2021年4月17日土曜日

2021年4月16日(金)明治安田生命J1リーグ第10節 北海道コンサドーレ札幌vs横浜F・マリノス ~変わらぬ愛と変えねばならぬ未来~

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

スターティングメンバー&試合結果
  • 負傷で起用できない選手は、札幌がGK中野と小柏。マリノスは仲川。お互いに、本調子ではないと思いますが、荒野とティーラトンがメンバーに復帰したのは好材料です。
  • 札幌はその小柏以外は、ルーカスが2試合続けてベンチスタートになった他はほぼベストメンバー。菅を左に置く理由は、やはりボールプレイヤーが前線に多すぎてバランスが悪いことが理由の一つでしょうか。
  • ACLに出場しないマリノスですが、エリキのようなキープレイヤーを除けば比較的戦力をキープしているように見えることもあって、替えのきかないCB2人以外は比較的、メンバーを入れ替えながらシーズンを送っています。特にGKも高丘とオビで回しているのは珍しい方だと思いますが、これはシーズン後半、東京オリンピック(やるんですよね?)開催後くらいの時期により活きてくるかもしれません。

ゲームプランの推察:

  • マリノスのスタメンについてもう少し。ポイントは左SBと前線のチョイスで、前線はここまで前田が中央で結果を出していますが、オナイウをスタートから選択したのは恐らく、極端なマンマークによるプレッシングを仕掛けてくる札幌に対して、前線でボールを収めたりロングフィードのターゲットになる選手を置いて負担を軽減させたいから。
  • そしてサイドは仲川の不在も大きいですが、オナイウがゴールに背を向けてプレーすることが多くなると、センターFWの代わりにゴールに向かってプレーする選手が必要で、それが前田。
  • 左右の配置は、福森に前田をぶつけるのか?と思いましたが、3バックで3トップをマンマークの札幌に対しては、右サイドのタッチライン際からスタートするタイプの選手の方が福森と距離が開いて嫌だよね、ということで、エウベルはいつもの左ではなく右。左サイドからカットインをまず狙っている印象でしたが、右利きの右サイドということで縦突破から福森を(いとも簡単に)振り切ってアウトスイングのクロスでのフィニッシュが基本で、オナイウとファーの前田が突っ込んでくるパターンを用意していたようです。
  • 左ウイングに、中央に入ってプレーさせる選手(前田)を置くと、バランス的には、その後方のサイドバックには開いてプレーするのが得意な選手を使いたくなります。となると高野の起用を予想していましたが、小池がスタメンでベンチにティーラトン。高野はメンバー外でした。
マッチアップ
  • プレスをかけるエリアが非常に広範で、所謂「広く守る」札幌に対しては、マリノスもピッチを目いっぱい使ってプレーしたほうがプレスを空転させやすい。そのためには、左サイドに左利きのDF、ボールを対面の選手から遠くに置け、かつできればキック力のある選手を置いた方がいいのですが、右利きの小池は所謂偽のSBのポジショニング…中央に入ってからスタートしていました。
  • これらの選手起用とその振る舞いから考えると、マリノスもこれまでの札幌の対戦相手と同様、前半は我慢の時間だと捉えていて、マンマークで負担がデカい札幌が後半に疲れてきたところでチャンスになる、とある程度考えていたのではないでしょうか。ポステコグルーのコメントはそこまで明示的ではないですが、一応、整合性がありそうなことは言っています▼。ここ3年、札幌では札幌、横浜ではマリノスが勝ち点3を得ているこのカード。そろそろやり方を変えるというか、真っ向勝負だと難しい相手だと認識していてもおかしくありません。
  • こんな感じで毎回同じことを書いていますが、相手が後半に相対的に有利になるなら、札幌は是非とも先制する展開にしたい。結果的にこの試合も「いい時間帯」に先制はするのですが、札幌はリードした状態で有効なFW…それこそアタランタのムリエルのようなロングカウンター超人がいない。疲れているアンロペを引っ張るか、この日はジェイを投入しましたが、ジェイだとどうしても異質なサッカーに変わってしまうのが(時に武器にもなりますが)継続的なボトルネックになっています。

2.試合展開(前半)

のらり、くらり:

  • 当たり前ですが、前提として札幌の11人の対人守備能力と、相手の11人のon/off the ballでの攻撃能力にギャップが大きいほど札幌には難しい展開になります。
  • そんなことはわかってる!よっしゃ!福森!今日も頼むぞ!って感じですが、最初のビッグチャンスは8分のマリノス。エウベルが右サイドをサクっと突破してクロス。速いタイミングで仕掛けられると枚数確保とスペース管理が追い付かない札幌の撤退守備の間からマルコスが合わせますが、菅野が頭に当ててセーブ。「やっぱ福森のところで1on1だとこの相手は無理だな」ってこの日も確認完了できた、開始10分間の攻防でした。
  • それ以外にも、結局札幌ゴールの近くでずっと仕掛けられるとそのうち決壊してしまうので、札幌としてはあまりマリノスのアタッカーをゴールに近づけたくない。最終ラインは可能な限り前進守備でボールにアタックし、特にフリーマンのマルコスジュニオールには執拗なバックチャージでイラつかせます。
  • マリノスは、オナイウがいますが、単調すぎるボールはキム ミンテが跳ね返してしまう。よってまずは札幌のディフェンスを動かしながら、ボールを運べる余地を探していました。

  • 中央およびハーフスペースには2人のCBと、アンカーポジションに移動してくる扇原。ここは、札幌のマーカーが早めのパウロンな対応で、「とりあえず正面に立つ対応」は、体力が続く限りはできていました。
  • マリノスとしては、無理をすればここで札幌の包囲網を突破できたかもしれませんが、無理をする必要はない。「早くボールを前に蹴るほど早く返ってくる」とはファンマ・リージョの格言ですが、慌てて前にボールを運んでもあまり意味がありません。
  • ですので、もう少し確実性のある形でボールを運ぶ方法を模索する。それどうすんだ、というと、かつてポステコグルーが言ってたように「スペースを見つけてボールを動かそう」。になります。
  • どこにスペースがあったかというと、まず、小池が移動した本来の左SBの位置。ただ、ここに畠中がドリブルで運ぶ(conducción)というよりは、小池がまた元の位置に戻ってきてボールを受けてから考える、というあまりスピード感に欠けるアクションは、マンマークでついてくる札幌DFには十分に捕捉可能なものでした。畠中は3年前の対戦で、開始早々にこのアンデルソンロペスのチャージでボールを失って先制点献上の起点になったのですが、今回はよりセーフティに振る舞っていたと言えます。
スペースを見つけてボールを運びたいマリノス
  • 札幌の視点では、小池は「単にスペースに降りてくるだけ」ともいえるので、マークが混乱するようなことはない。金子がサボらなければ、すぐに何かが生じるわけではなく、マークがずれたりはしない。
  • 金子がくっついてくるので、小池はスペースでも前を向けません。ここで右利きの選手ということもあって、右足に、金子から遠い位置にボールを置きますが、こうなると相手ゴール方向を向きずらい。だから、前方向に有効なパスを配球できないので、小池から前進するのは難しい状況だったと思います。

  • ただ、それでも、一定は「札幌の選手を動かしながらボールを保持すること」には成功している。後半勝負だとすると、前半は失点しなければいいので、小池は前進できなくても、札幌のカウンターに繋がりそうなボールロストはしなければいい。その意味では、マリノスにもそこまで悪くない状況だったとも見れるでしょう。
  • そして小池の最大のタスクは、札幌の右ウイングバックの金子の突破を監視することだったのは言うまでもないでしょう。札幌の崩しは、殆どが右の金子(またはルーカスフェルナンデス)の1on1からのフィニッシュであり、その突破ないしラストパスが発動すればビッグチャンスなのですが、展開自体は非常に読みやすい。
  • この右サイドアタックさえ封じておけば、札幌は殆ど攻め手がなくなり、そんなにロングスプリント時のスピードがめちゃくちゃあるわけでもない、アンデルソンロペスとチャナティップによるカウンターしか攻め手がない。小池は多少抑え気味でも、常に金子よりも後方のポジションをとることを意識していたように思えます。

スピードアップポイント:

  • どっちかというと、何かが起こりそうなのはマリノスの右、札幌の左サイド。子のサイドでは、SBの松原は小池のように移動してこない。ただ、エウベルが最前線で目いっぱいに張ると、福森は完全にピン止めされ、松原が引くと菅はそちらに出ていく。この2人のポジショニングによって、普遍的な感覚ではスペースがかなりある状態でした。
  • このスペースに出てくるのが、フリーマンのマルコスか喜田。先述のように、マルコスは宮澤やキムミンテの対応で我慢の時間が続きますが、恐らく彼は自分が動くべきシチュエーションと、そうではない(スペースを味方に使わせる)シチュエーションがわかっていて、この場合は自分が下がって、かつDFを背負いながら出ていくよりは、喜田が前方向のベクトルで出ていく方が効果的だとわかっていたのだと思います。
喜田のオーバーラップから右サイドのスペースを使う
  • DFからすると、マンマークの状態でマーク対象の選手の「追い越す動き」は、逆方向のスプリントを強いられるので、ドMでもない限りは嫌。金子が小池にスペースを与えないのに対し、高嶺が喜田に遅れ気味だったのはこのベクトルの違いによるもの。
  • 結果、喜田が少しでもスペースを享受した状態でボールを受ければ、エウベルがタイミング良く飛び出せばそちらを使えばいいし(多少雑なボールでも、対・福森ならそんなに問題にならない)、反対サイド、金子が戻ってきますが、大外~ハーフスペース付近に移動する前田を使ったフィニッシュもあり。スペースがあるので基本的になんでもできます。

ボール回収位置の算定:

  • 札幌は、対戦相手によって(または、コンディション等も考慮して)守備強度やアプローチの仕方をカスタマイズしている傾向があると思っているのですが、それでいくとマリノスは、「格上相手の対応」をしなくてはならないチーム。
  • あまり2トップで追いかけまわしてもGKを含めた展開でプレスは空転するし、1つのズレができると、受け渡しながらのカバーリング対応でカバーできる相手ではないことは過去の対戦からもわかっていますし、前田のスピードはそうしたシチュエーションで脅威になります。
  • ですので札幌が想定していたボール回収位置は、前線の2トップ+インサイドハーフ2人+ウイングバック2人、この比較的前にいる6人ではなく後方の4人。3バックと、アンカーの宮澤とマルコスジュニオールのマッチアップでした。前でできるだけ制限をかけて、パスコースが1つしか見えていない状態を作ってから、縦パスを読んで体を入れるか当てる、というものです。
  • ただし、アウトサイドでは、札幌の3バックはある程度、中央で近い距離で守るのに対し、マリノスはウイングが幅をとるので、スタートポジションは離れている。田中駿汰はそれでも読みの鋭さを活かして、ボールホルダーにアプローチできていましたが、福森とエウベルのマッチアップではそうはいかないので、ここにボールが入ると、札幌はズルズル下がって撤退守備に移行するしかなかったと思います。
後方4人で奪う(前6人は制限をかけるだけ)の格上対応
  • ですので札幌は、中央の宮澤とキムミンテのところで簡単に負けていない状態、そしてそもそもあまりサイドを使われていない状態であれば、そこまで悪くはない試合運びだったと言ってよいのではないでしょうか。25年間色々な思い出があるであろう解説の曽田さんは「札幌あまりよくない」と前半途中に言っていましたが、私はそうは感じません。
  • ただ、比較的ポジショニングの流動性やアレンジを許容するマリノス相手だと、「ボールを奪えない守備の時間が続く」と、どうしても「相手についていく対応」が多くなる。どこで奪えるのかわからない状態でのマンマークは、単に走る距離の問題だけでなくて、アプローチするためにフィジカルで的な強度を上げないといけないタイミングが多い、という意味合いでも、普段以上に負荷があったのかもしれません。

貧者のトータルフットボール:

  • 奪った後の札幌は、明確にこうしたい!という意思があったというよりは、基本的にはオープンな選手にまずボールを渡してマリノスのリトリートが整わないうちに攻撃を模索していました。
  • 一般に、オープンになりやすいのはワイドの選手。右の金子を見る頻度はどの選手も多いですが、金子には小池が速攻で距離を詰める対応。
  • 距離を詰められると、金子は一時停止→正対からの独特の間合いでの突破(切り返しをよく使いますね)に移行しますが、前節も書きましたが、時間がかかると枚数が揃ってゴール前にスペースがなくなりますし、それはカットインでも同じ。おそらく前田が左サイドなのは、プレスバックで金子に対応することも一部考慮していたんじゃないかと思いますが、そうした問題もありました。小池はかなり金子の仕掛けを研究していたように感じます。
  • チアゴマルチンスの個人能力もあって、そんなに後ろに枚数を割かないマリノス相手に前半2~3度カウンターからのシュートチャンスがありました。
  • ただ、いずれもチアゴマルチンスは札幌の2トップ…アンデルソンロペスとチャナティップに対しては常に利き足を切る対応で、この2人が逆足サイドに配置されているので、札幌は2トップがカウンターの際にゴールに向かってプレーできない。

  • ビッグチャンスは43分、マリノスのDFのヒューマンエラーから同数の局面になり、チャナティップがチアゴの背後を取り、フリーで並走していたアンデルソンロペスにラストパス。しかし右足に入ったシュートは枠外でした。
  • これは「決めてれば」ってみんな思うかもしれませんが、ただチャナティップはあまりフリーランの状態での速さはないので、チアゴマルチンスと並ぶと殆ど優位性がない。
  • そしてチームの仕組み上、高い位置でボールを奪えないとするなら、アンロペもシュートまでかなり長い距離を走らなくてはならないのも構造的であり、その前の場面も含め、チャンスは棚ぼたてきなものだったと思います。
  • こういう場面がまさに、
  • 「ムリエルもサパタもいないアタランタ」。速いFWがいて、カウンターから決めきる、というのも大事ですが、それ以上に速いFWがいると(鈴木武蔵がまさにそうですが)、1回カウンターを繰り出すのにチームとしてそんなに体力を使う必要がない。1人で形を作れる選手がいると楽ができるのはなんだかんだでサッカーにおける重要なファクトで、札幌にはそういう選手がいない。アンデルソンロペスの90分間守備をして、ポストプレーもして、カウンターの際に全速力でゴールに向かうタスクは皆さんが思っている以上に消耗度が高い。
  • 試合後に、2人の方が非常に似た言葉…「消費する」「消耗する」という表現を使っていて、
  • 何が「消費」「消耗」なのかよくわからないな、と思ったんですが、多分過去のコンサドーレのサッカーは「消費」「消耗」で、今はそうじゃない、と言いたいんだと思いますけど、いやこういうシーン見ても今のサッカーって滅茶苦茶消耗度高くない???っていう感想でした。

3.試合展開(後半)

  • 脈略があまりない形で、47分にセットプレーから札幌が先制。個人的には、福森のキックだとアウトスイングのCKに直接合わせるのは難しいと感じ、このようにニアで触るパターンを挟む方が効果的なんだと思います。

変わる風向き:

  • 試合の構造が変わった要因は、まず札幌の疲労。70分過ぎからキムミンテ、金子、菅といった選手が足を攣った様子を見せますが、やはり「奪いきれないマンマーク」と「キープできないボール保持」のチームは活動時間に限度があります。
  • こうなると、マリノスは簡単にウイングにボールが入るようになる。ビルドアップにおける障壁が非常に小さくなります。
70分を前に強度が落ちる

  • この疲労問題と直接は関係なく、64分に札幌は負傷?の高嶺に変えて復帰の荒野。これを除外すると、先に動いたのはマリノスで、70分にマルコス・扇原を下げて水沼と天野。
  • この交代は、札幌相手に2トップにすると刺さるのはマンマークの構造上、確かにそうなのですが、ただポステコグルーが結構好むやり方で、2トップ+トップ下(マルコス)みたいな選手の残し方も含めてたびたびやっているもので、別段札幌を意識したもの、とは言い切れない気がします。
70分~
  • 札幌は78分に岡村、ジェイ、ルーカスを投入。ただ、宮澤を変えたかったであろう岡村と、スタメンでもやれるルーカスはともかく、ジェイの投入はメッセージ、試合の文脈的には微妙で、これも病み上がりのジェイを入れて残りの時間どうするの?という点では不透明だったかもしれません。
  • 80分のオナイウの得点は、あまり定性的な話にフォーカスしたくないのですが、万全な荒野だったらこのように置いていかれるのは見たことがありません(多分アフター気味に足を刈って乱闘になってると思います)。天野のアシスト、オナイウのシュート共に見事ではありました。
  • そしてクロス職人…記録しているゴールやアシストの大半が同じような位置からである水沼から前田。見直すと、福森は「福森にしては」速めにボールにアプローチしていますがそれでも不十分で、例えば小池は金子に対してもっとタイトに、特に利き足は絶対に切るように寄せている。この「サイドでの寄せ方」はマンマークの激しい守備を標榜している割には札幌は全体的に簡単にクロスを上げさせすぎで、試合を通じ的になるところです。
  • 最近よく「札幌はフィニッシュがクロスしかないから引かれたら何もできない」って書いてますが、この水沼ぐらいの精度でゴール前のターゲットにピンポイントで落とせるなら、もしもっとスペースがない状態でも何らか打開の余地があります。
  • 前田はミンテのすぐ背後を取っていて、その背後の岡村が捕まえるのも難しい場所に潜り込みましたが、逆にここに合わせるのも非常に難しい。ミンテから離れた方が合わせやすいポジションではあるが、マークを外すにはこれぐらい寄った方が良いでしょう。ただ練習でもこういうボールが水沼は出せるとわかっていたのか、完璧な崩しだったと思います。

4.雑感

  • マーケティング的には特別なゲームだったようですが、試合のクオリティは良くも悪くも変わらない…セットプレーから得点するなどラッキーはありましたが、いつもやっていることがそのまま出たな、という妥当なゲームでした。
  • タクティカルな意味合いでも、そこまで真新しい発見はなかったです。試合終盤、一般にはゲームを寝かせてクローズするシチュエーションで足が止まるのはいつものことだし、これまでは菅野のビッグセーブや相手の決定力不足もあって顕在化しなかったものが、マリノスの選手の能力があるとスコアとして顕在化するな、という感想です。確かにジェイのシュートミスは結果に影響しないとは言い切れませんが、外すときはどのチームも外すのでそこだけフォーカスして見てもどうしようもないと考えます。
  • 1試合延期分を除き、10節で勝ち点8。攻守ともに「想定の範囲内」のプレーが続きます。未来を変えたいなら、そろそろ「中間査定」としてシビアに受け止めてもいい気がしますが、今のところは未来が変わる明確なトリガーが見えづらくなっています。

6 件のコメント:

  1. フルコートマンツーをやるには足りないものが多い、ということになるんでしょうか。

    てっきり福森と前田大然のマッチアップで速さ勝負で優位に立つと踏んでいましたが、なるほどこの方が独力で行くも良しクロスを上げても良しとなるので理にかなっていますね。それでも福森の左足は欠かせないということで高嶺も相当頑張っていたんですが…。

    今年は“速さ教”に宗旨替えしていることもあり、武蔵のような一発で切り裂ける選手がいないことが想像以上にキツい状況になっているというのをレビューを読んで感じました。特に武蔵は加速力があるので、行ってこいのパス一発でチャラにできるみたいな強みもあるので。

    ジェイがケガで離脱するなどのチーム事情で昨年からアンロペが1トップに入ってかなりタスクをこなせるようになったのかなという感じで見ています。ただ、前線からのチェックも厳しくやった上でゴールも求めるというのはタスクオーバーな感が否めません。

    楽しいサッカー(これは観客が見てというのと選手がやる上での2つの意味があると推察しますが)と勝つサッカーの両立はそう簡単に出来るもんじゃないし、むしろ相反する場合がほとんど。欲張りなことをやってるわけで、考えようによっては無茶なことをやっていると言えなくもない。だからってソリボールにってのも願い下げですが…。

    サポがギャーギャー騒いだところでどうにかなるものでもないし、少なくとも今年いっぱいはミシャで行くと勝手に思ってますが新体制を!と言うなら五輪中断時にならなくはないかな、と。いずれにしても、来週のホーム仙台戦で勝てないようだと風当たりは相当厳しくなるでしょうね。

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    1. 元々ゴール前でどうやって相手を攻略するか?は、ミシャが来る前からずっと課題で、ジェイが2017年に来てからはブロックを崩さなくてもクロスボールというパターンを得て、武蔵の加入でカウンターが鋭利になって、というという経緯で、この2人が試合に出なくなると、どうしても困ってしまうところはありますね。アンロペはあまり空中戦に強くないし、駒井とチャナティップでは長い距離を走ってシュートまで持ち込めない。
      セットプレーはまだキッカーが優秀ですが、計算できる得点手段が無い、守備もそんなに固くないだと、こうなりますね。

      「楽しいサッカー」は、実態が誰もよくわかってないまま言葉なのか概念なのかが独り歩きしている、野々村社長のある種の抽象性がそのまま出ているような状態で議論に値しないと思っています。

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  2. いつも拝読しています。
    ロングカウンター要員として使えるのは小柏、ドドですかね。
    ガブリエルはどう見てますか?
    動画では身体能力が高くポストプレーヤーで背後にも抜ける万能型フォワードに見えました。

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    1. ドド+誰か、なら成立すると思いますが、一人ではそこまで圧倒的な能力はないと思ってます。
      ガブリエルは…見てみないと全くわからないですね。多分映像は色々チェックしてるんでしょうけど、戦術理解が一定はないと使いづらい、ということにもなります。

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  3. いつも楽しみにしています。

    CKなどのセットプレーからの得点が2年前に比べて減っているように感じています。もう少しセットプレーで得点できていればとは思いますし、実際にショートコーナーなどにもトライしているようです。これをさらに磨いて1点を確実に…とも感じることもあるのですが、現在のチームでは難しい相談なのでしょうか?

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    1. 福森からキッカー変えたり試してはいるっぽいですよね。確率論的にはそもそもCKってそんなに有効なシチュエーションではない中で、進藤のような選手の有無は大きいですね。
      キッカー固定的でしたがパターンは増やしてもいいかも。

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