1.ゲームの戦略的論点とポイント
スターティングメンバー:
- 鹿島は9勝2分4敗の勝ち点29で首位町田を勝ち点3差で追う状況。ここ6試合(ちょうど、三上GMが「7試合で勝ち点7!」を掲げた対象試合と一致)はガンバ、湘南、柏、ヴェルディ、広島、神戸に5勝1分と調子を上げてきたところです。
- 一方で水曜日にはアウェイで町田とのルヴァンカップを戦い、GK早川の他、植田、関川、佐野といった主力をスタメンに送り込みましたがターンオーバー気味の町田に0-2で敗退。ここでの疲労は気になるところです。
- メンバーは右ウイングのみ流動的で、藤井、樋口、チャブリッチと試してきましたが、ここ4試合は師岡が先発。トップ下は名古が先発した8試合で7勝1分と驚異的な結果で、好調を維持するチームのキーマンとなっています。この日の役割は、FWの鈴木と並んだ2トップとするのが妥当でしょうか。
- 長野とのルヴァンカップをターンオーバーで乗り切ったコンサ。武蔵、浅野、青木を欠く前線は、新たに近藤もこの週の練習中の負傷で欠場。宮澤も同じく負傷ということで、右に原、中央に田中克幸の起用を予想するメディアもありましたが、それぞれより経験のある田中宏武と髙尾が最終的には選択されています。
1.ゲームの戦略的論点とポイント
スターティングメンバー:
- 2位琉球〜11位今治まで勝ち点差3と混戦模様のJ3で長野は8位につけます。このルヴァンカップでは3月に徳島に5-1、4月に京都に3-2と、上位カテゴリでありますがなんというか”お察し”のチームと対戦が組まれる僥倖もあり勝ち進んできたようで、それらのチームと同類の我らがコンサをホームで迎え撃つということで意気上がる状況でしょうか。
- J3はこの週の週末にリーグ戦がない(天皇杯1回戦)ということもあり、メンバーはターンオーバーのコンサに対し、ほぼリーグ戦を戦っているメンバーを送り込んできたようです。FW浮田は2020年に山口でプロデビューし、すでに4クラブを渡り歩いていて、今シーズンはJ3で14試合8ゴールと好調。個人的に気になる選手は左DFの杉井で、2000年5月生まれの24歳、柏ユースから高卒トップ昇格した左利きDF。サイドもセンターもできる左利きという点でどのクラブも探しているタイプではないでしょうか。
- 週末に鹿島との断頭台マッチ?を控える
ミシャコンサは完全ターンオーバー。3日前のリーグ戦でメンバー外だった小林、長谷川といった選手は怪我ではないことが判明しました。GK児玉はY.S.C.C横浜でカップ戦に出場しているので、この試合を勝ち進んだ場合に次のプレーオフラウンドから出場可能ということです。
1.ゲームの戦略的論点とポイント
スターティングメンバー:
- 東京はこの週末から初夏の陽気を感じる気温で(といっても昨今の酷暑下ではこれぐらいでは初夏と言えないかもしれませんが)、Jリーグのキックオフ時間はまだ日中に設定されているカードも多いですが、16時キックオフは気温的にはちょうどいい時間帯でしょうか。
- 柏は中盤センターで開幕スタメンだった高嶺と、左右のサイドハーフで出場していた山田雄士が離脱中。ただ全体としては、混迷を極めた前のシーズンよりは戦力アップに成功している印象で、右には島村、中央には白井、右SBには拓殖大学4年生の関根がそれぞれ重要なプレイヤーとなっており、昨年後半戦の立て直しに大きく貢献したCBの犬飼、スーパーエースのマテウスサヴィオも健在。1試合未消化で勝ち点18の12位につけていますが、細谷が前節湘南戦でようやく初ゴール&代表活動で離脱が多かったことを考慮してもまずまずの滑り出しではないでしょうか。
- この日のメンバーは、大卒2年目の熊澤がトップに入り、2列目攻撃的MFにマテウスサヴィオと小屋松を併用、この位置での起用が多い戸嶋が久々に中盤センターに入るいつもと異なる布陣。この狙いについては後ほど考察します。
- コンサは浅野が前節試合中の負傷(肉離れ)で離脱。前線はゴニとスパチョーク、駒井の並びになるので、ボールを持っていない時は駒井が下がってスパチョークは2トップの一角になります。宮澤と岡村は、宮澤が熊澤、岡村が細谷を担当するマンツーマンを徹底していて受け渡しはほぼ全くなしなので、左右は頻繁に入れ替わる関係性です。
1.ゲームの戦略的論点とポイント
スターティングメンバー:
- 「Jリーグの日」ということで平日開催のリーグ戦。
- 補強禁止の逆風を乗り越えJ1に戻ってきた磐田。かなり苦戦するのでは?と予想していましたがセンターラインに川島、リカルドグラッサ、マテウスペイショットと一定の強度がある選手を確保していることに加え、2節の川崎戦での4ゴールをきっかけに爆発したジャーメインの得点力もあってここまで4勝2分7敗で15位と少なくともコンサよりはポジティブに序盤戦を乗り切ったと言えるでしょう。
- しかし12節でジャーメインが負傷、おそらく1ヶ月以上の離脱と診断されて迎えた前節の鳥栖戦は下位に沈む鳥栖にホームで0-3と完敗。この時は川島が負傷、リカルドが出場停止とセンターラインをごっそり欠いていたのはありますが、ジャーメインが不在のこの1ヶ月でなんとか踏ん張りたいところです。
- メンバーは、復帰の山田がトップ下でジャーメインに変わってスタメン出場。左サイドハーフは平川が不動のスタメンでしたがこの日は古川を起用してきました。
- コンサは武蔵が前節、前半終了時に退いたのは負傷だったようで、ゴニのスタメンを予想するメディアもありましたが久々の駒井FW。ただ、スタート時はスパチョークが前、駒井がシャドーないしはインサイドハーフでしたが徐々に駒井が中央で体を張るいつもの役割分担からポジションもその影響でシャッフルされたという感じで流動的でした。また最終ラインには岡村が5試合ぶりにスタメン復帰。
1.ゲームの戦略的論点とポイント
スターティングメンバー:
- 川崎は試合前の時点で3勝4分5敗の15位と出遅れています。エリソンが出場停止で、代役はゴミスと山田が考えられ、後者の方が起用自体は多い状況。やはりゴミスのスタメンはバランス的に難しいのだと思いますが、この試合はマンマークで守るコンサ相手にゴミスのポストプレーを突破口にしたく賭けに出たのだと思います。一方で山田もポジショニングや動き出しでマンマークを崩す能力は持っているはずなので重要なカードでしょう。
- 最終ラインは再起をかけるジェジエウが、負傷から復帰後リーグ戦3試合はベンチスタートと慎重な使われ方でしたが、武蔵とマッチアップするこちらも重要な役割を担ってスタメンに復帰しています。高井はU23日本代表から戻って1週間ですが、こちらもコンディションを注視した結果のベンチスタートでしょう。
- 脇坂、橘田と組む中盤の3人目は遠野が4試合連続のスタメン。山本悠樹はメンバー外、ゼヒカルドはここまでスタメン2試合と新加入選手がイマイチフィットしておらず、今後浮上のためにはキーとなるポジションかもしれません。
- コンサは3試合連続で同じスタメン。岡村のコンディションは不明ですが、家泉がここ3試合である程度計算できると踏んではいるのでしょう。
1.ゲームの戦略的論点とポイント
スターティングメンバー:
- 試合前の時点で、FC東京は5勝3分3敗で勝ち点18と6位につけます。
- メンバーは、CBの序列がおそらく木本・エンリケ→土肥→森重となっていて、偉大な父を持つ19歳の土肥が抜擢されようやくポスト森重問題に本格着手できそうな様子ですが、この日は土肥が欠場、木本は故障明けでベンチスタート。昨年小柏と浅野の2トップに蹂躙された森重とエンリケトレヴィザンのユニットのリベンジマッチとなるでしょうか。
- この他、U23日本代表に参加していた松木と荒木、GKの野澤は休養で、松木と荒木がが務めることが多かったトップ下に仲川。大黒柱のディエゴオリヴェイラは10節から復帰しています。
- コンサは3日前のアウェイでのセレッソ戦と同じスタメン。前節存在感を見せた家泉が引き続き起用され、復帰の岡村はベンチスタート。
1.ゲームの戦略的論点とポイント
スターティングメンバー:
- 開幕10戦を5勝4分1敗で乗り切りわずかな差で首位に立つ創設30周年のセレッソ。
- フォルランと柿谷の2トップが観客を魅了した20周年のシーズンほど名前は派手ではないにせよ、両ワイドにルーカス、カピシャーバ、(序列低いけど)クルークス、その後ろの毎熊、登里と充実の陣容で、センターラインもレオセアラ、健在のキムジンヒョン、ヨニッチは抜けたけどどこかで見覚えのある田中駿汰、進藤と上位を狙えるメンバーが揃っています。
- ただインサイドハーフは香川、清武と費用対効果がやや悪そうなビッグネームを2人抱えており、ここがどう転ぶか、そして昨年失速した後半戦をどう乗り切るか、という展望でしょうか。
- メンバーは、カピシャーバ、進藤、清武、(おそらく)ヴィトールブエノが負傷、西尾とジャスティンハブナーはU23代表招集中。最終ラインは舩木が左利きCBとして存在感を日に日に高めており、インサイドハーフは柴山が3試合連続のスタメン起用。外国人選手枠の兼ね合いもあり、クルークスはルーカスが出られない時だけ右ウイングでスタメンという扱いですが、カピシャーバ不在のこの日はクルークスを左に持ってきました。
- コンサは負傷の岡村が強行出場という報道もありましたが、前節45分間プレーしてまずまずの出来だった家泉がJ1初スタメン。岡村によると「ミシャは最初に決められた序列を覆すまでが大変」だそうですが(菅野のYouTube参照)、負傷者の状態を考慮しても、前節のプレーは家泉に賭けてみる勇気が湧く水準だったのでしょう。