2017年4月26日水曜日

2017年4月22日(土)14:00 明治安田生命J1リーグ第8節 浦和レッズvs北海道コンサドーレ札幌 ~後手を踏んだ守備のコンセプト~

スターティングメンバー

 北海道コンサドーレ札幌のスターティングメンバーは3-4-2-1、GKク ソンユン、DFキム ミンテ、横山知伸、福森晃斗、MF早坂良太、荒野拓馬、宮澤裕樹、田中雄大、FW菅大輝、兵藤慎剛、都倉賢。サブメンバーはGK金山隼樹、DF進藤亮佑、MF前寛之、河合竜二、小野伸二、FW上原慎也、内村圭宏。メンバーは前節から内村がサブ、菅がスタメン、金山がベンチ入り以外は同じ。前節試合中に足に違和感を感じて交代の内村だが、軽傷だったようでベンチ入りしている。人の配置は2ボランチ、2シャドーを配し、守備時には5-4-1ないし5-2-3となる3-4-2-1。予想通りというか、第4節サンフレッチェ広島戦と同じ配置で臨んできた。
 浦和レッズのスターティングメンバーは3-4-2-1、GK西川周作、DF森脇良太、遠藤航、槙野智章、MF関根貴大、柏木陽介、阿部勇樹、宇賀神友弥、武藤雄樹、興梠慎三、FWラファエル シルバ。サブメンバーはGK榎本哲也、DF那須大亮、MF長澤和輝、青木拓矢、駒井善成、FW李忠成、ズラタン。今シーズンは中盤に青木が入ったり、シャドーに李や柏木が入ったりする以外はメンバーが固定されている印象である。

2017年4月20日木曜日

2017年4月16日(日)13:05 明治安田生命J1リーグ第7節 北海道コンサドーレ札幌vs川崎フロンターレ ~謎めくポジショニング~

スターティングメンバー

 北海道コンサドーレ札幌のスターティングメンバーは3-5-2、GKク ソンユン、DFキム ミンテ、横山知伸、福森晃斗、MF早坂良太、荒野拓馬、宮澤裕樹、兵藤慎剛、田中雄大、FW都倉賢、内村圭宏。サブメンバーはGK杉山哲、DF進藤亮佑、MF前寛之、河合竜二、小野伸二、FW上原慎也、菅大輝。前節試合中に太ももの裏を痛めて交代したジュリーニョがメンバー入りせず(注:この試合後に左ハムストリング肉離れ・全治非公表のアナウンス)、内村がリーグ戦初スタメン。FWはこれで3人が離脱し、上原のFW起用(非・パワープレー)も現実的なオプションと考えざるを得ない。また、一部メディアではマセードのスタメンが伝えられていたが、ベンチにも入っていない。サブのGKは金山に代わって杉山。余談だが昨シーズンから、負傷者情報の公式アナウンスを試合当日に行うようになったのは一種の情報戦(直前まで誰が出てくるのかを隠しておく)なのだろうが、当日急に重傷だと発覚するのはあまり精神衛生上よくない。
 川崎フロンターレのスターティングメンバーは3-4-2-1、GKチョン ソンリョン、DF田坂祐介、谷口彰悟、奈良竜樹、MFハイネル、エドゥアルド ネット、中村憲剛、車屋紳太郎、FW小林悠、長谷川竜也、登里享平。サブメンバーはGK新井章太、DF板倉滉、MF三好康児、森谷賢太郎、阿部浩之、FW大塚翔平、森本貴幸。公式のスタメン発表では4-4-2となっていたが、実際は守備時に5バックになる3-4-2-1。
 エドゥアルドはオフに右肩関節反復性脱臼の手術をしたため離脱中。家長は3月に右足第一末節骨の骨挫傷および不顕性骨折(全治1ヶ月)、舞行龍ジェームズは右膝外側半月板損傷(全治5ヶ月)、大島は4月に右ヒラメ筋肉離れ(全治5週間)でこちらも札幌同様に主力級を数人欠いている。
 ミッドウィークにルヴァンカップ、AFCチャンピオンズリーグを開催したため日曜開催のリーグ戦。札幌はルヴァンカップ、アウェイでの清水エスパルス戦に控え組主体+ソンユン、ミンテ、宮澤といったメンバーで進藤のゴールで勝利。個人的には、小野が入った前線の並びに注目していたが、昨シーズン同様の3-4-1-2だった。川崎はホームでのAFCチャンピオンズリーグ、広州恒大戦を戦い0-0。ほぼフルメンバーで、後半から中村憲剛、登里を投入している。

2017年4月9日日曜日

2017年4月8日(土)19:00 明治安田生命J1リーグ第6節 北海道コンサドーレ札幌vsFC東京 ~クライトンの遺言~

スターティングメンバー

 北海道コンサドーレ札幌のスターティングメンバーは3-5-2、GKク ソンユン、DFキム ミンテ、横山知伸、福森晃斗、MF早坂良太、荒野拓馬、宮澤裕樹、兵藤慎剛、田中雄大、FW都倉賢、ジュリーニョ。サブメンバーはGK金山隼樹、DF進藤亮佑、MF前寛之、河合竜二、小野伸二、FW内村圭宏、菅大輝。深井を失ったアンカーには宮澤、右のインサイドハーフには荒野。ウイングバックは右に札幌デビュー戦となる早坂。左は田中が戻ってきた。兵藤は体調不良で一昨日の練習を休んだとの情報があるがスタメンに名を連ねた。また永坂も7日の練習中に左太もも裏を痛め別メニュー調整をしていたとのことで、CBのサブには進藤。
 FC東京のスターティングメンバーは4-2-3-1、GK林彰洋、DF室屋成、森重真人、丸山祐市、太田宏介、MF橋本拳人、田邉草民、東慶悟、阿部拓馬、中島翔哉、FW大久保嘉人。サブメンバーはGK大久保択生、DF徳永悠平、吉本一謙、MF梶山陽平、FW永井謙佑、前田遼一、ピーター ウタカ。高萩が日本代表招集中の故障で離脱中。また試合と関係ないが、FC東京は練習中の写真撮影禁止措置を打ち出したとのことで話題になっていた。
 札幌にとっては前節・甲府戦から中6日での開催となる。この間、前節に負傷交代した深井は事実上シーズンアウトとなる重傷であったことがリリースされた。6ポイントゲームを落としたこと以上に、将来を嘱望された札幌の宝が遂にJ1の舞台で「発見」される、との期待が叶わなかったことの失望感は大きい。ただ、まだJ1はリーグ戦29試合を残しており、まだまだこれからという状況である。いつまでも嘆いているわけにはいかず、一人一人が自分にできることをやっていくしかない。特に、深井を欠いた中盤以上に厳しいのが金園とヘイスが使えない前線で、内村はスーパーサブとしてベンチに置いておくことを考えると、ここまで沈黙のジュリーニョに奮起してもらうほかない。

2017年4月4日火曜日

2017年4月2日(日)17:00 明治安田生命J1リーグ第5節 ヴァンフォーレ甲府vs北海道コンサドーレ札幌 ~動かざる山~

スターティングメンバー

 北海道コンサドーレ札幌のスターティングメンバーは3-5-2、GKク ソンユン、DFキム ミンテ、横山知伸、福森晃斗、MF荒野拓馬、宮澤裕樹、深井一希、兵藤慎剛、菅大輝、FW都倉賢、ジュリーニョ。サブメンバーはGK金山隼樹、DF上原慎也、永坂勇人、MF前寛之、河合竜二、小野伸二、FW内村圭宏。
 ヴァンフォーレ甲府のスターティングメンバーは3-5-1-1、GK岡大生、DF新里亮、新井涼平、エデルリマ、MF松橋優、小椋祥平、兵働昭弘、オリヴァー ボザニッチ、阿部翔平、堀米勇輝、 FWウイルソン。サブメンバーはGK山内康太、DF畑尾大翔、山本英臣、MF島川俊郎、曽根田穣、FWドゥドゥ、河本明人。堀米がMF登録ながらウイルソンと前線でコンビを組むので選手特性も考慮し、3-5-1-1と表した。メルボルンヴィクトリーから加入したオリヴァー ボザニッチがJリーグデビューとなる初先発。同ポジションで出場していた田中佑昌は右ふくらはぎ痛で欠場。3バック中央には重鎮・山本ではなく新井が入る。
 J1は国際Aマッチウィークを挟み、2週間ぶりの開催となる。この間に日本代表はロシアワールドカップ最終予選で2連勝、タイ代表でジェイことチャナティップ ソングラシンが埼玉スタジアム2002でプレーする等のトピックがあった。中断期間前、ルヴァンカップで磐田に、リーグ戦で広島に勝利しいい流れだったはずの札幌だが、ヘイスが3/24のトレーニングで左膝内側半月板損傷の重傷、金園が3/26のトレーニングで左ハムストリングス肉離れで離脱。この他マセード、石井、田中のウイングバック3選手も欠場と一気に苦しい台所事情になってしまった。一方で早坂とジュリーニョがこの週から全体練習に復帰、ジュリーニョは早速スタメンに名を連ねている。

0.「自分たちのサッカー系」監督


 かのロスタイム3失点試合の相手として我々の記憶に残っている甲府。近年は2013シーズンから5シーズン連続でJ1に参戦する中で、2012~2014シーズンに指揮を執った城福浩氏だったり、今シーズンから就任した吉田達磨新監督だったりと、どっちかというと「自分たちのサッカー系」の監督を連れてきていて、何らかチームとしてのスタイルのようなものを植え付けたいのかな、との印象である。ただ甲府時代の城福氏は、自身の志向するスタイルでの戦いを半ばあきらめたかのような、リスクを排除し失点しないことを第一とした、割り切ったスタイルで2シーズン連続でのJ1残留を成し遂げた(もっともその後、FC東京の監督にカムバックすると元通りの城福氏に戻ってしまったが)。柏、新潟と2クラブ続けて、1シーズンでの解任の憂き目にあっている吉田氏が今後、甲府でも自らのスタイルを貫くか、それとも城福氏と同じ道を辿るか、という点は今後も注目である。