2020年12月30日水曜日

北海道コンサドーレ札幌の2020シーズン(1) ~シーズンを取り巻く文脈~

  • 今回も対談(Q&A)形式でお送りします。
※次回以降が本題です。今回は前書き。

1.シーズン全体の総括

1.1 ピッチ上に影響を与えた要因

Q.

  • 2020シーズンは10試合勝ちなし、ミシャ体制3年で順位、失点数などの指標がワーストとなった。この最大の要因は?

A.

  • 選手のコンディションとかミクロな話は別にすると、ソンユン選手と武蔵選手。

Q.

  • その2人はそんなに重要なの?

A.

  • サッカーって点取る人とゴールを守る人が一番重要ですよね。極端な話。ミラクルレスターなんか典型かもしれませんが、相手が8割ボール持っててもそこが凄ければ勝てる。ソンユン選手は毎試合1点は防いでいた印象がありますよね。場合によっては2~3点?もっと止めたり。
  • ただ菅野選手は私が見る限り、コンサドーレ史上でソンユンの次に完成度が高いGKだと思います。あのサイズであれだけシュートストップできるし、パワー負けしないし、高さも補えるのはすごい。けど足元がうまいってイメージが何故かあるけど、実際はそこまででもないとも思っています。
  • ともかくGKに責任を全て押し付けるのは間違いです。結局完璧な形で撃たれたらソンユン選手であってもノーチャンスですから。

Q.

  • 武蔵の重要性について。

A.

  • ソンユン選手と同じで、ミシャが言っていた通り決定力…他の選手じゃ決められないところを武蔵なら決めれる、みたいな観点もありますが、ただそれ以上に武蔵選手の有無で戦術的なバリエーションの部分の影響がでかい。
  • いるかいないかでクオリティの多寡というより、武蔵がいないとゼロ…どうしようもなくなる部分があります
Q.
  • 具体的にはどういう部分が、武蔵がいる/いないで変わる。
A.
  • 本来5バックって特殊なシステム。DFを5人も用意すると、スライドは楽だけど、後ろで守ってから前に出ていくのは構造上難しい。MFも3人は必要で、しかも3人で中盤をカバーするのは負担がでかい。じゃあ4人にすると5-4で守備の枚数は多いけどFW1人しか置けなくなります。
  • だから5バックって自陣ゴール前を守ることを考えると効率的だけど、それ以外は非効率なので、ヨーロッパで、Jリーグみたいなガチの5バックってあんまり見ないですよね。極端な撤退からトップへのロングフィードで盛り返していくソリボール系にせよ、ボール保持で陣形変更の時間を作るミシャ式にせよ。
  • ヨーロッパでよく見る5バックは、局面では5枚で守ることはありますが、コンセプトとしては3バックだと思います。マンチェスターシティみたいな破壊的なチームに対しては、5バックでアンチフットボールな選択もみられますが。
  • けど武蔵選手のようなFWがいると、5バック+4人のMF(中盤センター2人にシャドー2人)でスペースを消して守りながらも、チャナティップとのコンビでロングカウンターができるから、簡単に言うと「『人数をかけて守ること』と『危険な攻撃』が両立できる」。よって彼のようなカウンターアタックで破壊的な威力のある選手の存在は、5バックのデメリットをそこまで顕在化させない。
  • しかも武蔵選手はFWのポジションを”消費”せず、シャドーで出場しながらも得点力を補強できる(=遅攻のキーマンであるジェイ選手と共存が可能なので、引いてスペースを消せば沈黙、になりにくい)。これはなまらでかいアドバンテージ。
  • 余談だけど、こう考えるとミシャが革命的なのは5トップにしたことではなく、中盤を削ってトランジションを捨てたことじゃないかと思います。やっぱり中盤の枚数が少ないチームってリソースの効率が悪い。ミシャは両ゴール前に特化することでそこを逆にとっている。
Q.

  • 普段さんざん「戦術が~」と言ってるのに、結局は個人の話なんだ。

A.

  • 個人の選手の話も広義の”戦術”の範疇だと思いますよ。どんな選手を有するかでチームのクオリティは決まりますから。後は、グループ戦術とか個人戦術とか色々な切り口がありますし。よく「今日の○○選手はよかった」と言ってるのは全て戦術論の類ではないでしょうか。

2020年12月20日日曜日

2020年12月19日(土)明治安田生命J1リーグ第34節 浦和レッズvs北海道コンサドーレ札幌 ~阿吽の呼吸 捌と拾ノの型~

 0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果

A.

  • 浦和はずっと今シーズン4バックだったらしい。Football Labによると。最終節、監督退任が決まったところで3バックの1-3-1-4-2。あと、エヴェルトンとマルちゃんは退団が決まってるけど、前者はスタメン入り。
  • 後は、目に付くのは汰木は当然この位置では起用されたことがない。橋岡は最近センターでも使われている?トーマスデンは暫く出てないみたいだね。あとレオナルドが、多分長期契約中なんだろうけどちょっと不穏な空気を醸し出している。そんなこんなで、ここで鈴木がセンターの3バックか、という。

B.

  • 中盤3枚で、1枚を攻撃的な選手にするのは、ガンバが怪我しちゃったけど小野裕二を起用したり、フィンクの神戸もサンペールの隣を古橋と山口蛍にして非対称な配置にしたりで、ここ2年くらいでよく見るなという印象です。その意味では汰木にそんなに違和感はないですね。名前が一発で変換されないのは面倒です。

A.

  • 札幌は大分戦同様にドウグラスオリヴェイラがベンチスタートで、ウーゴヴィエイラはメンバー外。

B.

  • ジェイが万全でアンロペもいるなら、ぶっちゃけメンバーに入れておくと前線過多ですので、ゲーム展開をかき回せるドド、というのはわかります。後、どれだけ身体が動くかはもうわかったし、という。

2020年12月13日日曜日

2020年12月12日(土)明治安田生命J1リーグ第32節 大分トリニータvs北海道コンサドーレ札幌 ~異なる美学~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果

A(アジアン).

  • 大分は鈴木が前節の接触プレーの影響で欠場、代役は羽田。
  • チーム最多得点が田中達也の8点なんだね。総得点が31点。

B(ベコム).

  • 15点取れるFWを連れてくる、毎年キープするのは財政的に無理な中で、そこまで質的に優位性をとれるFWがいなくてもある程度戦えるチームを設計している、という印象は今年も変わらずです。そのあたりから逆算すると、GKがムンキョンゴンになったり色々試行錯誤していたんだと思います。

A.

  • 札幌はジェイがトップで、深井が中盤、菅を左サイドに戻してきた。

B.

  • 相手が3バックという認識でジェイを使ったのか。菅は、意図があるとするなら、大分は毎回福森のサイドを突いているので、そこのバランスを意識したのかもしれません。

2020年12月6日日曜日

2020年12月5日(土)明治安田生命J1リーグ第31節 北海道コンサドーレ札幌vsセレッソ大阪 ~攻守のつなぎ目~

 0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果

A(アジアン).
  • セレッソは3バック、ないし変則でいいのかな。ここ2試合は大分と横浜FC相手に、松田が最終ライン、片山が右WBでの採用だったけど、今日は木本・ヨニッチ・瀬古の並び。
B(ベコム).
  • 丸橋がベンチスタートで瀬古が入る。よりディフェンシブなスカッドだと理解して問題ないと思います。
  • 札幌は3枚でも4枚でも対応できるメンバーであるので、スタート時点でいきなり問題に直面することはない。
A.
  • 逆に、スタート時点からいきなり問題になることってある?
B.
  • 例えば相手が4バック(CB2人)だと踏んで、ジェイとウーゴヴィエイラの2トップの1-3-1-4-2で決め打ちすると、相手が3バックになった時にジェイかウーゴがシャドーに回って、1-3-4-2-1に変形しないといけなくなる。だからこの2人はまだ同時起用できないです。アンロペとか、ドウグラスオリヴェイラは一応シャドーでもいけるので、彼らがスタメンなら、相手が3枚でも4枚でも対応できることになる。去年までを考慮すると、地味に大きな進歩ですね。

2020年12月1日火曜日

2020年11月28日(土)明治安田生命J1リーグ第30節 サンフレッチェ広島vs北海道コンサドーレ札幌 ~縦移動の損益分岐点~

 0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果

A(アジアン)

  • 保坂記者のTwitterで知ったけど、広島では、札幌は未勝利だったんだね。

B(ベコム)

  • よわっ。

A

  • 川崎でも、鹿島でも勝ったことなかった。そんなレベルなんだよね我々。

B

  • すごいですねミシャって。
  • さて、スタメンですが、7試合負けなしの広島は、柏が右で起用、ドウグラスヴィエイラがベンチスタート。この2人の序列はちょっと下がっているように見えますね。

A

  • 札幌はジェイが直前にコンディションの問題で、ドウグラスオリヴェイラと代わったらしい。荒野の離脱で中盤から前はベストではないけど、広島が1-3-4-2-1とするなら比較的メンバーは組みやすいね。

B

  • 1-3-4-2-1同士なら、可変要素というか、ボール保持/非保持でそんなに配置や仕組みが変わらない。FW的な(特定の役割しかできない)、アンポリバレンスな選手でも組み入れやすいとは言えますね。MFの選手をトップで起用する必然性は薄れるというか。

2020年11月23日月曜日

2020年11月21日(土)明治安田生命J1リーグ第28節 北海道コンサドーレ札幌vs清水エスパルス ~試されるProfessionalism~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果

A(アジアン).

  • 清水は金井が負傷欠場で、立田が中央、ファンソッコが左。あと、西澤が右に入って、中村が左。ナイスガイ金子選手はベンチスタートだったね。

B(ベコム).

  • 立田は新監督就任後スタベンで、ソッコが中央でしたが入れ替わってきましたね。ソッコは日本平での対戦ではMOM級の活躍でしたが、立田よりは彼の方がプレーに柔軟性があるというか、立田はまだ潜在能力だけでプレーしている感があるんですよね。左CBとしてはビルドアップも物足りないですし。ただ、札幌のクロス連射対策もあったかもしれないですね。もっとも他にDFが居なさそうですが。

A.

  • 編成的に、DFに右利きしかいないのはきつそうだね。
  • 札幌は、ジェイがスタメン復帰で、菅とウーゴヴィエイラがベンチ入り。
B.
  • 新監督就任後の2試合を見た感じ、清水相手ならスタートからジェイでも問題なさそうだな、とは思っていました。

2020年11月15日日曜日

2020年11月14日(土)明治安田生命J1リーグ第27節 北海道コンサドーレ札幌vsサガン鳥栖 ~残されたミッション~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果

A(アジアン).

  • 皆さんこんにちは。
  • リーグ戦27節、コンサドーレは29試合目の消化なので、この試合を入れてもあと6試合。サガン鳥栖は27試合目の消化。
  • 鳥栖のメンバーは、GKは高丘と入れ替わりで加入した朴一圭、最終ラインは、最近は原が4バックの右CBに入ってたけど、今日はエドゥアルドと宮のコンビは久々みたいだね。中野は2003年8月生まれだから17歳。俺たちの小屋松もスタメンだけど、いつもの左でなく右に入っているのは福森を意識かな。一方で、原川は2試合連続でメンバー外なのはよくわからないね。
  • 札幌もこのシーズンは半分捨てて守備練習やってる、ってことになってるけど、鳥栖みたいに若手を継続的に試合に出せるのは意義があるかもね。

B(ベコム).

  • 投資的な側面もあるのかもしれませんが、伝統的なキック&ラッシュから本来志向しているスタイルに転換するには、やはり若くて頭が柔らかい選手を使ったほうがいいとの考えもあると思います。金明輝監督はそういう志向性に見えますし、アヤックスと提携したりしてるのも大きいビジョンがあるんでしょう。
  • 一方で「ゴールの仕方は教えられない」。ので、トップは豊田とかチアゴアウベスをうまく組み入れていきたい、と見えます。
  • あと、鳥栖ユースって練習場と寮が併設で全寮制なのはすごいですね。

A.

  • 練習終わって30分で栄養補給できるのはでかいよね。東雁来だったら、どんだけ早くてもみんな家とか寮で食べるまで1時間半くらいはかかってそう。そっから風呂入って、学校の勉強して、寝るの何時だ…ってなる。全寮制じゃなくてもいいけど、そのあたりの環境は大事だよね。
  • 札幌は、荒野とチャナティップが出場停止と怪我でメンバー外。他は、菅以外はベストメンバーかな。この2人がいないなら、次のオプションとして走れるFWをスタメンから使う、というのが頭の中みたいだね。

B.

  • 前節の記事でもちょっと書きましたけど、9番を排除して成功したチームって歴史上存在するんですかね?ペップバルサもビジャがいて、スタートは左or右で張ってましたけど役割はワイドストライカーで設計されてましたし、ミシャが引き合いに出すクライフバルサも、ストイチコフってリーグ戦で20点近くとる選手じゃないですか。もしくはサリナスとかリネカーとか。

A.

  • バルサはお笑いレベルで、移籍市場での動きがへたくそなのはファクターとしてあるよね。ペップは9番が要らないんじゃなくてエトーとかイブラが嫌い。仮にイブラが来た年にスアレスが市場に出ていたら歴史は違ったのかも。でもスアレスがビジャの役割だったかもしれないし、1度は試しているようにも思う。その辺の話は、この試合と絡められそうなら後ほど改めて考えようか。

2020年11月12日木曜日

2020年11月11日(水)明治安田生命J1リーグ第33節 FC東京vs北海道コンサドーレ札幌 ~経済活動との両立~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果

A(アジアン).

  • 今回もこの形式で行くんだ。

B(ベコム).

  • はい。私自身が過密日程なので。しばらく楽したいので、この形式になると思います。

A.

  • FC東京さんほどではないと思うけどね。

B.

  • それはありますね。まだカップ戦2つ残ってますし、ちょっとこれはないな、って感じの日程ですよね。プレミアリーグみたいな。
  • 個人的には、ルヴァンという大スポンサーの存在や、札幌みたいなクラブでもタイトルを獲得するチャンスが散在することはメリットなんですけど、世界的に見てもリーグカップと協会カップが併存しているのってイングランドとか一部の地域のみじゃないですか。その中でも日本はルヴァンカップってH&Aでグループステージからやるのは本当に大変な日程になりますよね。試合数減らすとスポンサー的には難しいんですけど。
A.

  • 長年このスキームだし難しいね。
  • スタメンは、東京は三田じゃなくて内田、それ以外はベストメンバーって感じだね。札幌はアンデルソンロペスがスタメンかな?と思ったけど、川崎戦と同じだった。

B.

  • 東京はこの後、鬼のような日程ですが、ルヴァンカップが中止になったこともあって、この試合はほぼベストですね。そして、内田がものすごく重要でしたね。
  • 札幌としては、前節の川崎ほど危険というか、前線の守備強度が下がったら即死レベルのチームではないので、そのあたりは人を変えることで調整、というのが考えられましたが、結果的には「うまくいっているチームは変えない」ということでしょうか。こちらはサブに外国籍のFW3人が並んでいて、ややアンバランスな印象はありましたね。

2020年11月3日火曜日

2020年11月3日(火)明治安田生命J1リーグ第26節 川崎フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌 ~天才の描くシナリオ~

※今回も試験的に対談形式でお送りします。

0.スターティングメンバー

A(アジアン).

  • いや~会心の勝利だったね。でも平静を装っていつも通りスタメンから確認しようか。

B(ベコム).

  • はいどうぞ!

A.

  • 仕事だろ。真面目にやれ。スタメン出せ。

B.

  • はい。仕事ではないですけど。

スターティングメンバー&試合結果

A.

  • あと選手名は面倒なので敬称略でいこう。このブログいろんな人が見てる痕跡があったので気にしてたけど。
  • 川崎は家長が右ウイング、旗手がインサイドハーフで田中碧はベンチスタートだったね。

B.

  • しょうがないんですけど、中盤はスタメンの3人+守田+長老の次はだいぶ落ちますね。下田が何回か使われているのでそっちかとも思いましたが。試合中に何度か入れ替えてましたが、旗手はインテリオールではないですよね。

A.

  • 札幌はルーカスが左で、チャナティップをスタメンで使ってきたね。

B.

  • 後者は想定の範囲内でしたが、前者は全く予想できませんでした。ただ、フルミネンセの頃の映像見ると左から切れ込んでシュートとかやってましたよね。その辺は確認した上で使ってきたと思います。金子は絶好調でしたし、予想はできなかったけど納得感はありました。

2020年11月2日月曜日

プレビュー:2020年11月3日(火)明治安田生命J1リーグ第26節 川崎フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌 ~2020シーズンの意義~

※今回は特別編として架空の対談形式でのプレビューをお送りします。なお、登場人物は以下の2人の設定です。

A:アジアン。自分はサッカーに詳しいと思っているが中高の部活は吹奏楽部。好きな食べ物は焼きそば弁当。

B:ベコム。運動は苦手だがコロナ太りによって今年新調したオーセンティックユニフォームが着れなくなったのがショックで週2で走っている。夢はマッチデープログラムの景品を当てること。

※仕様上、ブログのプレビューに最初の画像が表示されるので予想スタメンはここに掲載します。

予想スターティングメンバー

1.札幌にとっての試合の意味

A(アジアン).

  • プレビューはやめたんじゃなかったの?

B(ベコム).

  • 一時休業ですよ。書く意義がありそうな時は書くけど、ここ数試合はあんまり事前に予測しても難しいってか、蓋を開けてガラガラポンしないとわからない状況だったじゃないすか。

A.

  • 予測しても難しいってのはどういう話?

B.

  • 若手選手を優先的に起用しているのとか。試合は勝つのが目的なので、なんか考察するとしたら互いにどうすれば勝てる?勝てた?を考えるのがまず基本だと思うんですけど、その前提が狂っちゃうとプレビューを頑張って書いても意味がないし、レビューで日記をつけていくだけでいいなと思ったんです。

A.

  • じゃあ、川崎戦はプレビューを書く意味のある試合なんだ。

B.

  • はい。まだ色々わからない、読めない部分もたくさんありますけど、一つ言えるのは、札幌が2020シーズンに一貫して試みてきたサッカーって、元はと言うと川崎みたいなチームに勝つためにやっていると思うんですよ。最近気づいたんですけど。
  • だとしたら、この試合は何かタイトルがかかっているわけでもないですけど、一種の中間考査みたいな見方をしてもいいんじゃないかと思ったわけです。

A.

  • 力関係的にどう考えても単なる片思いだけど、詳しく聞こうか。

B.

  • それこそ1年前のルヴァンカップが典型なんですけど、川崎みたいにゴール前に枚数をかけられても相手のブロックを崩せるチームに対しては、5バックで引いて守るって有効な解決策にならないんですよ。
  • ルヴァンカップは、先制こそしましたけど、前半の25分くらいからほぼ9人で守ってましたよね。トップにジェイ選手を残して、シャドーの武蔵選手とチャナティップ選手が下がって。武蔵選手は相手のSBについていく役割で。前半ATにセットプレーから川崎が追いついて、後半ラスト10分で大島選手→小林選手のラインで決まるまではスコアは動きませんでしたけど、札幌はその間ずっと自陣に引いてカウンターしかできなかったから、点取られるのは時間の問題って感じの試合展開だったと思います。
  • 川崎としては引き分けとかPK戦って制度上はありますけど、ずっと押し込んでれば負ける要素は基本的にないから怖くないですよね。例外的に、札幌の場合は福森選手のセットプレー、武蔵選手のカウンターという飛び道具がありますけど、ずっと引きこもってるチームって基本的には怖くない。崩せなかったら嫌だ、とかはあるかもしれないですけど。そこまで徹底するか?という選択もある。
(2019ルヴァンカップ決勝)1トップだけを残して押し込まれるとカウンターも困難


A.

  • だから、自陣ゴールから離れてプレーするために、重心を高く設定して、かつ相手にプレッシャーをかける守り方に取り組む必要があるっちゅうことね。

B.

  • そういうことです。単に押し上げるだけだと1発で裏とられて終わりなので。カップ戦のファイナリストにはなりましたし、深井選手のドラマティックなゴールとかもあって凄く惜しいところまでは行きましたけど、客観的に見てタイトルを持って帰るにはまだ達してないチームだったと思います。本気でタイトルを狙いに行っているからこそ、ミシャはこのようなシーズンの使い方をしているんだと思います。わかったのは最近ですけど。

A.

  • ハイプレスの必要性はわかったけど、マンマーク基調のやり方である必要は?

B.

  • 一つは、ゾーナルなスタイルよりも仕込むのが楽だから。もう一つは、「広く守る」にはマンマーク基調のやり方しか選択肢がないから。
  • ゾーナルなディフェンスって結局、ピッチのどこかを捨てて、自分たちが設定するエリアに引き込むやり方なので狭く守るやり方なんですよ。実際それっぽいやり方も何度か試していたと思います。ホームでのマリノス戦とか、それこそ1-6で負けた前回の川崎戦とか。相手のCBを捨ててFWをハーフウェーライン付近に置いてましたね。
  • マリノス戦では相手のCBの背後を突きまくって大成功でしたけど、川崎は足の速いDFがいるのでうまくいかなかったですよね。あと、CBに展開力があると、あんまりフリーにすることもできないんですよ。
  • だから、理想論としてはまず相手のCBのプレーを制限するスタイルで行きたい。となるとピッチのどこかを捨てるんじゃなくて、相手がどこにいてもアプローチするやり方を確立したい。どこも捨てないで広く守るとなると、全部マンマークしかない、って感じだと思います。
  • 後は、ミシャは攻撃は常に広く攻める志向なので、広く攻めて広く守る、だと相性は悪くはないってのもあると思います。この辺はまだよくわかんないですけど。

A.

  • でも一応理由としては示せて入るからそういうことにしておこう。ここ数試合は湘南とか横浜FCには完封で勝ってるから、形になってると言えばなってる?

B.

  • それらのチームにはちょっと失礼かもしれないですけど、川崎くらい個人能力があるチームに対してある程度計算できるレベルになって初めて、マンマーク基調のやり方に手ごたえを感じるべきだと思います。
  • マンマークって個対個の選手の能力がものを言うやり方なので、相手にそんな怖い選手がいなければ楽なんですよ。札幌は金がないって言うけど、湘南と横浜FCよりは強化費が多いじゃないですか。
  • 選手の個人能力で勝てるチームに確実に勝つために、こんなに苦労しているわけではないです。これまでやられていたチーム相手にどこまでこのやり方で詰められるか、というチャレンジでもあるので、その意味でも試金石になる相手です。

A.

  • 仙台とか名古屋に3点取られたのもせいぜい1ヶ月の話だからね。まだまだ波があるよね。

B.

  • はい。ただ、ジェイ選手があれだけ連続性のあるアクションをしたりとか、よくなっている兆しは随所に見えるのも事実ですよね。ジェイ選手だけでなくアンロペ選手やルーカス選手にもあれだけ走る、体を張ることを求めて、かつ選手を納得させているように見えるんですけど、そのあたりの手腕は本当にミシャはすごいよな、って思います。ブラジル人選手は、ブルーノコーチとかの存在も大きいのだと思いますけど。
  • 一方で、いい監督って色々な観点があると思うんですけど、一つは、だいたい数ヶ月もあれば、完成までいかなくてもやりたいサッカーを形にできるはずなんですよ。発展するのに20年も30年も時間が必要なのは苗穂駅とかそういう例外だけ。もう形になっているというか、やりたいことは見えてはいるので、この点はあんまり追及する意味はないかもしれないですが。

A.

  • 苗穂駅の例えは微妙だね。

2020年11月1日日曜日

2020年10月31日(土)明治安田生命J1リーグ第25節 ガンバ大阪vs北海道コンサドーレ札幌 ~後は決める「だけ」?~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果
  • 札幌の菅が試合2日前に新型コロナウイルスに感染したと公表され、Jリーグのプロトコルに加えクラブとしても独自の検査等、対応を実施した上で試合が開催されました。
  • 札幌は菅の代役に白井、最終ラインには出場停止処分明けのキム ミンテが復帰。ジェイを負傷で欠く前線にはドウグラスオリヴェイラを起用し、出場停止処分の第6節以外全ての試合に先発していた荒野がベンチスタート。
  • リーグ戦ここ9試合を8勝1分と絶好調(つまり、9月の厚別での対戦以来負けていない)のガンバは、トップの宇佐美と組む選手を使い分けている以外は、このベストメンバーの起用をほぼ続けています。そのトップは、アデミウソンがピッチ外のトラブルでメンバー外。

2020年10月25日日曜日

2020年10月24日(土)明治安田生命J1リーグ第24節 北海道コンサドーレ札幌vs横浜FC ~ジョーカーの裏側~

 0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果

  • 札幌はキムミンテが出場停止で、最終ライン中央に宮澤。ジェイは6節ぶりの復帰で、アンデルソンロペスとの併用は第14節以来です。
  • 横浜はここ数試合スタメンに定着しているのが、トップの瀬沼、最終ラインの伊野波、そして岡山一成氏に似ていることで有名な安永聡太郎氏を父に持つ安永。草野は前節のゴールが評価されたのか、地元で初スタメンとなりました。

2020年10月19日月曜日

2020年10月18日(日)明治安田生命J1リーグ第23節 北海道コンサドーレ札幌vs鹿島アントラーズ ~ゼロトップのメリット~

 0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果
  • 前回の対戦時から入れ替わっている選手としては、最終ラインの杉岡、関川、小泉、そして中盤左の荒木。関川と小泉、そしてGK沖はここ10試合ほどで見てもレギュラーに定着しています。
  • 札幌はアンデルソンロペス→高嶺のみが変更点と、最小限の入れ替えのみにとどめています。

2020年10月17日土曜日

2020年10月14日(水)明治安田生命J1リーグ第22節 名古屋グランパスvs北海道コンサドーレ札幌 ~相反するセオリー~

 0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果
  • このカードで毎回、ルーカスフェルナンデスと熾烈なマッチアップを繰り広げる吉田は前節の負傷(骨折)により欠場。しかしフィッカデンティにはオジェソクがいます。一方、太田は暫くスタメンから遠ざかっており、このチョイスはいかにも、という感じですが、ベンチに入っているということは”ある部分”では頼りにされているとも言えるでしょう。その”ある部分”が今の名古屋のようなチームには重要かもしれません。
  • 金崎は殆ど休養せずにプレーしていますが、FWには山﨑がチョイスされています。
  • 札幌は前節と全く同じメンバー。理想?というか机上論と現実の中間で、このメンバーが現状最も妥当と考えているのでしょうか(答え合わせは「雑感」に)。

2020年10月12日月曜日

2020年10月10日(土)明治安田生命J1リーグ第21節 北海道コンサドーレ札幌vs湘南ベルマーレ ~技術的エラーと戦術的エラー~

 0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果
  • 札幌は高嶺がベンチスタートで、中央は久々に荒野と宮澤のユニットが先発します。前日の予想では進藤と田中駿汰はメンバー外でしたが、進藤のみ外れています。前線はルーカスが復帰し、金子がチームを離脱した特別指定選手の小柏に代わって、右シャドーにスライド。
  • 湘南はここ数試合で左右のCBの舘と田中、トップのタリクといったメンバーが起用されており、また三幸はJ1初出場。

2020年10月6日火曜日

2020年10月3日(土)明治安田生命J1リーグ第20節 北海道コンサドーレ札幌vsベガルタ仙台 ~迫る発車時刻~

 0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果
  • 札幌は宮澤が出場停止、ルーカスフェルナンデスが前節の負傷の影響で欠場。このルーカスの枠にアンデルソンロペスが入った格好のメンバーです。ジェイとの併用が続きますが、アンデルソンロペスがスタメン起用されたのは名古屋、広島、鳥栖、仙台。いずれもビルドアップに難があるチームなので、その辺りは考慮していると予想します。
  • 仙台は再開直後はターンオーバーに積極的でしたが、1週間空いたことで前節と同じメンバー。長期離脱していたクエンカは初のベンチ入り。蜂須賀、吉野、松下、富田、ジャーメイン、赤﨑と主力級が離脱中で、長期離脱者もいる等、厳しいやりくりになっています。

2020年9月27日日曜日

2020年9月26日(土)明治安田生命J1リーグ第19節 ヴィッセル神戸vs北海道コンサドーレ札幌 ~行き先はボールに聞いてくれ~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果
  • トルステン・フィンク氏の電撃的な辞任に揺れた(揺れてはいないか。お約束だし…)神戸は、三浦新監督は4バックを選択するんじゃないかとの予想はしていました。フィンクが辿り着いた3バックは理想からスタートした末の現実案でしたので、新監督はDFを1人削って中盤or前線に割ける4バックの1-4-1-2-3に回帰するんじゃないかとの予感です。西、セルジ・サンペールは出場停止、飯倉は負傷離脱中です。
  • 札幌は地元メディアの予想ではGKは菅野か、法政大学4年の中野小次郎かで割れていましたが、「誰かのリクエスト」にミシャが応えたのか、中野がプロ初先発を果たしました。

2020年9月25日金曜日

2020年9月23日(水)明治安田生命J1リーグ第18節 北海道コンサドーレ札幌vs柏レイソル ~Best Effort~

0.スターティングメンバー 

スターティングメンバー&試合結果
  • 柏はDFの染谷、高橋祐治、前線では最近招集外が続いている瀬川とクリスティアーノが離脱中と見られます。それでもジュニオール サントスを貸す余裕があるあたりは謎です(人件費圧縮?)。大南、山下(前節から)も負傷中でしたが戻ってきています。
  • システムは、4バックを予想していましたが実際は戸嶋が左ワイドに入る1-3-4-2-1。前節の広島戦と同様ですが、呉屋はベンチスタートでした。
  • 札幌はチャナティップが今節もメンバー外で、こちらも近況が心配されます。柏が4バックで来ることも予想できたので、ルーカス&白井に加えて(WBかシャドーしかできない)金子のスタメン起用は意外でした(必然的にシャドーのいる1-3-4-2-1しか選択に入らなくなる)。ネルシーニョはマッチアップを合わせてくることが多いことを、長年の対戦経験からミシャ陣営もわかっており、相手に合わせるというよりこちらから動くことにしたのかもしれません。
  • そして最終ラインでは、ここ3シーズンで負傷以外で初めて福森がスタメンを外れました。これは言うまでもなく、怪物マイケル・オルンガ対策だと考えられます。

2020年9月20日日曜日

2020年9月19日(土)明治安田生命J1リーグ第17節 北海道コンサドーレ札幌vsガンバ大阪 ~Time to say goodbye?~

 0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果
  • お互いの選手のポジションは実態に即してわざと定位置からずらしています。
  • ガンバはメンバーはいつもと変わらないですが、この日の配置は4バック。
  • 札幌はスタートでは荒野が左、駒井が右の1-3-4-2-1に見えましたが、ガンバが4バックと判明してからは駒井とジェイの2トップ、荒野と高嶺がその下に並ぶ形でした。

2020年9月17日木曜日

2020年9月16日 明治安田生命J1リーグ第12節 サガン鳥栖vs北海道コンサドーレ札幌 ~押し込むことに意義はなし~

 0.スターティングメンバー&試合結果

スターティングメンバー&試合結果
  • 1-4-4-2をベースとしていた鳥栖は、金明輝監督曰く「守備を特段意識したわけでもない」1-3-1-4-2に変更し、またスタメン11人を入れ替えています。
  • 鳥栖が1-4-4-2だとしたら札幌は1-3-1-4-2でマッチアップを合わせるのがここ数試合の傾向ですが、慣れ親しんだ?システムに戻してきました。

2020年9月14日月曜日

2020年9月13日(日)明治安田生命J1リーグ第16節 北海道コンサドーレ札幌vs浦和レッズ ~インテグレーション後に想う~

 0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果
  • メンバーを見て、浦和は3バックかと思いましたが4枚でプレーしていました。右は出ずっぱりの橋岡の休養でトーマスデンを回し、左の山中は休養十分でしたが、岩武をチョイスしたのはルーカスフェルナンデス対策だったと思います。柴戸も休養、武藤と杉本の起用は戦略的な意図(オープンな展開でレオナルドを温存しておきたい)もあったと推察します。
  • 札幌はここのところ公式戦4試合で起用されていたキム ミンテがベンチスタートで、CB中央に宮澤は大敗した川崎戦以来6試合ぶり。

2020年9月13日日曜日

プレビュー:2020年9月13日(日)明治安田生命J1リーグ第16節 北海道コンサドーレ札幌vs浦和レッズ ~アグレッシブとナーバス~

 1.予想スターティングメンバー

予想スターティングメンバー
  • 浦和は柴戸の相方がエヴェルトンか青木の二択といったところですが、他は恐らくこのメンバーじゃないかと思います。
  • 札幌は日に日にメンバーが読めなくなっていますが、前節出場停止の菅、休養のチャナティップと駒井のスタメン復帰を予想すると、荒野はアンカー起用でしょうか。となると右DFが田中か進藤、トップがドウグラスオリベイラかジェイか、アンデルソンロペスの三択、右WBはルーカスフェルナンデスか白井、あたりまで保険をかけておきます。個人的にはミシャからの評価が高そうな田中と高嶺、ドウグラスオリベイラ、前節ベンチスタートのルーカスが起用されるとみています。

2020年9月11日金曜日

2020年9月9日(水)明治安田生命J1リーグ第15節 セレッソ大阪vs北海道コンサドーレ札幌 ~戦略とディティール~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果
  • セレッソは予想通り。レアンドロデサバトがベンチに復帰しています。
  • 札幌は、2トップとの予想は当たりましたが、ロペスもチャナティップもメンバー外でジェイと弟のドウグラスオリベイラのユニット。ジェイが2トップで先発するのは、今シーズンは初めて、2018シーズンにあったかなかったかだと思います。そして両翼は左に白井、右に金子。このチョイスが大きな意味を持ちます。
  • 他、主力ではこれまで一貫して起用されてきた駒井と、中野がメンバー外。故障等ではなく休養だといいのですが。

2020年9月8日火曜日

プレビュー:2020年9月9日(水)明治安田生命J1リーグ第15節 セレッソ大阪vs北海道コンサドーレ札幌 ~本来のコンセプト~

1.予想スターティングメンバー

予想スターティングメンバー
  • 札幌は菅が累積警告4枚で出場停止。左のウイングバックというポジションは欠損できないので、何らか代役を確保する必要がありますが、最前線から最終ライン、更には福森の背後までもプロテクトする菅の代役の確保は容易ではありません。普通に考えると、白井も離脱中ですので中野かなと思いますが、中野と福森の攻守における役割整理(福森がフリーマン的に上がりまくると中野の負担増大)は注目ポイントです。
  • セレッソはレアンドロデサバト、ブルーノメンデスが負傷で欠場、高木も負傷中とみられます。デサバトが欠場した3試合のうち2試合は奥埜、直近の浦和戦では木本が起用されていますが、浦和対策で高さのある木本だったか。札幌はクロスボール主体なので、今節も木本の起用を予想します。
  • 後は、奧埜は本来2トップの一角でスタメンなので、FW2人が離脱している今は前線に回したいとの考え方もあると予想します。もう1人のFWは前節初ゴールを挙げた都倉でしょうか。
  • 松田、ヨニッチ、坂元は全試合スタメン出場を続けています。藤田も2節以降は全試合スタメン出場。一方で丸橋は2試合連続でベンチスタート。特に信頼を失っているわけではなさそうですが、ルーカスフェルナンデスとマッチアップするこのポジションは、馬力と高さがあり、ここ2試合続けてスタメン起用されている片山も有力候補です(ハイボールの処理が上手い選手がいるとサイドチェンジが通りにくくなります)。ただ、マンマークで頑張る札幌相手だとピッチを広く使いたいと思うので、片山の疲労も考慮して丸橋のスタメン復帰を予想します。

2020年9月5日土曜日

2020年9月5日(土)明治安田生命J1リーグ第14節 北海道コンサドーレ札幌vsサンフレッチェ広島 ~ゴールからの逆算~

 0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果
  • 札幌はチャナティップが疲労蓄積を考慮してメンバー外。休ませるのはいいですが、プレビューに書いた通り広島のようなチーム相手にはチャナティップの力が必要なので、この試合じゃなく別の試合の方がよかったなと思います。ルヴァンカップで走りまくっていた高嶺も外れ、宮澤が公式戦2試合ぶりにスタメンに復帰しています。
  • 広島は青山が中央、ハイネルが右サイドに戻りました。

2020年9月4日金曜日

プレビュー:2020年9月5日(土)明治安田生命J1リーグ第14節 北海道コンサドーレ札幌vsサンフレッチェ広島 ~掌の中で踊れる男~

 1.予想スターティングメンバー

予想スターティングメンバー
  • 札幌はルヴァンカップから中2日ですが、ミシャはコンディションよりもメンバーの継続性を重視すると予想します。変化があるとしたら、広島相手にマーキングとゴール前での仕事を期待できそうな、ドウグラスオリベイラのスタメン起用を予想します。ただ、私は広島相手ならジェイのようなタイプの選手が本来は望ましいと思います。
  • 広島は前節と同じメンバーを予想します。ハイネルがここ2試合は中央です。

2020年9月2日水曜日

2020年9月2日(水)YBCルヴァンカップ ノックアウトステージ 準々決勝 北海道コンサドーレ札幌vs横浜F・マリノス ~準備と蓄え~

 0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果

  • 共にリーグ戦から中3日。マリノスは両SBと、CBのチアゴ マルチンス、トップのジュニオール サントスはターンオーバーで一定の休養を与えたうえで札幌に乗り込んできました。
  • 札幌は前節途中出場の高嶺がスタメン復帰。最終ラインと前線は、3日前にドームで名古屋相手に一定の成果を収めたユニットをそのまま流用しています。ジェイ、深井がベンチ外、宮澤もベンチスタートと、数ヶ月前までなら考えられなかったメンバーで今シーズン一のビッグゲームに臨みます。

2020年8月30日日曜日

2020年8月29日(土)明治安田生命J1リーグ第13節 北海道コンサドーレ札幌vs名古屋グランパス ~プレスとカウンターの関係~

 0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果
  • 名古屋は成瀬がベンチスタートで、右SBにオ ジェソク。米本は予想通りベンチ入りしています。
  • 札幌はトップにアンデルソン ロペス、駒井と宮澤を1列下げ、深井はベンチからも外れました。最終ラインにも変化があり、キム ミンテがここで開幕戦以来のスタメン起用。田中が右に回り、進藤はここ3シーズンで負傷以外では初めてスタメンを外れたことになります。

2020年8月29日土曜日

プレビュー:2020年8月29日(土)明治安田生命J1リーグ第13節 北海道コンサドーレ札幌vs名古屋グランパス ~ディシプリンとファンタージーア~

1.予想スターティングメンバー

予想スターティングメンバー
  • 名古屋は負傷離脱していた米本に復帰報道があり、阿部も全体練習に合流しているとのことです。ただ、ここ数試合の好調を支えるメンバーを信頼して送り込んでくるのではないでしょうか。
  • 札幌は前節メンバー外のジェイは問題ないとの情報。こちらもスタメンを入れ替えるほどの影響はないと予想します。

2020年8月27日木曜日

2020年8月26日(水)明治安田生命J1リーグ第29節 横浜F・マリノスvs北海道コンサドーレ札幌 ~甘い響きが意味すること~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果
  • 久々に札幌のスタメンを当てました。それはどうでもいいとして、ジェイは保坂記者によると「精神的に安定せず」メンバー外。
  • マリノスは畠中が復帰。ターンオーバーはティーラトン→高野、喜田→和田、右に松原、そして仲川→相模原への育成型期限付き移籍から復帰した松田。近くにJ2やJ3のクラブがあるっていいですね。

2020年8月25日火曜日

プレビュー:2020年8月26日(水)明治安田生命J1リーグ第29節 横浜F・マリノスvs北海道コンサドーレ札幌 ~勇敢か無謀か~

1.予想スターティングメンバー 

予想スターティングメンバー
  • 畠中、天野、エジガル ジュニオは負傷中らしいです。また、大体3試合を目途にターンオーバーを敷いていますが、夏のマーケットで加入し早速キープレイヤーになっているジュニオール サントス、前田はスタメンで使ってくるのではないでしょうか。
  • 新型コロナウイルスの影響によって鳥栖戦がキャンセルとなり、1週間の休養を得た札幌は、ここ数試合の傾向からすると負傷者がいない限りはこのメンバーでしょうか。

2020年8月22日土曜日

2020年8月19日(水)明治安田生命J1リーグ第11節 北海道コンサドーレ札幌vs大分トリニータ ~個人戦術とクオリティ~

 0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果
  • またまたまたまた予想が外れてしまいましたが、札幌は荒野のトップ起用を継続。こうなってくると、「優先的に起用したい選手」から組み立てているんだろうなと感じます。
  • 大分は、やはり右サイドにスピードのある選手…松本を起用してきました。

2020年8月19日水曜日

プレビュー:2020年8月19日(水)明治安田生命J1リーグ第11節 北海道コンサドーレ札幌vs大分トリニータ ~寝るにはまだ早い~

1.予想スターティングメンバー

予想スターティングメンバー

  • 大分は右サイドやFWの予測が難しいです。松本怜が使われなくなっているのはよくわからないですが、このポジションは流動的。前線は期待の知念が、ロブソンには責任を取ってもらう状態なのか、ここのところスタメンを外れています。高澤は好調そうで、中央か左に入るだろうとの予想と、札幌相手に右にスピードのある選手を(またまた)ぶつけてくるとの予想から田中を右としています。ターンオーバーはあまりやってないようで、左の香川、CBの鈴木、中央の長谷川といった選手は不動です。
  • 札幌はストライカーを1人起用してくると予想します。武蔵の移籍が発表され、前線は再編を余儀なくされたことで、改めて中期的なビジョンで得点の期待できるユニットを検討する必要がある、と考えるだろうとの予想です。後は、大分相手なら本調子のジェイなら脅威になれる。ただ、守備開始位置の設定次第で、より動けるアンデルソン ロペスという選択肢もあるでしょう。

2020年8月15日土曜日

2020年8月15日(土)明治安田生命J1リーグ第10節 北海道コンサドーレ札幌vs川崎フロンターレ ~イノベーションの死~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果

  • 札幌は特別指定選手の小柏が、今の戦術的なニーズにピンズドでマッチする選手ではあるものの、いきなりはないんじゃないか…と思っていたところでジェイを押しのけてスタメンを飾りました。
  • 川崎は登里、小林、田中碧が休養でベンチスタート。両ワイドは若い2人が起用され、左には車屋が入りました。

2020年8月14日金曜日

プレビュー:2020年8月15日(土)北海道コンサドーレ札幌vs川崎フロンターレ ~贅沢な実験~

1.予想スターティングメンバー

予想スターティングメンバー
  • 札幌のメンバーは清水戦をベースに、福森と石川が離脱中、高嶺もミッドウィークのカップ戦で負傷交代してしまった左DFをどうするかが焦点です。前節警告2枚で退場した田中が使えれば左DFでの起用もあったかもしれませんが、いずれにせよ右利きの選手を立てるか、ルヴァンカップで後半からDFに入った菅を持ってくる(その場合、左は中野?)必要があります。
  • 前者は考えられるのは駒井を右、進藤を左というのがあります。ただシャドーで機能している駒井を動かすかどうか。そのまま左に持ってくるならキム ミンテでしょうか。高嶺が普通に出れるといいのですが、交代の仕方から無理そうに思えるので、このメンバーを予想しました。個人的には高嶺が川崎相手にどこまでやれるかが楽しみでもあるので、予想が外れるのは構いません。⇒と、書いて記事を公開しようとしたところで、福森が全体練習に合流しているとの情報。コンディションが心配ですが、状況的に強行出場するでしょう。ミンテかなぁと思ったのですが。更に武蔵がメディカルチェックのためにベルギーへ。くまモンは最大2地点まで瞬間移動できるのは有名な話ですが、武蔵のスピードでもベルギーから札幌へは難しそうなので、代役が必要です。となると前線の構成が読めなくなってきます。ルヴァンカップで慣らし運転を終えたジェイもいますが、ここ数試合踏襲でゼロトップ気味でしょうか。
  • そしてマリノスと同じ[1-4-1-2-3]の川崎に対しては、トップ下を置く形で枚数を合わせてくるでしょう。2トップ気味にするならアンデルソン ロペスか、ここ数試合評価が高まっているドウグラス オリベイラの起用も考えましたが、水曜日に温存した駒井の右FWはマリノス、神戸相手にハマっていたので動かさないと予想します。
  • このほか、後述しますが、プレスの強度と速攻の質が重要そうなので、走れる選手をベースにエクストラプレイヤーのルーカスがキーマンになりそうです。
  • 川崎はメンバーは割と固定気味で、リーグ戦の前節は山根と家長がコンディション不良で欠場していますが、彼らが問題ないとしたらこちらもメンバーの予想は容易です。山根はカップ戦でスタメン出場しているので問題ないでしょう。家長は名前がなかったため、今節も小林の右を予想します。ただ、大島がルヴァンカップで退場処分を受けて出場停止。順当に、大島不在の2試合で起用されている下田でしょうか。

2020年8月13日木曜日

2020年8月12日(水)YBCルヴァンカップ グループステージ第3節 北海道コンサドーレ札幌vs横浜FC ~限られた椅子~

 0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果

  • このブログがスタートしてから5年目にして、キングカズこと三浦知良選手が登場するのは初めてです。フルネームで書いている理由は、検索で少しでも引っ掛かってアクセス数に貢献してくれないかとの思惑です。
  • 他、横浜のメンバーはリーグ戦でサブのメンバーが起用されていますが、ベンチには一美、斉藤光毅が控えており、後半勝負というシナリオが描かれていたと推察します。各チームとも過密日程下でやりくりが難しくなっていますが、横浜においては志知が右で起用されている点はまさにそうでしょう。システムはリーグ戦第2節の対戦とは異なり4バックでした。
  • 札幌は特別指定選手の小柏剛が合流3日目にしてスタメン起用。メンバー表の並びでは右ウイングバックを予想しましたが、実際は金子が右に回っています。

2020年8月9日日曜日

2020年8月8日(土)明治安田生命J1リーグ第9節 清水エスパルスvs北海道コンサドーレ札幌 ~起こるべくして~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果
  • 清水は予想通りのメンバー。よくよく考えると、ユニフォームネームはタイ語なのにティーラシンはベンチスタートでしたが、マリノス戦ではティーラトンと揃ってスタメン出場できるのでしょうか。
  • 札幌は武蔵がいきなりのスタメン復帰で、連戦の田中をベンチスタートにしてきました。また、2CB+2MFの清水対策で2トップ、インサイドハーフ2人の[1-3-1-4-2]と表記しています。

2020年8月7日金曜日

プレビュー:2020年8月8日(土)明治安田生命J1リーグ第9節 清水エスパルスvs北海道コンサドーレ札幌 ~フットボールの原理とバックパスの有効性~

1.予想スターティングメンバー

予想スターティングメンバー

  • お互いにルヴァンカップから中2日での試合です。清水はリーグ戦前節で先発したメンバーをカップ戦では休ませたので、メンバーの予想は容易ですが、GKは復帰のネト ヴォルピに代わる可能性はあります。
  • 札幌は前線の構成が焦点です。武蔵は今節から復帰との情報がありますが、まずはベンチスタートでしょうか。2試合連続で結果を残している荒野はミッドウィークで休ませました。アンデルソン ロペスも45分の起用にとどめています。予想が難しいですが、ロペスはまだ絶対的な存在だとは思われていないので、リーグ戦ここ2試合と同様の形を予想します。
  • ディフェンスで穴にならず、唯一無二の速攻能力がある武蔵が完全復活したら、また変わってくるのではないでしょうか。ここのところフル稼働中のルーカス、もはや当然のように酷使されている菅と進藤の状況も気がかりではあります。

2020年8月5日水曜日

2020年8月5日(水)YBCルヴァンカップ グループステージ第2節 北海道コンサドーレ札幌vsサンフレッチェ広島 ~人生とフットボール~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果

  • 札幌は深井、田中、進藤、高嶺を残して直前のリーグ戦から7人替え。広島は藤井、茶島、野上が中3日での試合です。

2020年8月2日日曜日

2020年8月2日(日)明治安田生命J1リーグ第8節 北海道コンサドーレ札幌vsヴィッセル神戸 ~哲学のガーディアン~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果
  • 両チームとも予想を外してしまいました。
  • 札幌はジェイがベンチスタートでしたが、HTのアップ中に負傷でメンバーを外れます。田中をCB中央、荒野を前線に置く、前節と同じ0トップスタイル。ビルドアップのキーマン、そしてフィニッシュの設計のコアであるジェイを迷わず2試合連続で、しかもマリノス、神戸相手にベンチに置く選択ができるのは、これまでにないことです(田中の回復具合がわからなかったこともありますが)。
  • 神戸はダンクレーが復帰し、3バックにしてきました。右ウイングがいなくなりますが、元も子もない言い方をすると、現状右ウイングはあまり重要な選手が置かれていないと見ることもできます(但し、小川が途中から出てくる展開は脅威です)。

2020年7月28日火曜日

プレビュー:2020年8月2日(日)明治安田生命J1リーグ第8節 北海道コンサドーレ札幌vsヴィッセル神戸 ~紳士協定の破棄~

1.予想スターティングメンバー

予想スターティングメンバー
  • 札幌は前節はマリノス相手ということで、7たびほど目のイレギュラーな布陣で対抗しましたが、今節は「いつもの形・メンバー」に戻してくると予想します。中野が負傷してしまいましたが、前線は休養十分のジェイをトップに置く布陣が予想されます。
  • そして武蔵が週半ばから部分合流、アンデルソン ロペスも完全合流していますが、コンディション的な意味合い、戦術的な意味合いの両方でベンチスタートを予想します。アンロペは身体は切れていると思いますが、2ヶ月以上ピッチを遠ざかっていたことで守備面で未知数なところがあります(そこが問題なければ、ジェイに代えてトップでの起用もあり)。最終ラインは福森、田中のコンディションは不透明ですが、左CBは前節高パフォーマンスの高嶺を継続すると予想します。メンバーは割と読めますが、戦術的には2つのオプションを持っています(後述)。
  • 神戸は4バックでウイングに小川を起用するか、3バックでCBを1人増やすかのオプションがあります。札幌と同じ[1-3-4-2-1]の大分相手にはアウェイで4バック、広島相手にはホームで3バック、[1-4-4-2]のセレッソ相手にはアウェイで3バックという状況ですが、セレッソ相手の3バックは相手の2トップ、4枚の中盤に対してミスマッチを作りたかったのだと思います。
  • 今期は4バックが基本形であることや、札幌が前3枚の[1-3-4-2-1]であるため、今節は[1-4-1-2-3]で予想します。メンバーは、イニエスタはアウェイゲームでは無理をさせない可能性もあると報じられていましたが、1週間空くこともあり札幌に来てくれるのではないでしょうか。

2020年7月26日日曜日

2020年7月26日(日)明治安田生命J1リーグ第7節 北海道コンサドーレ札幌vs横浜F・マリノス ~机上論は現実へ~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果
  • マリノスはオナイウではなく、エジガル ジュニオが2試合連続のスタメン出場。SBは高野ではなくティーラトン。仲川、マルコス ジュニオールはいずれも欠場でした。
  • 札幌はFWを誰も置かない予想外の形でした。チャナティップではなく、中野を中央に置いたのもポイントです。土曜日朝に「トレーニングで数人負傷者が出た」との情報がありました。メンバーを見ると、福森と田中を指していたのだと予想されます。福森も勿論ですが、プレッシング戦術でも撤退守備でも対応できる、新人なのにルーキーな田中の欠場が痛いところです。恐らく福森の代役に高嶺を立てることから、このメンバーが逆算されたのではないでしょうか。また早坂は初のベンチ入り、中野が初スタメン。アンデルソン ロペスはこの週になってようやく精神と時の部屋からチェックアウトしたとの情報があり、翌週からメンバーに加わってくるかもしれません。

2020年7月25日土曜日

プレビュー:2020年7月26日(日)明治安田生命J1リーグ第7節 北海道コンサドーレ札幌vs横浜F・マリノス ~ロジックに裏打ちされた奇策~

1.予想スターティングメンバー

予想スターティングメンバー

  • マリノスはGKのパク イルギュとDFの實藤が離脱中。復帰してきたチアゴ マルチンスは鹿島戦で45分でピッチを去り、前節はメンバー外でした。ポステコグルー監督は3戦連続でのスタメン起用を避けているように見え、この観点だと前節途中交代した仲川と、ティーラトンは休ませると予想します。
  • この仮定だけでかなりメンバーが見えて決ますが、後はコアな選手には頑張ってもらうとして、喜田は3連戦となりますがスタメン起用、5連戦となるマルコス ジュニオールを休ませるのではないでしょうか。天野がスタメンなら、中盤が逆三角形の1-4-1-2-3に近い陣形を予想します。もっとも、これ以上星を落とせないということで、仲川、マルコス ジュニオールは強行出場も予想されますが。
  • ミシャはオブラートに言うと、ポステコグルーよりも更にクラシカルというか選手起用におけるリミットの設定がよりハードです。進藤、菅、チャナティップは全試合スタメン出場しています。この3人は今回のゲームにおいても重要な役割を担うと考えられるので、コンディションが心配ですが強行出場を予想します。あるとしたら、チャナティップ→駒井でしょうか。センターラインは荒野が復帰し、前節安定したプレーを見せた田中を起用、前回も3連戦を回避した宮澤は休ませると予想します。右サイドは、昨年4月の対戦で無双したルーカスに期待がかかりますが、前節温存した白井の方が有力です。ただ、菅を休ませるなら白井は左の候補としても挙がります。
  • 札幌側の論点は2つで、①4バックか3バックか。②ハイプレスで入るか引いて構えるか。2018-19シーズンにかけてのマリノスとの対戦は毎回何らか4バックだったり変則システムで対抗しています。

2018.4(ホームでのリーグ戦)
2018.10(アウェイでのリーグ戦)
2019.3(アウェイでのカップ戦)
2019.4(ホームでのリーグ戦)
2019.5(ホームでのカップ戦)
2019.11(アウェイでのリーグ戦)

  • 私の考えは、これまで勝利を収めた2試合と同様、またマリノスが第5節で対戦した鹿島も同様だったと思いますが、4バックにして最終ラインのスペースを消したうえでプレス開始ラインは自陣に設定するのがいいと思います。
  • となると今回も3⇔4バックの変形システム。左はカップ戦で1度白井もやったことがありますが、基本的には菅しかこの役割が務まりません。もう一つポイントになるのが、3バックの右シャドーを兼務する4バックの右FWに入る選手で、武蔵、アンデルソン ロペスを欠くことになる札幌にはここが特大のネックです。役割を考えると、中盤またはアウトサイドで活きる駒井ではなく、ゴールに向かってプレーできる金子しかいない(と、久々に、当てたらかっこいいことを言ってみます)。
  • 3バックでハイプレスをするのはリスキーです。札幌のWBがマリノスのSBと離れたポジションからスタートするので、まずここでプレスがかかりにくくなります。そしてマリノスのWBはフリーダムに誘導するので、札幌のWBがどこまで追えばいいかわからなくなりプレスは失敗すると予想されます(4バックなら、SHに「君たちは最終ラインのことは心配しなくていいよ」とすることで解決できます)。
3バックの時に生じる問題点
  • そして3バックでハイプレスだと、札幌の最終ラインは常に3枚であることが多くなり、その左側では福森vs仲川(または水沼?)というピカチュウvsダグトリオのようなマッチアップになるので、「リスクがあるね」という言葉では足りないくらいの状況になります。

  • これを嫌い、5バックでラインを低く設定するやり方も一応ありますが、これは(昨年11月の対戦時に言ってましたが)ミシャが好まないやり方で、マリノスのようなウイングが幅を取る3トップのチーム相手だと、札幌のDFが常に2枚余る状態になります。ここは2人分数的有利になりますが、ピッチの他のところで数的不利になります。これだとトップ(ジェイ)が孤立するので、奪った後でジェイに当ててジェイが勝てないとずっと押し込まれている状態になりやすい問題があります。
3バックで引くとDF2人が”遊んで”しまいがち
  • そしてマリノスは引いたチーム相手に何度もトライを繰り返せる状況だと、隙を見つけてゴールを奪えるクオリティがあります。このようなチーム相手には、どれだけ押されても常に喉元にはナイフを突きつけておく必要があります。


2020年7月23日木曜日

2020年7月22日(水)明治安田生命J1リーグ第6節 北海道コンサドーレ札幌vsFC東京 ~来ないなら自分から行く~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果

  • 東京は開幕から不動の強力ユニットのうち、森重を休ませてジョアン オマリが初スタメン。なんとなくジェイド ノースっぽい位置づけになっていたオマリが実際に起動されるのは意外でもあり、日程的には必然ともいえます。そして前線に永井→アダイウトン、中盤底に髙萩。もっとも、これらの選手起用により東京が予想外のことをしてきたという印象はありません。寧ろ重要だったのは、今シーズン初めてベンチ入りしたFWの原でした。
  • 札幌は白井→ルーカス。そして宮澤を中盤にスライドさせて最終ラインに田中。私の予想とは逆でしたが、確かに最終ラインで使うなら田中の方が適任です。武蔵、荒野が使えない状況で、中野は初めてベンチ入りしました。


2020年7月22日水曜日

プレビュー:2020年7月22日(水)明治安田生命J1リーグ第6節 北海道コンサドーレ札幌vsFC東京 ~胸vs尻~

1.予想スターティングメンバー

予想スターティングメンバー
  • 札幌はホーム開幕戦ということで、攻撃的なスタイルで臨んでくると予想します。といっても、メンバーは前節からそう大きくは変わらず、トップにジェイ、南の島で生活中の荒野に代えて田中と予想します。ドゥグラス オリベイラは前節一定程度の期待感を抱かせましたが、温存したジェイで勝負してくるのではないでしょうか。また中盤は、高嶺も候補ですが高さも考慮して田中、と予想します。
  • 後は、流石のクオリティでチームを救ったしたルーカスや、高嶺のスタメン起用(一応出ずっぱりの福森に代えてはあるか。あるとしたらかなりのサプライズです)あたりが、思い当たる選択肢です。
  • 東京は2人程度のターンオーバーをしながら、ここまで4勝1敗と上々の滑り出しです。GKの林とCBの森重&渡辺は代えがきかない存在で、今後、例えば小川をCBで起用してどちらかを休ませたりするのでしょうか。そして橋本がいいタイミングでロシアに旅立ってくれた中盤は、キャプテンの東が軸で、安部とアルトゥール シルバの起用を予想します。髙萩も考えられますが、川崎戦の大敗からやや序列が下がっているでしょうか。
  • 前線はキーマンであるディエゴ オリヴェイラの起用法がポイントですが、前節の浦和戦と同様にこの試合も右サイドだと予想します。プリケツでゴリゴリアタックしてくるディエゴを、札幌の左(福森)とマッチアップさせるのは理にかなっているはずだからです。もっとも深井の胸板がいつも通り尻拭いをするのですが。なお、私は胸派です。

2020年7月19日日曜日

2020年7月18日(土)明治安田生命J1リーグ第5節 ベガルタ仙台vs北海道コンサドーレ札幌 ~Stupid one~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果

  • 両チームとも予想外の選手が1人ずつスタメンに名を連ねました。仙台は松下ではなく道渕、札幌はジェイではなくドゥグラス オリベイラ。松下は負傷だったのかもしれません。


2020年7月18日土曜日

プレビュー:2020年7月18日(土)明治安田生命J1リーグ第5節 ベガルタ仙台vs北海道コンサドーレ札幌 ~ゴールまでのdistance~

1.予想スターティングメンバー

予想スターティングメンバー

  • 中5日での開催となり、ようやくまともなインターバルを得たことで、恐らく両チームとも負傷者を除いたベストメンバーを送り込んでくるでしょう。
  • 仙台は再開初戦からこのメンバーがベースとなっていますが、左ウイングは恐らく結果を出しつつあるアレクサンドル ゲデス。前線では唯一ファンタジーアを感じる選手で、2試合連続で得点に絡んでいます。
  • 札幌は前節途中交代したチャナティップの状態がポイントですが、日刊スポーツはスタメン予想をしています。前節に引き続き、信頼の厚い駒井がどちらかのシャドーに入るでしょう。

2020年7月13日月曜日

2020年7月12日(日)明治安田生命J1リーグ第4節 湘南ベルマーレvs北海道コンサドーレ札幌 ~鶏と卵~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果

  • 札幌は「状態を見て判断」だったジェイがスタメン出場、実質的に武蔵の分だけ枠が空いた格好になりましたが、ドゥグラスが滑り込みました。また右シャドーは駒井、CB中央は田中と予想通りの起用でした。
  • 湘南は右サイドに古林、中盤に茨田と今シーズン初スタメンの選手を起用してきました。前節攻守で活躍した中川は2試合連続のスタメン出場。