2023年11月12日日曜日

2023年11月11日(土)明治安田生命J1リーグ第32節 北海道コンサドーレ札幌vsサンフレッチェ広島 〜DAS IST J.League〜

1.ゲームの戦略的論点とポイント

スターティングメンバー:

  • 広島は、夏に森島が去って(報道通りなら)ほぼその移籍金を注ぎ込む形でセレッソから加藤を獲得。その加藤はシャドーでの起用が多かったですが、この日は1トップでスタート。中盤は野津田がやや出場機会を減らし気味で、東を入れて川村と左利きを二人並べています。最終ライン中央には荒木ではなく、CBとしては2試合目のスタメンとなる山﨑。
  • 札幌はスタメンは前節と同じ。小柏とスパチョークがベンチに復帰。





2.試合展開

意外と動的だった広島の対応:

  • 15分まではミラー布陣でスペースを得られない選手が前に蹴るだけで、特に何も起きなかったので、もし見直す方がいても飛ばしていいと思います。
  • 15分頃から落ち着き始めると、札幌は青木が下がって後ろでボールを触るようになる。浅野は前に残って裏を狙うのが主になります。5バックで横スライドはあまりずれなさそうな広島相手には、最終的には浅野の前のスペースにボールを送って特徴を活かすと良さそうなのですが、序盤は佐々木翔が浅野にはしっかりと対応して前でも裏でも浅野はボールを受けるのに苦労します。
  • そのような時は、いきなり浅野に蹴るのではなくて、誰かがその浅野と佐々木の関係性に影響を及ぼすようなプレーをして、要するに佐々木が浅野をずっと見ている状態を徐々に解除できるといいのですけど、浅野の近くの選手というと、駒井は山﨑を背負って1トップとして起用されていますけど、山﨑相手だと(もっと大したことないDFが相手の時と違って)駒井も感覚を掴むのに序盤は苦労していました。ルーカスも対面の志知とのマッチアップでなかなか前に出ていけない状況。
  • これらのキーとなる選手が各個撃破…まではいかなくても、広島の1on1基調の対応で余裕がなさそうで、だいたいコンサが攻撃でいい形を作る時は、まず最初の時点でこれらの選手のマッチアップのところで優位性がありそうな時が多いので、この試合はまずマッチアップ自体がイージーではない印象でした。

  • それでも25分前後から、その駒井や浅野のマッチアップところで対面の選手に勝って、コンサはセンターサークル付近から速攻を仕掛ける場面が何度かありました。これは広島の中央2人が前に出ていくタイプの選手で、荒野や馬場に対してあまりステイしなかったということもあると思います。
  • 前も中央もできちゃう駒井はさすがだね、すごいね、っていうのもありますけど、それでも駒井にせよ浅野にせよ、ピッチのどこで、攻撃のどの局面でどのような仕事をさせるか整理された方がスコアにはより結びつくとは思います。

ショートカウンターから何度か攻め込む広島:

  • 対する広島は、コンサが重心高め、前に出ていくアクションが多い守備だとおそらく読んでいて、中盤から前は長い距離を走って飛び出すことが得意な選手が多く、シャドーの満田とエゼキエウに加え、東や川村も前へのアクションを意識していたと思います。
  • トップの加藤にはそんなにボールが収まっていなかった印象ですが、コンサのGK高木から始まる(相変わらずなんとも言えない感じの)ボール保持を、馬場や荒野が後ろ向きでボールタッチしたところを狙ってひっかけてのショートカウンターは何度か形になっていました。加藤がFWでスタメンだったのはこうした働きを期待したのでしょう。
  • むしろコンサがリトリートでの対応が多く、リトリートするコンサのDFやMFの前で引き出したり相手を誘導するプレーが広島のスタメンの選手には不足していた印象で、なのでコンサとしては2列目からの飛び出し以外はそこまで脅威にはならなかったと思います。

雑感

  • お互いに基本1-3-4-2-1の布陣で、広島の中盤の選手が思ったほど中央を守らずにいたこともあって(むしろコンサの馬場と荒野の方がホールディング役として枠割りを意識していた)、序盤から予想以上にオープンな展開だったと思います。コンサは青木が3回決定機を迎えましたが、大迫のビッグセーブもあり機を逸したのが痛かったです。それでは皆さん、また逢う日までごきげんよう。

2 件のコメント:

  1. 広島サポです。正直タイトルの一文でレビュー終わっていいような試合でしたね。

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    1. エンタメとしてはもうちょい見どころが欲しいですね。

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