月2日(土) 明治安田J2リーグ第24節 北海道コンサドーレ札幌vsサガン鳥栖 〜拭えぬ不足感〜

1.スターティングメンバー



  • ここ4試合を大宮、いわき、千葉、大分相手に3勝1分けで乗り切り試合前の段階で4位につける鳥栖。ほぼこのメンバーとシステムで直近は固定されています。本田は2年間のリハビリを経て復帰戦となるメンバー入り。
  • コンサは岩政監督曰く「放浪の旅に出た末に」3バックへの変更というか回帰を決めたとのこと。らしさ満開のポエミーなテイストですが、キャンプでも元々取り組んでいたものでもあります。鳥栖、長崎と3バックシステムの難敵相手に連戦だから、ということかとも思いましたが相手に合わせる意図はあまりないのかもしれません。
  • 選手では大﨑が今節と次節の2試合出場停止。HT明けに選手が出てくる際、パクミンギュと長谷川(16番)と思われるユニフォームが飾られていましたが特に負傷のアナウンスはありません。

2025年7月22日火曜日

2025年7月12日(土) 明治安田J2リーグ第23節 ジュビロ磐田vs北海道コンサドーレ札幌 〜生き物をコントロールするということ〜

1.スターティングメンバー



  • 磐田は13節からGK三浦の起用で3勝1分と持ち直し(うち1勝はコンサ)ましたが、その三浦が離脱しGKは17節から再び川島に。以降は2勝2分2敗と波に乗り切れないでいます。
  • 夏のマーケットでは積極的に動いており、目玉は左利きDFのファンデンベルフでしょうか。前節に江崎が欠場ということもあり初スタメンを飾っています。中盤はレオゴメスが京都に去り、井上潮音が広島から加入。もう1人、サイドアタッカーらしいグスタボシルバという選手も加わっています。彼とクルークスの両翼で、倍井が後半から出てくるような起用になるとかなり良さげなスカッドになるかもしれません。
  • スタメンはトップ下に高卒1年目の川合がこのシーズン2度目のスタメン出場。

  • コンサは前節から長谷川と、出場停止中の荒野がスタメン復帰。また右サイドも4試合ぶりに近藤、左に青木、右SB髙尾と、負傷者等が戻ったことでこのシーズン先発機会が多いメンバーに戻してきました。

2025年7月6日日曜日

2025年7月5日(土) 明治安田J2リーグ第22節 北海道コンサドーレ札幌vsレノファ山口 〜僅かな広がりが、やがて大きくなる〜

1.スターティングメンバー



  • 志垣良監督が退任し、前節から中山元気監督が指揮を執る山口。現役時代はなんのひねりもないチャントが印象的だった新監督は志垣監督時代の1-4-4-2から、3バックの1-3-1-4-2を採用しています。
  • 勝てないチームがシステムを変えてとりあえずDFを増やすとか、逆に前線を増やすとかはありがちですが、山口は岡庭と亀川というこのカテゴリでは割と有力な?選手がいるので、ワイドは彼らに任せて中央により人を多くするシステムを採用するのは理にかなっているかもしれません。
  • メンバーは前節から左のインサイドハーフを成岡→野寄に変更したのみ。GKマルスマン、右MF横山といった選手が離脱中のようです。

  • コンサはパクミンギュがこの週の練習で負傷し右ハムストリング肉離れと診断されたようで代役に岡田。他に前節から荒野(出場停止)、青木、長谷川→田中克幸、原、木戸がそれぞれスタメンに入って、深井も膝の状態が良化したとのことでベンチ入り(厳密にはもう良化とかそういうレベルではないと思いますが)。

2025年6月29日日曜日

2025年6月28日(土) 明治安田J2リーグ第21節 北海道コンサドーレ札幌vsロアッソ熊本 〜やれんの?〜

1.スターティングメンバー



  • 熊本は試合前の時点で4勝6分10敗で勝ち点18の17位。12節から6分3敗で9試合勝ちなしと厳しい状況が続きます。
  • この日も試合エントリーがベンチ8人で故障者が多いようです。リストを見ながらですがFWのベジョンミンと大崎、2節でコンサ相手に得点した渡邉、大本、宮埼といった選手が該当者なのでしょうけど、そうした状況下でもメンバーを入れ替えてきました。
  • FWは我慢強く使ってきた大卒1年目の半代→高校3年生の神代。右DFに阿部。古長谷は5節以来となるスタメン。こうして見ると、前回コンサと開幕早々に対戦した際も確か故障者は多いと聞いていましたが、動ける選手に関しては割とコンディションが良いとかはあったのかもしれません。

  • コンサはアウェイで藤枝を下した前節のメンバーをベースに、髙尾が不在で出場停止明けの高嶺をそのまま右SBに。いつから構想があったかは謎ですが、私が確認したのはその藤枝戦前日の練習で高嶺が控え組の右SBをやっていて、左利きの特徴が活きることもありこれはアリだなと見ていました(後述)。
  • 前日金曜日は選手の希望により、このクラブには珍しく非公開練習となりましたが、近藤は練習には参加していたようですがメンバー外。ベンチには出間と、この日誕生日の宮澤が外れて、大﨑とスパチョークがエントリーされています。