2020年11月23日月曜日

2020年11月21日(土)明治安田生命J1リーグ第28節 北海道コンサドーレ札幌vs清水エスパルス ~試されるProfessionalism~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果

A(アジアン).

  • 清水は金井が負傷欠場で、立田が中央、ファンソッコが左。あと、西澤が右に入って、中村が左。ナイスガイ金子選手はベンチスタートだったね。

B(ベコム).

  • 立田は新監督就任後スタベンで、ソッコが中央でしたが入れ替わってきましたね。ソッコは日本平での対戦ではMOM級の活躍でしたが、立田よりは彼の方がプレーに柔軟性があるというか、立田はまだ潜在能力だけでプレーしている感があるんですよね。左CBとしてはビルドアップも物足りないですし。ただ、札幌のクロス連射対策もあったかもしれないですね。もっとも他にDFが居なさそうですが。

A.

  • 編成的に、DFに右利きしかいないのはきつそうだね。
  • 札幌は、ジェイがスタメン復帰で、菅とウーゴヴィエイラがベンチ入り。
B.
  • 新監督就任後の2試合を見た感じ、清水相手ならスタートからジェイでも問題なさそうだな、とは思っていました。

2020年11月15日日曜日

2020年11月14日(土)明治安田生命J1リーグ第27節 北海道コンサドーレ札幌vsサガン鳥栖 ~残されたミッション~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果

A(アジアン).

  • 皆さんこんにちは。
  • リーグ戦27節、コンサドーレは29試合目の消化なので、この試合を入れてもあと6試合。サガン鳥栖は27試合目の消化。
  • 鳥栖のメンバーは、GKは高丘と入れ替わりで加入した朴一圭、最終ラインは、最近は原が4バックの右CBに入ってたけど、今日はエドゥアルドと宮のコンビは久々みたいだね。中野は2003年8月生まれだから17歳。俺たちの小屋松もスタメンだけど、いつもの左でなく右に入っているのは福森を意識かな。一方で、原川は2試合連続でメンバー外なのはよくわからないね。
  • 札幌もこのシーズンは半分捨てて守備練習やってる、ってことになってるけど、鳥栖みたいに若手を継続的に試合に出せるのは意義があるかもね。

B(ベコム).

  • 投資的な側面もあるのかもしれませんが、伝統的なキック&ラッシュから本来志向しているスタイルに転換するには、やはり若くて頭が柔らかい選手を使ったほうがいいとの考えもあると思います。金明輝監督はそういう志向性に見えますし、アヤックスと提携したりしてるのも大きいビジョンがあるんでしょう。
  • 一方で「ゴールの仕方は教えられない」。ので、トップは豊田とかチアゴアウベスをうまく組み入れていきたい、と見えます。
  • あと、鳥栖ユースって練習場と寮が併設で全寮制なのはすごいですね。

A.

  • 練習終わって30分で栄養補給できるのはでかいよね。東雁来だったら、どんだけ早くてもみんな家とか寮で食べるまで1時間半くらいはかかってそう。そっから風呂入って、学校の勉強して、寝るの何時だ…ってなる。全寮制じゃなくてもいいけど、そのあたりの環境は大事だよね。
  • 札幌は、荒野とチャナティップが出場停止と怪我でメンバー外。他は、菅以外はベストメンバーかな。この2人がいないなら、次のオプションとして走れるFWをスタメンから使う、というのが頭の中みたいだね。

B.

  • 前節の記事でもちょっと書きましたけど、9番を排除して成功したチームって歴史上存在するんですかね?ペップバルサもビジャがいて、スタートは左or右で張ってましたけど役割はワイドストライカーで設計されてましたし、ミシャが引き合いに出すクライフバルサも、ストイチコフってリーグ戦で20点近くとる選手じゃないですか。もしくはサリナスとかリネカーとか。

A.

  • バルサはお笑いレベルで、移籍市場での動きがへたくそなのはファクターとしてあるよね。ペップは9番が要らないんじゃなくてエトーとかイブラが嫌い。仮にイブラが来た年にスアレスが市場に出ていたら歴史は違ったのかも。でもスアレスがビジャの役割だったかもしれないし、1度は試しているようにも思う。その辺の話は、この試合と絡められそうなら後ほど改めて考えようか。

2020年11月12日木曜日

2020年11月11日(水)明治安田生命J1リーグ第33節 FC東京vs北海道コンサドーレ札幌 ~経済活動との両立~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果

A(アジアン).

  • 今回もこの形式で行くんだ。

B(ベコム).

  • はい。私自身が過密日程なので。しばらく楽したいので、この形式になると思います。

A.

  • FC東京さんほどではないと思うけどね。

B.

  • それはありますね。まだカップ戦2つ残ってますし、ちょっとこれはないな、って感じの日程ですよね。プレミアリーグみたいな。
  • 個人的には、ルヴァンという大スポンサーの存在や、札幌みたいなクラブでもタイトルを獲得するチャンスが散在することはメリットなんですけど、世界的に見てもリーグカップと協会カップが併存しているのってイングランドとか一部の地域のみじゃないですか。その中でも日本はルヴァンカップってH&Aでグループステージからやるのは本当に大変な日程になりますよね。試合数減らすとスポンサー的には難しいんですけど。
A.

  • 長年このスキームだし難しいね。
  • スタメンは、東京は三田じゃなくて内田、それ以外はベストメンバーって感じだね。札幌はアンデルソンロペスがスタメンかな?と思ったけど、川崎戦と同じだった。

B.

  • 東京はこの後、鬼のような日程ですが、ルヴァンカップが中止になったこともあって、この試合はほぼベストですね。そして、内田がものすごく重要でしたね。
  • 札幌としては、前節の川崎ほど危険というか、前線の守備強度が下がったら即死レベルのチームではないので、そのあたりは人を変えることで調整、というのが考えられましたが、結果的には「うまくいっているチームは変えない」ということでしょうか。こちらはサブに外国籍のFW3人が並んでいて、ややアンバランスな印象はありましたね。

2020年11月3日火曜日

2020年11月3日(火)明治安田生命J1リーグ第26節 川崎フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌 ~天才の描くシナリオ~

※今回も試験的に対談形式でお送りします。

0.スターティングメンバー

A(アジアン).

  • いや~会心の勝利だったね。でも平静を装っていつも通りスタメンから確認しようか。

B(ベコム).

  • はいどうぞ!

A.

  • 仕事だろ。真面目にやれ。スタメン出せ。

B.

  • はい。仕事ではないですけど。

スターティングメンバー&試合結果

A.

  • あと選手名は面倒なので敬称略でいこう。このブログいろんな人が見てる痕跡があったので気にしてたけど。
  • 川崎は家長が右ウイング、旗手がインサイドハーフで田中碧はベンチスタートだったね。

B.

  • しょうがないんですけど、中盤はスタメンの3人+守田+長老の次はだいぶ落ちますね。下田が何回か使われているのでそっちかとも思いましたが。試合中に何度か入れ替えてましたが、旗手はインテリオールではないですよね。

A.

  • 札幌はルーカスが左で、チャナティップをスタメンで使ってきたね。

B.

  • 後者は想定の範囲内でしたが、前者は全く予想できませんでした。ただ、フルミネンセの頃の映像見ると左から切れ込んでシュートとかやってましたよね。その辺は確認した上で使ってきたと思います。金子は絶好調でしたし、予想はできなかったけど納得感はありました。

2020年11月2日月曜日

プレビュー:2020年11月3日(火)明治安田生命J1リーグ第26節 川崎フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌 ~2020シーズンの意義~

※今回は特別編として架空の対談形式でのプレビューをお送りします。なお、登場人物は以下の2人の設定です。

A:アジアン。自分はサッカーに詳しいと思っているが中高の部活は吹奏楽部。好きな食べ物は焼きそば弁当。

B:ベコム。運動は苦手だがコロナ太りによって今年新調したオーセンティックユニフォームが着れなくなったのがショックで週2で走っている。夢はマッチデープログラムの景品を当てること。

※仕様上、ブログのプレビューに最初の画像が表示されるので予想スタメンはここに掲載します。

予想スターティングメンバー

1.札幌にとっての試合の意味

A(アジアン).

  • プレビューはやめたんじゃなかったの?

B(ベコム).

  • 一時休業ですよ。書く意義がありそうな時は書くけど、ここ数試合はあんまり事前に予測しても難しいってか、蓋を開けてガラガラポンしないとわからない状況だったじゃないすか。

A.

  • 予測しても難しいってのはどういう話?

B.

  • 若手選手を優先的に起用しているのとか。試合は勝つのが目的なので、なんか考察するとしたら互いにどうすれば勝てる?勝てた?を考えるのがまず基本だと思うんですけど、その前提が狂っちゃうとプレビューを頑張って書いても意味がないし、レビューで日記をつけていくだけでいいなと思ったんです。

A.

  • じゃあ、川崎戦はプレビューを書く意味のある試合なんだ。

B.

  • はい。まだ色々わからない、読めない部分もたくさんありますけど、一つ言えるのは、札幌が2020シーズンに一貫して試みてきたサッカーって、元はと言うと川崎みたいなチームに勝つためにやっていると思うんですよ。最近気づいたんですけど。
  • だとしたら、この試合は何かタイトルがかかっているわけでもないですけど、一種の中間考査みたいな見方をしてもいいんじゃないかと思ったわけです。

A.

  • 力関係的にどう考えても単なる片思いだけど、詳しく聞こうか。

B.

  • それこそ1年前のルヴァンカップが典型なんですけど、川崎みたいにゴール前に枚数をかけられても相手のブロックを崩せるチームに対しては、5バックで引いて守るって有効な解決策にならないんですよ。
  • ルヴァンカップは、先制こそしましたけど、前半の25分くらいからほぼ9人で守ってましたよね。トップにジェイ選手を残して、シャドーの武蔵選手とチャナティップ選手が下がって。武蔵選手は相手のSBについていく役割で。前半ATにセットプレーから川崎が追いついて、後半ラスト10分で大島選手→小林選手のラインで決まるまではスコアは動きませんでしたけど、札幌はその間ずっと自陣に引いてカウンターしかできなかったから、点取られるのは時間の問題って感じの試合展開だったと思います。
  • 川崎としては引き分けとかPK戦って制度上はありますけど、ずっと押し込んでれば負ける要素は基本的にないから怖くないですよね。例外的に、札幌の場合は福森選手のセットプレー、武蔵選手のカウンターという飛び道具がありますけど、ずっと引きこもってるチームって基本的には怖くない。崩せなかったら嫌だ、とかはあるかもしれないですけど。そこまで徹底するか?という選択もある。
(2019ルヴァンカップ決勝)1トップだけを残して押し込まれるとカウンターも困難


A.

  • だから、自陣ゴールから離れてプレーするために、重心を高く設定して、かつ相手にプレッシャーをかける守り方に取り組む必要があるっちゅうことね。

B.

  • そういうことです。単に押し上げるだけだと1発で裏とられて終わりなので。カップ戦のファイナリストにはなりましたし、深井選手のドラマティックなゴールとかもあって凄く惜しいところまでは行きましたけど、客観的に見てタイトルを持って帰るにはまだ達してないチームだったと思います。本気でタイトルを狙いに行っているからこそ、ミシャはこのようなシーズンの使い方をしているんだと思います。わかったのは最近ですけど。

A.

  • ハイプレスの必要性はわかったけど、マンマーク基調のやり方である必要は?

B.

  • 一つは、ゾーナルなスタイルよりも仕込むのが楽だから。もう一つは、「広く守る」にはマンマーク基調のやり方しか選択肢がないから。
  • ゾーナルなディフェンスって結局、ピッチのどこかを捨てて、自分たちが設定するエリアに引き込むやり方なので狭く守るやり方なんですよ。実際それっぽいやり方も何度か試していたと思います。ホームでのマリノス戦とか、それこそ1-6で負けた前回の川崎戦とか。相手のCBを捨ててFWをハーフウェーライン付近に置いてましたね。
  • マリノス戦では相手のCBの背後を突きまくって大成功でしたけど、川崎は足の速いDFがいるのでうまくいかなかったですよね。あと、CBに展開力があると、あんまりフリーにすることもできないんですよ。
  • だから、理想論としてはまず相手のCBのプレーを制限するスタイルで行きたい。となるとピッチのどこかを捨てるんじゃなくて、相手がどこにいてもアプローチするやり方を確立したい。どこも捨てないで広く守るとなると、全部マンマークしかない、って感じだと思います。
  • 後は、ミシャは攻撃は常に広く攻める志向なので、広く攻めて広く守る、だと相性は悪くはないってのもあると思います。この辺はまだよくわかんないですけど。

A.

  • でも一応理由としては示せて入るからそういうことにしておこう。ここ数試合は湘南とか横浜FCには完封で勝ってるから、形になってると言えばなってる?

B.

  • それらのチームにはちょっと失礼かもしれないですけど、川崎くらい個人能力があるチームに対してある程度計算できるレベルになって初めて、マンマーク基調のやり方に手ごたえを感じるべきだと思います。
  • マンマークって個対個の選手の能力がものを言うやり方なので、相手にそんな怖い選手がいなければ楽なんですよ。札幌は金がないって言うけど、湘南と横浜FCよりは強化費が多いじゃないですか。
  • 選手の個人能力で勝てるチームに確実に勝つために、こんなに苦労しているわけではないです。これまでやられていたチーム相手にどこまでこのやり方で詰められるか、というチャレンジでもあるので、その意味でも試金石になる相手です。

A.

  • 仙台とか名古屋に3点取られたのもせいぜい1ヶ月の話だからね。まだまだ波があるよね。

B.

  • はい。ただ、ジェイ選手があれだけ連続性のあるアクションをしたりとか、よくなっている兆しは随所に見えるのも事実ですよね。ジェイ選手だけでなくアンロペ選手やルーカス選手にもあれだけ走る、体を張ることを求めて、かつ選手を納得させているように見えるんですけど、そのあたりの手腕は本当にミシャはすごいよな、って思います。ブラジル人選手は、ブルーノコーチとかの存在も大きいのだと思いますけど。
  • 一方で、いい監督って色々な観点があると思うんですけど、一つは、だいたい数ヶ月もあれば、完成までいかなくてもやりたいサッカーを形にできるはずなんですよ。発展するのに20年も30年も時間が必要なのは苗穂駅とかそういう例外だけ。もう形になっているというか、やりたいことは見えてはいるので、この点はあんまり追及する意味はないかもしれないですが。

A.

  • 苗穂駅の例えは微妙だね。

2020年11月1日日曜日

2020年10月31日(土)明治安田生命J1リーグ第25節 ガンバ大阪vs北海道コンサドーレ札幌 ~後は決める「だけ」?~

0.スターティングメンバー

スターティングメンバー&試合結果
  • 札幌の菅が試合2日前に新型コロナウイルスに感染したと公表され、Jリーグのプロトコルに加えクラブとしても独自の検査等、対応を実施した上で試合が開催されました。
  • 札幌は菅の代役に白井、最終ラインには出場停止処分明けのキム ミンテが復帰。ジェイを負傷で欠く前線にはドウグラスオリヴェイラを起用し、出場停止処分の第6節以外全ての試合に先発していた荒野がベンチスタート。
  • リーグ戦ここ9試合を8勝1分と絶好調(つまり、9月の厚別での対戦以来負けていない)のガンバは、トップの宇佐美と組む選手を使い分けている以外は、このベストメンバーの起用をほぼ続けています。そのトップは、アデミウソンがピッチ外のトラブルでメンバー外。